9 / 101
本編~1ヶ月目~
第3話~日曜日~
しおりを挟む
~新宿・大久保~
~メゾン・リープ 203号室~
日曜日、朝8時。
僕、マウロ・カマンサックは自室のベッドで目が覚めた。
簡素だがしっかりした造りのステンレス製ベッドに、備え付けのクローゼット。
窓からはカーテンの隙間から朝日が差し込み、板張りの床と天井を照らす。
この部屋の光景にも、ようやく違和感を感じなくなってきた。
新宿区大久保1丁目に建つアパート、メゾン・リープ。
この建物全体が「リンクス株式会社」の所有で、食堂併設の社員寮となっている。
部屋は約12平方メートルと広くはないが、最低限の設備は整っているため不便はない。
強いて言うならキッチンスペースが狭いのが悩みだが、食堂があるためさして問題にはならなかった。
歯を磨き、顔を洗い、頭の毛を整え、スリッポンに足を入れる。
服装はTシャツにジャージというゆるさ極まる状態だが、どうせ食堂に行くだけなのだ、気にする必要もない。
部屋のドアを開けると、同じタイミングで隣の部屋のドアが開く。
202号室。中から欠伸をしながらエティが姿を現した。ネグリジェ姿にスリッパを履いている、これまたラフな服装だ。
「エティ、おはよう」
「おはよう、マウロ」
互いに朝の挨拶を交わし、そして再びあくびをする。仕事の疲れは、互いにまだ抜けきっていないようだ。
昨晩は午前0時の閉店まで、なかなかに忙しかった。22時頃に人の入りは落ち着いたものの、長く席にいて飲み食いするお客様もちらほらといたため、仕事が途切れることはなかった。
それでも途中でちゃんと、休憩を一時間取ることが出来たのは有り難かったが。
そしてお客様が帰った後の閉店作業。お金の管理は澄乃が行うため、僕とシフェールは厨房の後片付けと食材のチェック、エティとアンバスはフロアの掃除を行ったのだが、これもこれでなかなかに大変だ。
結局部屋に帰り、シャワーを浴びてベッドに入ったのは、午前2時という有り様だった。
「昨日は大変だったね……」
「本当……こんな忙しさがこの先も続くのかしら……」
二人してぼやきながら、一階の食堂へと向かう。
食堂は本来澄乃の管理下にあるらしいが、料理を作ってくれる専門の職員が、別に2人入っている。澄乃が店長業務で不在の場合は、彼らに任せる形だ。
ちなみに朝食は一食200円、牛乳、コーヒー、紅茶はお代わり自由。なかなかに格安だ。
「おはよう、二人とも」
「おはよー」
トーストとオムレツ、サラダの乗ったプレートを手に二人で席を探すと、先に食事を取っていたシフェールとパスティータが声をかけてきた。
部屋番号はシフェールが303号室、パスティータが305号室だ。
「おはようシフェール、パスティータ。先に来ていたのか?」
「あぁ、つい数分前だがな。二人も座るといい」
シフェールが隣の空いている席を示す。僕とエティは促されるまま二人の隣に腰を下ろした。
「三人とも、昨日は大変だったんだってね、お疲れさまー」
パスティータが牛乳を飲み干し、苦笑してみせる。彼女は昨日は休みだったため、一人だけ昨日の現場にいなかったわけだが、それでも話は伝わっているらしい。
「本当に昨日は忙しかった……居酒屋ってあんなに忙しいんだな……」
「世界各地の酒場を見てきたが、あそこまで人入りの多い酒場も、私達の世界にはなかなかないだろうな……」
「パスティータは明日が初日でしょ、頑張ってね……」
げっそりした表情でぼやく三人に、震えあがるパスティータ。健闘を祈るしかない。
「そういえば僕は明日が研修なんだけど、研修ってどんな感じだったんだ?」
サラダをフォークで突きながら、僕はシフェールに問いかけた。月曜日は僕が研修の日なのだ。
シフェールはトーストにイチゴジャムを塗りつつ、何度か頷いて見せる。
「そんなに特別なことをやったわけではないな。よく出る料理の作り方、お酒の注ぎ方、接客の仕方などが中心だ……あ」
「何か?」
ふと何かを思い出したように声を上げたシフェールに、僕は首をかしげた。そのシフェールは首を傾げつつ、ジャムを塗ったトーストをかじる。
「いや、最後の一時間ほどでな、「故郷の料理を一品作る」という課題があったんだ。最終的にジャガイモのグスターシュを作ってクリアしたんだが……」
グスターシュとは、細切りにした野菜をフライパンに薄い円形に広げて、卵を割り落して焼いた北部地方の料理だ。
この地球だと「ガレット」と呼ぶ料理が近いように思う。
「グスターシュか……こっちの人の受けも良ければ、店で提供してみるのもいいかもしれないな」
サラダの野菜を咀嚼し飲み込んでから、僕は軽く宙を見上げた。
どうせだったら僕達の世界の料理を、積極的にお店のメニューに取り入れていきたい。
その思いは他の三人も同様な様子で、何度か頷いてくれた。
「そういえばアンバスは?」
