翡翠色の空の下で~古本の旅行ガイドブック片手に異世界旅行~

八百十三

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第2章 ケモノ男子と古都観光

第16話 約束

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 パーシー君に抱かれる形で泣き続けた私の涙が、ようやく落ち着いた頃。
 後方で作業をしていた騎士の一人が、私の肩をそっと叩いた。

「Doamna, te voi scuza. Aceasta este punga ta roz?」
「え……っと……」

 しゃがみ込んで私の長財布を差し出してくる、制服に身を包んだ短耳族スクルトの男性。
 私の財布について尋ねられているのだろう、ということは分かるが、いまひとつ内容の理解に自信が持てない。パーシー君に視線を送ると、私を抱き締めたままで、私の顔を見下ろすようにして頷いた。

「『このピンク色の財布は貴女のものですか?』とのことデス。そうですよネ?」
「うん……ダ、ダ」

 パーシー君に肯定を返しつつ、騎士に頷きながら言葉を返す。すると、騎士は微笑みながら、私に財布を差し出してきた。

「Te rog, doamna. Nu este altceva decat sa puteti rani un astfel de portofel excelent.」
「あ……ムルツメスク」

 財布を受け取り、騎士にお礼を言いつつ頭を下げる私。
 彼はもう一度私に笑顔を見せると、すぐさまにその笑顔を消してパーシー君をまっすぐ見つめた。

「Oricum, o tineti ferm imbratisand-o, va place foarte mult? Este chiar datorita ajutorului lui Contesa Arterton, lup?」

 感情の無い表情でパーシー君へと声をかける騎士の短耳族スクルト。その声色は侮辱しているというより、不思議がっているように聞こえた。
 と、パーシー君の右手が私の頭の上にポンと乗った。頭の上の手で私を撫でるようにしながら、騎士にパーシー君が言葉を返す。

「Ei bine, nu am mai lucrat sub contesa sau pe sotia lui, dar este o clienta importanta a sotiei.」
「Este dedicat si bine facut. In cel mai bun caz, aveti grija sa nu intelegeti gresit dorintele voastre.」

 穏やかで優し気なパーシー君の口調と、私に対する扱いに、毒気を抜かれたのだろう。立ち上がった騎士が肩をすくめた。
 すると、後方から硬い靴音が聞こえてきた。カツカツという音は、グロリアさんの履いていた靴のものだ。
 果たしてドレスのスカートを蹴上げながら、路地へと飛び込んでくるグロリアさん。その額には汗が光っている。

「ミノリサン! 大丈夫!?」
「あっ、グロリアさん……!」

 ドレスの裾が乱れるのも厭わぬままに、私へと駆け寄るグロリアさんが、路地へとしゃがみ込んで私の手を取った。
 そして私は気が付いた。グロリアさんの目尻に、大粒の涙が光っている。
 パーシー君の腋の下から差し出した私の手を両手で包むように握ったまま、ポロポロと涙を零すグロリアさんが、心の底から申し訳ないという様子で言葉を零した。

「ごめんなさい、本当ニごめんなさい、ミノリサン。こんなところマデ連れ込まれて、怖かったでショウ……
 私がもっと、あの子の行動に気を付けていれバ、こんなことニハ……」
「グロリアさん……そんな、私の方こそ……」

 パーシー君の背中越しに、もう片方の手を伸ばしてグロリアさんの手に添えると、零れ落ちた涙が私の手の上でぱちりと跳ねた。
 私の背後でその様子を見守っていた騎士が、びしっと背筋を伸ばしてグロリアさんへと声をかけてくる。

「Contesa Arterton, imi cer scuze pentru ca am inmanat familia fiarei pe care o detii.」
「...Nu te imbolnavi niciodata, copilul a savarsit o crima impotriva altora... Trebuia sa fiu pedepsit mai intai ca sotul meu.」
「Apreciez prosperitatea ta. Veti aduna cadavrul?」
「Da... Te rog sa ma duci la conacul meu pe Backhaus Strada.」

 キリッとした表情と声色でこちらに声をかけている騎士に対し、グロリアさんは少々鼻声で、鼻をすする音も聞こえている。
 ともあれ、伝えるべき事柄は全て伝えきったようで、騎士はこちらに深々と一礼し、私たちの横をすり抜けて路地の入口側へと去っていった。
 私を抱いて撫でる手をようやく放したパーシー君が、ゆっくりと立ち上がりながらグロリアさんに顔を向ける。

「L-ai dus la conac, doamna?」
「Da. Hugo este ceea ce am grija, ultima participare trebuie sa fie atasata la mine acasa.」

 立ち上がりながら目尻を拭うグロリアさんが一つ頷くと、パーシー君の顔が私の方を向いた。その表情は少し、残念そうだ。

「折角のご縁ですカラ、奥様のお屋敷ニお泊りいただいテ行動するのモ良いかと思っていましたガ……やはり、ヒューゴーの友人や家族と一つ屋根の下ハ、嫌ですよネ、サワさん?」
「はいっ!?」

 唐突な展開に、私は物理的に跳ね上がった。
 グロリアさんのお屋敷に泊まれるならそれはもう夢のようだし、毎日4アルギンかかる宿泊費を少しでも抑えられるなら、有難いことこの上ないが。
 いったいいつ、どこで、どんな話になって、いつの間にかそれが頓挫しようとしているのだろう。
 混乱を露にする私に、グロリアさんが首を傾けて困り顔を作りながら言った。

「今、「ホテルル・サルカム」にお泊りでしょウ? 宿泊費用モ馬鹿にならないでしょうシ、同じフロアにパーシーが立ち入れナイから、バックハウス通りの私のお屋敷ニお招きしようか、と思っていたのヨ。
 でも、あんなことがあった後デ、獣人種フィーウルが多く寝起きしてイル私の屋敷にお連れするのも気を悪くしそうダシ、何よりヒューゴーのお葬式・・・をしないとならないカラ」
「あっ……」

 グロリアさんの言葉に得心が行った私だ。
 確かに、これから身内の葬式をするというのに、外部の人間である私を家に泊めるわけにはいかない。
 ヒューゴーに襲われて、それがきっかけで彼が命を落としたわけで、その一因となった私が彼の家族やら知り合いやらがいるところに入っていくのも、なんか申し訳ない。
 つまるところ、あれだ。

「それは、気まずい、ですね……」
「エエ。ですのでまずハもう一泊分、ホテルルで寝起きしていただいテモよろしいでしょうカ?
 その後、連泊するか別の宿を探すかヲ、相談することにしまショウ」

 頷く私に、私の前に立つパーシー君も首肯した。
 状況の確認と整理が出来たところで、グロリアさんがドレスの裾をしっかりと手で整えた。流石に乱れた服装のままで表通りに戻るわけにはいかない、ということだろう。
 そうしてパーシーの肩に手を置いて、ぐっと力を込める。

「それじゃあパーシー、ミノリサンをしっかりとお守りするのヨ。私はこれからセオドアと一緒ニ屋敷に戻って、お葬式の準備をするワ。
 ミノリサン、明日になったラ、バックハウス通りにある私の屋敷に来テちょうだい。今日出来なかった分、フーグラーをしっかり案内してあげるワ」
「あっ、あのっ! グロリアさん、その、一ついいでしょうか?」

 パーシー君と私に言付けを残して、そのままこちらに背を向けようとするグロリアさんに、私が思い出したように声をかける。
 小さく目を見開いて首を傾げたグロリアさんに、私はおずおずと、ずっと抱えていた疑問を投げた。

「あの……ヒューゴーが、私に自分の血を飲ませに来たんですが……私、それを飲んじゃったんですが……これって何か意味が……」
「……ソウ、あの子ったら、そこまで本気だったのネ。
 ミノリサン、血を飲まされた後、ヒューゴーに手や指ヲ噛まれなかったかしラ?」
「いえ……噛まれる寸前で、パーシー君が来てくれたので……」

 困惑した表情のまま言葉を続ける私に、グロリアさんは非常に明るい表情になって、右手の親指を立てつつ拳を握った。
 つまり、サムズアップである。そして清々しくきっぱりと、私に言葉を投げてくる。

「ならいいワ。大丈夫、綺麗さっぱり忘れちゃいなサイ。貴女は彼から何も受け取らなかッタ、オーケー?」
「え……は、はい」

 ハッキリとしたグロリアさんの言葉の勢いに押され、頷いた私に大きく頷きを返すと、今度こそグロリアさんはこちらに背を向けて颯爽と去っていった。
 ぽかんとする私の隣で、パーシー君が大きく肩を落とす。

「ヤレヤレ……ということはボクは、本当にサワさんの窮地を救っタ、ということですカ」
「えっ? パーシー君、それってどういう……」

 言っていることの意味を飲み込み切れずに、パーシー君の顔を見上げる私に。
 パーシー君は非常に申し訳なさそうな表情で、ゆっくりとそれ・・を私に告げた。


「……サワさん。獣人族フィーウルにとって、『血を交換する』ということは、婚姻・・の証になるのデスヨ」


 告げられた言葉に目を剥く私。
 ということは、さっきのヒューゴーの一連の行動は。「好きだ」と私に告げたその真意は。
 理解した私の顔が朱に染まった。

「えっ……!?
 つまり、私はヒューゴーからプロポーズされて、無理やり手を噛まれそうになって、ってことは私は彼と結婚させられそうになっていたってこと!?」
「ハイ、大変申し訳ないのですガ、そういうことなのデス。
 大公国内での作法とシテハ、互いに自分の指先をナイフなどで傷つケ、血が溢れ出たその指をお互いニ舐めさせ合うことデ、婚姻が成立シタ、と認められるのですガ……血を交換した・・・・・・という事実が過程よりも優先されマス。
 獣人族フィーウルハ、指輪などの宝飾品ヲ持てないケースが多いノデ、古くからこの婚姻方法が行われてイマス」
「そんな……」

 パーシー君が来るのがもうあと一瞬遅かったら、私がヒューゴーの妻にされていた・・・・・という事実に、ショックが隠し切れずに私は俯いた。
 と、そこでもう一つの懸念事項に思い当たる。先程告げられた事実から比べたら非常に小さな、小さな懸念だが、ここで一緒に聞いてしまった方がいいだろう。いいに決まっている。
 私は弾かれるように顔を上げてパーシー君の目を見つめて口を開いた。

「じゃあえーと、ごめんパーシー君、ついでにすごくバカなこと一つ聞いてもいい?」
「ハイ、なんでもドウゾ」
「こう……私がヒューゴーの血を飲んだことによって、私が獣人族フィーウルになるとか……熊の耳や尻尾が生えるとか……そういうことは……」
「大丈夫ですヨ、そういう行為で種族が変わるなんてことはありまセン、決して。
 獣人族フィーウルの血をたらふく飲んデ、身体の中を巡る血にどれだけ混ざってモ、獣人族フィーウル以外の種族ガ獣人族フィーウルに堕ちる、ということはありませんカラ。
 それで獣人族フィーウルになるのナラ、奥様はとっくに竜人族バーラウではなく、獣人族フィーウルになってしまっていマス」

 私の両肩に手を置いて、はっきりと、真っすぐに告げるパーシー君。
 その言葉にほうっと安堵の息を吐いて、私は顔を両手で覆った。何と言うか、今私はすごく恥ずかしい。

「そっか……よかった……獣人族フィーウルになっちゃうのかもって、私めっちゃ心配で……」
「ドルテの有名な物語にモ『獣に変えられた姫君』の話はありますガ、あれでも獣の血は変化のキーアイテムの一つに過ぎませんからネ……」

 私を安心させるためにか、パーシー君が再び私の頭を優しく撫でた。ヒューゴーに髪の毛を触られた時よりも、ずっと優しく、心遣いに満ちている。
 それが私には、とても嬉しかった。

 戻ってきた財布を鞄にしまって、私とパーシー君は来た道を戻るために並んで歩きだした。
 その道中、裏通りを通りながら、私はぽつりと口を開く。

「ねぇ、パーシー君さ」
「どうしましタ?」
「パーシー君は、私のこと、好き?」

 唐突に振られた質問に、私の隣を歩きながらうーん、と唸るパーシー君。
 きっと彼の背後では、彼の大きな尻尾が雄弁に語っているんだろう。見ないけど。

「……難しい質問デス。勿論嫌いではありまセン、良いクライアントだと思っていマス。一個人としては比較的好意的に見ていマス。
 しかし恋愛対象かと言われると……そこまでは……」
「うん、それならいいんだ、それで。仕事で付いてきてもらってるんだし」

 何とも曖昧で、煮え切らない、明言を避けたような答えだが、私にはそれが好ましかった。
 何しろ、まだ出会って一日目。そんな状態ではっきりと好意を向けられたら、逆に怖いというものだ。このくらいの感情がちょうどいい。
 ヒューゴーは、多分あれは、一目惚れしたとかそういうことなんだろう、と思っておく。
 口元に微笑を浮かべたパーシー君が、歩きながらそっと口を開いた。

「そうデスネ、ボクとサワさんはあくまでビジネスパートナー。それ以上でも以下でもありまセン。
 ……それに、約束しマス。もしこの先サワさんを、一人の人間ではナク、一人の女性として見ることがあった場合。
 今日貴女がされたような無理やりな方法ではナイ、正式な手順に則って、貴女に交際・・を申し込むト」
「……ふふっ、婚姻じゃなくて交際・・なんだ。パーシー君、日本人みたいなことするんだね」
「いいじゃないデスカ、サワさん日本人ジャポネーザなんですカラ、日本人ジャポネーザの風習に則ったっていいでショウ。
 それより、お財布は戻ってきましたケド、中身は確認しなくていいんですカ?」
「あっそうだった! って、あー今朝に両替した30アルギン抜かれてるー!! ちくしょーあの暴力熊ー!!」

 パーシー君の言葉に慌てて鞄から財布を取り出し、中身を確認した私が路地裏で吼える。
 一目惚れした相手になんか甘い台詞を吐いておいて、その相手からスリ取った財布から金を抜き取っているとは、とんだ男もいたものである。
 カード類や証明書類が無事なのは助かった。多分、見たんだろうけど内容が分からずに放置されたんだろう。
 ともあれ、こうして財布が無事に戻ってきた。その事実に安堵しながら、私はパーシー君と二人、表の広い通りへ向けて足を踏み出したのだった。
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