71 / 101
本編~3ヶ月目~
第60話~決意の朝帰り~
しおりを挟む
~新宿・歌舞伎町~
~居酒屋「陽羽南」 歌舞伎町店~
「陽羽南」の店内に戻ると、壁の時計は午前4時を指していた。
まさしく三時間、時間が経過して僕達はまた戻ってきたわけだ。
店内ではグンボルトとゴフィムと、サレオスがテーブル席に座ってうつらうつらと舟を漕いでいる。時間が時間だからまぁ、しょうがない。
「ただいま戻りました」
一番手前側に座っていたサレオスの肩をぽんぽんと叩く。がくん、と後ろに頭が振られた後に彼は目を覚まして、僕の方へと見上げるようにして視線を向けてきた。
「あっ、皆さん、おかえりなさい!」
「……うん、転移による悪影響はないようですね、よかったよかった」
「無事で何よりである」
ゴフィムも、グンボルトも、その身体を起こして目をこすりながら僕達を見た。
ゴフィムがさっと乱れた髪を直して僕達を見ると、一つこくりと頷いた。何やらチェックが入ったらしいが、何事も無いのならいいことだ。
僕達が安堵の息を吐く中で、まず口を開いたのは僕だった。テーブルの上にペペルの実を入れた麻袋を置きながら、ゆっくりと口を開く。
「はい、運良く僕達の元いた国に繋がっていまして……冒険者ギルドにも行けたので、詳しい状況を聞くことが出来ました」
「あぁ、皆さんシュマルのご出身でしたか。それは本当に幸運なことでした。
……で、どうでしたか、状況は」
ふっと柔らかい笑みを見せたゴフィムだったが、すぐさまその瞳が鋭く光る。
その瞳の色に少し言葉を詰まらせながら、僕は重々しく語った。
「はい、やはりと言うか何と言うか……人間や動物の転移が数多く発生しているそうで、冒険者ギルドの所属人数もかなり減っていました。
王国内だけじゃなく、世界的に人員の流出が問題になっているそうです」
「それと並行して、強力な力を持つ来訪者……魔物の出現が増加していて、人々の生活が脅かされているとのことです」
僕の言葉の後に続いたシフェールの発言に、ゴフィムとグンボルトが揃って眉をひそめた。
腕を組んで眉間にしわを寄せた二人が、苦々し気に口を開く。
「なるほど、状況は予想以上に逼迫しているようだな」
「クズマーノ君の話によると、ここ新宿区とチェルパの間で穴の発生が頻発しているということですし、皆さんのお仲間が新宿区に転移している可能性は十分にあります。
彼らを故郷に帰すためにも、皆さんの世界を守るためにも、皆さんには世界転移術をなるべく早くに会得していただかなくてはなりません」
悩ましく話したグンボルトに同調しながら、ゴフィムが鋭い視線を僕達に向けた。
確かに、世界転移術の習得は急務だ。悠長に構えてのんびり習得していたら、きっと僕達がそれを会得するより先に、チェルパが人のいない世界になってしまいかねない。
だからこそマルチェッロ以下、転移課の皆さんが総出で僕達に協力してくれているし、グンボルトがこうしてゴフィムを連れてきてくれたのだ。
しかし、そう易々と習得できるようなものではないことは、以前マルチェッロが僕達に話してくれた通りである。
エティが不安そうな表情で、胸元に手を当てながら首を傾げた。
「コトナリさん、なるべく早くに……とは仰いますけれど、そんな早くに会得できるものなんでしょうか?」
話を聞いていて、やはり現実味が薄いと感じたのだろう。その表情は不安と疑念で満ちていた。
腕組みをしたままのゴフィムが、小さく首を前後に振る。
「人によりますし、身に付け方によります。
正当な……というか、正攻法の身に付け方は、今皆さんが区役所の転移課でやっていただいている、穴を潜って内なる穴が自然と開くことを促すものです。これが肉体にも負担が少なく、自力で穴を開きやすくなります」
「するってぇと……正攻法じゃない身に付け方があるってことか?」
ゴフィムの言葉に、下顎をしゃくれさせつつ言葉を投げかけたのはアンバスだ。
確かにわざわざ「正当な」「正攻法の」と前置きして言うのだから、正攻法じゃないやり方があるのは道理だ。
そして今回はマルチェッロ達による正攻法のやり方に頼っていられないからこそ、こうしてゴフィムが来たわけなので。
大きく頷きながらも、ゴフィムの視線が壁の時計に向いた。既に時刻は午前4時10分。電車なんて勿論終わっている。
「そういうことです。が……もうこんな時間ですし、皆さんもお疲れでしょうから、この話はまた後日にしましょう。私も準備が必要ですし。
後日、また折を見てここに伺います。その時に詳しく、お話しすることにします」