エティがコーヒーを飲みつつ、辺りを見回す。食堂の中に姿は見えない……アンバスは大柄だし全身が朱色の鱗に覆われているから、いやでも目立つはずなのに、だ。
「大方、まだ寝こけているんだろう。あいつも疲れているだろうしな」
シフェールがトーストの最後の一口を口に放り込み、咀嚼した後息を吐く。相応に付き合いが長い故に、疲れたらどうなるかも把握しているのだろう。
程なくして、全員が朝食を終えた。空になった皿と食器を返却口に返した後、パスティータが声を上げた。
「そういえば今日は皆お休みでしょ?どこか一緒に遊びに行く?」
その言葉に、僕達三人は少しの間考え込んだ。そしてそれぞれが言うことには。
「私は服を買いに行こうと思っている」
「私は……そうね、喫茶店にでも行こうかしら」
「僕は、そうだな……午後からボウリングにでも行こうかな、とは」
僕達の返答に、パスティータは不満げだ。
「むー、結構バラバラじゃないか……まぁいいや、それ全部やろうよ。午後からくらいでも充分できるでしょ」
全部。服を買い、喫茶店に行き、ボウリングを、一日……いや半日ですべてやろうというのか。
しかし新宿は様々な店、娯楽がひしめき合うように集まっている街だ。不可能ではないだろう。
「いけるね?よーし決まり!お昼前に玄関に集合ね!」
そのままパスティータに押し切られるようにして、日曜日の予定が決まってしまった。
やれやれ。とはいえこうして引っ張ってくれるのも、パスティータのいいところだ。今回は有り難く乗せてもらおう。
~第4話へ~
~メゾン・リープ 203号室~
日曜日、朝8時。
僕、マウロ・カマンサックは自室のベッドで目が覚めた。
簡素だがしっかりした造りのステンレス製ベッドに、備え付けのクローゼット。
窓からはカーテンの隙間から朝日が差し込み、板張りの床と天井を照らす。
この部屋の光景にも、ようやく違和感を感じなくなってきた。
新宿区大久保1丁目に建つアパート、メゾン・リープ。
この建物全体が「リンクス株式会社」の所有で、食堂併設の社員寮となっている。
部屋は約12平方メートルと広くはないが、最低限の設備は整っているため不便はない。
強いて言うならキッチンスペースが狭いのが悩みだが、食堂があるためさして問題にはならなかった。
歯を磨き、顔を洗い、頭の毛を整え、スリッポンに足を入れる。
服装はTシャツにジャージというゆるさ極まる状態だが、どうせ食堂に行くだけなのだ、気にする必要もない。
部屋のドアを開けると、同じタイミングで隣の部屋のドアが開く。
202号室。中から欠伸をしながらエティが姿を現した。ネグリジェ姿にスリッパを履いている、これまたラフな服装だ。
「エティ、おはよう」
「おはよう、マウロ」
互いに朝の挨拶を交わし、そして再びあくびをする。仕事の疲れは、互いにまだ抜けきっていないようだ。
昨晩は午前0時の閉店まで、なかなかに忙しかった。22時頃に人の入りは落ち着いたものの、長く席にいて飲み食いするお客様もちらほらといたため、仕事が途切れることはなかった。
それでも途中でちゃんと、休憩を一時間取ることが出来たのは有り難かったが。
そしてお客様が帰った後の閉店作業。お金の管理は澄乃が行うため、僕とシフェールは厨房の後片付けと食材のチェック、エティとアンバスはフロアの掃除を行ったのだが、これもこれでなかなかに大変だ。
結局部屋に帰り、シャワーを浴びてベッドに入ったのは、午前2時という有り様だった。
「昨日は大変だったね……」
「本当……こんな忙しさがこの先も続くのかしら……」
二人してぼやきながら、一階の食堂へと向かう。
食堂は本来澄乃の管理下にあるらしいが、料理を作ってくれる専門の職員が、別に2人入っている。澄乃が店長業務で不在の場合は、彼らに任せる形だ。
ちなみに朝食は一食200円、牛乳、コーヒー、紅茶はお代わり自由。なかなかに格安だ。
「おはよう、二人とも」
「おはよー」
トーストとオムレツ、サラダの乗ったプレートを手に二人で席を探すと、先に食事を取っていたシフェールとパスティータが声をかけてきた。
部屋番号はシフェールが303号室、パスティータが305号室だ。
「おはようシフェール、パスティータ。先に来ていたのか?」
「あぁ、つい数分前だがな。二人も座るといい」
シフェールが隣の空いている席を示す。僕とエティは促されるまま二人の隣に腰を下ろした。
「三人とも、昨日は大変だったんだってね、お疲れさまー」
パスティータが牛乳を飲み干し、苦笑してみせる。彼女は昨日は休みだったため、一人だけ昨日の現場にいなかったわけだが、それでも話は伝わっているらしい。
「本当に昨日は忙しかった……居酒屋ってあんなに忙しいんだな……」
「世界各地の酒場を見てきたが、あそこまで人入りの多い酒場も、私達の世界にはなかなかないだろうな……」
「パスティータは明日が初日でしょ、頑張ってね……」
げっそりした表情でぼやく三人に、震えあがるパスティータ。健闘を祈るしかない。
「そういえば僕は明日が研修なんだけど、研修ってどんな感じだったんだ?」
サラダをフォークで突きながら、僕はシフェールに問いかけた。月曜日は僕が研修の日なのだ。
シフェールはトーストにイチゴジャムを塗りつつ、何度か頷いて見せる。
「そんなに特別なことをやったわけではないな。よく出る料理の作り方、お酒の注ぎ方、接客の仕方などが中心だ……あ」
「何か?」
ふと何かを思い出したように声を上げたシフェールに、僕は首をかしげた。そのシフェールは首を傾げつつ、ジャムを塗ったトーストをかじる。
「いや、最後の一時間ほどでな、「故郷の料理を一品作る」という課題があったんだ。最終的にジャガイモのグスターシュを作ってクリアしたんだが……」
グスターシュとは、細切りにした野菜をフライパンに薄い円形に広げて、卵を割り落して焼いた北部地方の料理だ。
この地球だと「ガレット」と呼ぶ料理が近いように思う。
「グスターシュか……こっちの人の受けも良ければ、店で提供してみるのもいいかもしれないな」
サラダの野菜を咀嚼し飲み込んでから、僕は軽く宙を見上げた。
どうせだったら僕達の世界の料理を、積極的にお店のメニューに取り入れていきたい。
その思いは他の三人も同様な様子で、何度か頷いてくれた。
「そういえばアンバスは?」
エティがコーヒーを飲みつつ、辺りを見回す。食堂の中に姿は見えない……アンバスは大柄だし全身が朱色の鱗に覆われているから、いやでも目立つはずなのに、だ。
「大方、まだ寝こけているんだろう。あいつも疲れているだろうしな」
シフェールがトーストの最後の一口を口に放り込み、咀嚼した後息を吐く。相応に付き合いが長い故に、疲れたらどうなるかも把握しているのだろう。
程なくして、全員が朝食を終えた。空になった皿と食器を返却口に返した後、パスティータが声を上げた。
「そういえば今日は皆お休みでしょ?どこか一緒に遊びに行く?」
その言葉に、僕達三人は少しの間考え込んだ。そしてそれぞれが言うことには。
「私は服を買いに行こうと思っている」
「私は……そうね、喫茶店にでも行こうかしら」
「僕は、そうだな……午後からボウリングにでも行こうかな、とは」
僕達の返答に、パスティータは不満げだ。
「むー、結構バラバラじゃないか……まぁいいや、それ全部やろうよ。午後からくらいでも充分できるでしょ」
全部。服を買い、喫茶店に行き、ボウリングを、一日……いや半日ですべてやろうというのか。
しかし新宿は様々な店、娯楽がひしめき合うように集まっている街だ。不可能ではないだろう。
「いけるね?よーし決まり!お昼前に玄関に集合ね!」
そのままパスティータに押し切られるようにして、日曜日の予定が決まってしまった。
やれやれ。とはいえこうして引っ張ってくれるのも、パスティータのいいところだ。今回は有り難く乗せてもらおう。
~第4話へ~
6
あなたにおすすめの小説
【完結】すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ
一終一(にのまえしゅういち)
ファンタジー
俺こと“有塚しろ”が転移した先は巨大モンスターのうろつく異世界だった。それだけならエサになって終わりだったが、なぜか身に付けていた魔法“ワンオペ”によりポンコツ鎧兵を何体も召喚して命からがら生き延びていた。
百体まで増えた鎧兵を使って騎士団を結成し、モンスター狩りが安定してきた頃、大樹の上に人間の住むマルクト王国を発見する。女王に入国を許されたのだが何を血迷ったか“聖騎士団”の称号を与えられて、いきなり国の重職に就くことになってしまった。
平和に暮らしたい俺は騎士団が実は自分一人だということを隠し、国民の信頼を得るため一人百役で鎧兵を演じていく。
そして事あるごとに俺は心の中で呟くんだ。
『すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ』ってね。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
社畜おっさんは巻き込まれて異世界!? とにかく生きねばなりません!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はユアサ マモル
14連勤を終えて家に帰ろうと思ったら少女とぶつかってしまった
とても人柄のいい奥さんに謝っていると一瞬で周りの景色が変わり
奥さんも少女もいなくなっていた
若者の間で、はやっている話を聞いていた私はすぐに気持ちを切り替えて生きていくことにしました
いや~自炊をしていてよかったです
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる