ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

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平民たちの魔力鑑定が終わり、いよいよ貴族の子供たちの鑑定だ。

だんだん、ドキドキしてきた!

「こんにちは。カイト様」

ん?だれ?
茶色の髪に黒い目をした男の子かな?
あれ?女の子かな?
とりあえず挨拶大事。

「こんにちは。」

なんか見覚えがある。どこかであった?

「ボクは・・・・・・えっと、カイナンです。カイナン·ワーズ·サンデーです。覚えてませんかっ」

 やば、天使やん。
この子、男の子か~残念。
 
ん?あれ?今ここにいるのは貴族だよね?
貴族の子供に知り合い?どこでかな?
あっ、あー、思い出した。

「えーっと、もしかしてボクの屋敷に母上のお茶会の時に来てくれてたよね?」

「はい」

にこーって笑うと可愛い、めちゃくちゃ可愛い。でも髪短いしね、やっぱり男の子だ。

「お誕生日おめでとうございます。」

「ありがとう。君も今月誕生日なんだね、おめでとう」

「ありがとうございます。」

「魔法、何が使えるか楽しみですね」

「そうね、楽しみ。」

ママお茶会をした時はかなり幼かったけど、同じ年だったんだね。あの時は恥ずかしがってお母さんの後ろに隠れてたし、幼児言葉だったのに、成長したね~。

考えたらボクにお友達がいない。
あの時お友達になれたらって思ったんだよね。

「ね、良かったらボクとお友達になろうよ」

名前はカイナン·ワーズ·サンデー、サンデー伯爵の次男だった?

うん、腰紐が赤だから伯爵家だね。

「はい、喜んでっ!よろしくおねがいします」

いや、可愛い。

「では、次、カイナン·ワーズ·サンデー」

「あ、はい」

行ってらっしゃいってお手振りで送り出す。

カイナン君は魔法あるのかな?

ボクは見守ってる。カイナンくんは、うん、喜んでるね。なんかの魔法が使えるみたい。ボクの視線に気がついて小さく手を振ってくれた。ボクも手を振り返す。

貴族の子達も次々に祝福を受けて行く。

さあ、次はボクの番!

「カイト·ブラウン·マーシュ」

「はい!」

いよいよだ!

ボクはみんなと同じように水晶玉の前に立つ。
ボクの目の前には神官長がいる。

「カイト様、用意はよろしいですか?」

「はい、よろしくお願いします」

「賜りました。では、こちらに手を置いてください。」

神官長に促されて、ボクは手を水晶玉に乗せる。

ピカーッ!

なになに、なんて光、眩しいーっ。
あれ?みんな、止まった?え?

キョロキョロ見渡すボク。

「カイト、ここよ、ここ、ほら上向いて」

え?だれ?急にこわいんだけど。

恐る恐る見上げると、ボクが知っているイカルダの女神様が、ボクに手を振ってる。

なんか懐かしさ、いっぱい。
うん、相変わらずのちっぱいだね。

「カイト、今からあなたを私のところに呼ぶわ」

ちょっとー、決定なんだね。

あっという間に、連れてこられた。

「カイト、今の世界を楽しんでるわね。」

「ボクの事知っているの?」

「ええ、見てるわ、ほらあれで」

女神様が指さす先には子ども用のビニールプールサイズくらいの水瓶がある。

え?これで見てるの?なぜ?

「だってあなたを見てると楽しいもの。なかなか色々してるわね。」

そう?ただ、生活を快適にしたいだけなんだけど?

「間違いなく快適よ。いいわね。それに、美味しそうなもの食べてるわ、私には何も無いけど」


「豚汁も、ぽーぽーも、黒砂糖も、ガリガリクゥステーキも、ポテイトゥーのフライも。……食べたこと、無いわ。」

へー、そうなんだ。
ボクは口笛を吹いて誤魔化す。
言いたいこと、何となく予想できちゃう。

「ねぇ、カイト。カイくん、カイトちゃん?ね、無視しないで。ねぇ、カイトってばっ」
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