もたらされたその言葉に異を唱える人は勿論いない。何しろ今日は既に土曜日、つまり午後からまた仕事がある。
真っ先に僕が、グンボルトとゴフィムへと頭を下げた。
「分かりました。また後日、いらした時によろしくお願いいたします」
「こちらこそ、こんな遅くまでありがとうございます。長々とお邪魔しました」
そう話して、グンボルトとゴフィムがエレベーター前に開けた穴から帰っていくのを見送った僕達は、改めて店を出るために残りの作業に取り掛かるのだった。
締めの作業を全て終わらせて、フロアの電源を落として、エレベーターを止まらないように鍵を回す頃には、午前4時を回って外はもう真っ暗。
街灯と、24時間営業のコンビニの灯りが点っているくらいで、道行く人も殆どいなかった。
「いやー、疲れたー……」
「ほんとね……こんな遅くまで起きていたの、生まれて初めてだわ……」
パスティータとエティが人気のなくなったセントラルロードで背中を伸ばしながら、お互いに顔を見合わせた。アンバスなどは人目も憚らずに大あくびをしている。
先程までうつらうつらとしていたサレオスは寝起きのせいもあるだろう、目つきがとろんとして小さく頭が振れていた。
こんな遅くまで彼に付き合ってもらったのは、先月に僕が「こでまり」神楽坂店にヘルプに行った後以来だ。小さく頭を下げつつ、謝罪の言葉を投げかける。
「すみませんサレオスさん、こんな遅くまで」
「いえいえー、大丈夫ですー。グンボルトさんとゴフィムさんと色々話せたのは興味深かったですし。帰りはまぁ、タクシーでいいかなーって」
そう返してへにゃっと笑いながら、手を振って歩いていくサレオスだ。
確かにサレオスの住まいは早稲田南町、ここからこんな時間に歩いて帰るのはよろしくない。サレオスの見た目が幼いから猶の事よろしくない。
その背中を見送りながら、シフェールがぽつりと呟く。
「私達も帰らないとならないが……澄乃さんに、怒られそうだな」
「こんな遅くじゃねー、きっともう澄乃さん、朝食の仕込みとか始めちゃってるよ」
「というか今日も俺達、仕事なんだよなぁ……やべーな、起きれるかな」
パスティータもアンバスも、一様に力なく宙を見上げながら言葉を零した。
あと十二時間もしないうちに、僕達はまたこの場所に戻ってくる。それは今更変えられるものでもない。
諦めたように笑いながら、僕は残りの四人を促した。
「まぁ、とりあえずは今日はここまでだ。また今日の昼から、よろしく頼む。
それじゃ帰ろう、朝帰りだ」
「朝帰りかぁ……私がやったなんて、パパが聞いたらひっくり返るわね」
「過保護だもんねー、エティのお父さん」
そんな何でもないようなことを話しながら歩いて、歌舞伎町を抜けたところでアンバスと別れて、そのまま大久保のメゾン・リープまで四人でただ歩き。
こっそり扉を開けると予想通りに、正面入り口に面した食堂のキッチンには明かりがついていて、朝食の支度をしていたらしい澄乃がいる。
こちらに気付くと澄乃は、目元に濃い影を落としながらねっとりした口調で僕達に声を投げかけた。袖口が味噌汁の鍋にかかって、ちょっと危ないことに構う様子はない。
「マ~ウ~ロ~ちゃ~~~ん、この私を前に朝帰りとは、い~~~い度胸じゃないかぁぁぁぁぁ~~~」
「澄乃さん澄乃さん、お叱りならちゃんと受けますから、袖、袖」
「え?あぁっ!!」
僕が声をかけて初めて、澄乃の割烹着の袖が味噌汁に浸かりそうなことに気付いたようで。
慌てた澄乃の立てるパシャっと味噌汁が跳ねた音が、夜半のキッチンに小さく響いた。
~第61話へ~
~居酒屋「陽羽南」 歌舞伎町店~
「陽羽南」の店内に戻ると、壁の時計は午前4時を指していた。
まさしく三時間、時間が経過して僕達はまた戻ってきたわけだ。
店内ではグンボルトとゴフィムと、サレオスがテーブル席に座ってうつらうつらと舟を漕いでいる。時間が時間だからまぁ、しょうがない。
「ただいま戻りました」
一番手前側に座っていたサレオスの肩をぽんぽんと叩く。がくん、と後ろに頭が振られた後に彼は目を覚まして、僕の方へと見上げるようにして視線を向けてきた。
「あっ、皆さん、おかえりなさい!」
「……うん、転移による悪影響はないようですね、よかったよかった」
「無事で何よりである」
ゴフィムも、グンボルトも、その身体を起こして目をこすりながら僕達を見た。
ゴフィムがさっと乱れた髪を直して僕達を見ると、一つこくりと頷いた。何やらチェックが入ったらしいが、何事も無いのならいいことだ。
僕達が安堵の息を吐く中で、まず口を開いたのは僕だった。テーブルの上にペペルの実を入れた麻袋を置きながら、ゆっくりと口を開く。
「はい、運良く僕達の元いた国に繋がっていまして……冒険者ギルドにも行けたので、詳しい状況を聞くことが出来ました」
「あぁ、皆さんシュマルのご出身でしたか。それは本当に幸運なことでした。
……で、どうでしたか、状況は」
ふっと柔らかい笑みを見せたゴフィムだったが、すぐさまその瞳が鋭く光る。
その瞳の色に少し言葉を詰まらせながら、僕は重々しく語った。
「はい、やはりと言うか何と言うか……人間や動物の転移が数多く発生しているそうで、冒険者ギルドの所属人数もかなり減っていました。
王国内だけじゃなく、世界的に人員の流出が問題になっているそうです」
「それと並行して、強力な力を持つ来訪者……魔物の出現が増加していて、人々の生活が脅かされているとのことです」
僕の言葉の後に続いたシフェールの発言に、ゴフィムとグンボルトが揃って眉をひそめた。
腕を組んで眉間にしわを寄せた二人が、苦々し気に口を開く。
「なるほど、状況は予想以上に逼迫しているようだな」
「クズマーノ君の話によると、ここ新宿区とチェルパの間で穴の発生が頻発しているということですし、皆さんのお仲間が新宿区に転移している可能性は十分にあります。
彼らを故郷に帰すためにも、皆さんの世界を守るためにも、皆さんには世界転移術をなるべく早くに会得していただかなくてはなりません」
悩ましく話したグンボルトに同調しながら、ゴフィムが鋭い視線を僕達に向けた。
確かに、世界転移術の習得は急務だ。悠長に構えてのんびり習得していたら、きっと僕達がそれを会得するより先に、チェルパが人のいない世界になってしまいかねない。
だからこそマルチェッロ以下、転移課の皆さんが総出で僕達に協力してくれているし、グンボルトがこうしてゴフィムを連れてきてくれたのだ。
しかし、そう易々と習得できるようなものではないことは、以前マルチェッロが僕達に話してくれた通りである。
エティが不安そうな表情で、胸元に手を当てながら首を傾げた。
「コトナリさん、なるべく早くに……とは仰いますけれど、そんな早くに会得できるものなんでしょうか?」
話を聞いていて、やはり現実味が薄いと感じたのだろう。その表情は不安と疑念で満ちていた。
腕組みをしたままのゴフィムが、小さく首を前後に振る。
「人によりますし、身に付け方によります。
正当な……というか、正攻法の身に付け方は、今皆さんが区役所の転移課でやっていただいている、穴を潜って内なる穴が自然と開くことを促すものです。これが肉体にも負担が少なく、自力で穴を開きやすくなります」
「するってぇと……正攻法じゃない身に付け方があるってことか?」
ゴフィムの言葉に、下顎をしゃくれさせつつ言葉を投げかけたのはアンバスだ。
確かにわざわざ「正当な」「正攻法の」と前置きして言うのだから、正攻法じゃないやり方があるのは道理だ。
そして今回はマルチェッロ達による正攻法のやり方に頼っていられないからこそ、こうしてゴフィムが来たわけなので。
大きく頷きながらも、ゴフィムの視線が壁の時計に向いた。既に時刻は午前4時10分。電車なんて勿論終わっている。
「そういうことです。が……もうこんな時間ですし、皆さんもお疲れでしょうから、この話はまた後日にしましょう。私も準備が必要ですし。
後日、また折を見てここに伺います。その時に詳しく、お話しすることにします」
もたらされたその言葉に異を唱える人は勿論いない。何しろ今日は既に土曜日、つまり午後からまた仕事がある。
真っ先に僕が、グンボルトとゴフィムへと頭を下げた。
「分かりました。また後日、いらした時によろしくお願いいたします」
「こちらこそ、こんな遅くまでありがとうございます。長々とお邪魔しました」
そう話して、グンボルトとゴフィムがエレベーター前に開けた穴から帰っていくのを見送った僕達は、改めて店を出るために残りの作業に取り掛かるのだった。
締めの作業を全て終わらせて、フロアの電源を落として、エレベーターを止まらないように鍵を回す頃には、午前4時を回って外はもう真っ暗。
街灯と、24時間営業のコンビニの灯りが点っているくらいで、道行く人も殆どいなかった。
「いやー、疲れたー……」
「ほんとね……こんな遅くまで起きていたの、生まれて初めてだわ……」
パスティータとエティが人気のなくなったセントラルロードで背中を伸ばしながら、お互いに顔を見合わせた。アンバスなどは人目も憚らずに大あくびをしている。
先程までうつらうつらとしていたサレオスは寝起きのせいもあるだろう、目つきがとろんとして小さく頭が振れていた。
こんな遅くまで彼に付き合ってもらったのは、先月に僕が「こでまり」神楽坂店にヘルプに行った後以来だ。小さく頭を下げつつ、謝罪の言葉を投げかける。
「すみませんサレオスさん、こんな遅くまで」
「いえいえー、大丈夫ですー。グンボルトさんとゴフィムさんと色々話せたのは興味深かったですし。帰りはまぁ、タクシーでいいかなーって」
そう返してへにゃっと笑いながら、手を振って歩いていくサレオスだ。
確かにサレオスの住まいは早稲田南町、ここからこんな時間に歩いて帰るのはよろしくない。サレオスの見た目が幼いから猶の事よろしくない。
その背中を見送りながら、シフェールがぽつりと呟く。
「私達も帰らないとならないが……澄乃さんに、怒られそうだな」
「こんな遅くじゃねー、きっともう澄乃さん、朝食の仕込みとか始めちゃってるよ」
「というか今日も俺達、仕事なんだよなぁ……やべーな、起きれるかな」
パスティータもアンバスも、一様に力なく宙を見上げながら言葉を零した。
あと十二時間もしないうちに、僕達はまたこの場所に戻ってくる。それは今更変えられるものでもない。
諦めたように笑いながら、僕は残りの四人を促した。
「まぁ、とりあえずは今日はここまでだ。また今日の昼から、よろしく頼む。
それじゃ帰ろう、朝帰りだ」
「朝帰りかぁ……私がやったなんて、パパが聞いたらひっくり返るわね」
「過保護だもんねー、エティのお父さん」
そんな何でもないようなことを話しながら歩いて、歌舞伎町を抜けたところでアンバスと別れて、そのまま大久保のメゾン・リープまで四人でただ歩き。
こっそり扉を開けると予想通りに、正面入り口に面した食堂のキッチンには明かりがついていて、朝食の支度をしていたらしい澄乃がいる。
こちらに気付くと澄乃は、目元に濃い影を落としながらねっとりした口調で僕達に声を投げかけた。袖口が味噌汁の鍋にかかって、ちょっと危ないことに構う様子はない。
「マ~ウ~ロ~ちゃ~~~ん、この私を前に朝帰りとは、い~~~い度胸じゃないかぁぁぁぁぁ~~~」
「澄乃さん澄乃さん、お叱りならちゃんと受けますから、袖、袖」
「え?あぁっ!!」
僕が声をかけて初めて、澄乃の割烹着の袖が味噌汁に浸かりそうなことに気付いたようで。
慌てた澄乃の立てるパシャっと味噌汁が跳ねた音が、夜半のキッチンに小さく響いた。
~第61話へ~
6
あなたにおすすめの小説
【完結】すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ
一終一(にのまえしゅういち)
ファンタジー
俺こと“有塚しろ”が転移した先は巨大モンスターのうろつく異世界だった。それだけならエサになって終わりだったが、なぜか身に付けていた魔法“ワンオペ”によりポンコツ鎧兵を何体も召喚して命からがら生き延びていた。
百体まで増えた鎧兵を使って騎士団を結成し、モンスター狩りが安定してきた頃、大樹の上に人間の住むマルクト王国を発見する。女王に入国を許されたのだが何を血迷ったか“聖騎士団”の称号を与えられて、いきなり国の重職に就くことになってしまった。
平和に暮らしたい俺は騎士団が実は自分一人だということを隠し、国民の信頼を得るため一人百役で鎧兵を演じていく。
そして事あるごとに俺は心の中で呟くんだ。
『すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ』ってね。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
社畜おっさんは巻き込まれて異世界!? とにかく生きねばなりません!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はユアサ マモル
14連勤を終えて家に帰ろうと思ったら少女とぶつかってしまった
とても人柄のいい奥さんに謝っていると一瞬で周りの景色が変わり
奥さんも少女もいなくなっていた
若者の間で、はやっている話を聞いていた私はすぐに気持ちを切り替えて生きていくことにしました
いや~自炊をしていてよかったです
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる