ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

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お口周りを拭きながらなんだか頬が赤いおばあちゃん。

「大変美味しゅうございました」
そして気づいて
「どうぞ、皆様も召し上がって」

けど、みんな少し戸惑っている。

「茶色っ」
「硬いのかしら?」
「でも見た感じ柔らかそうよ」
「最近、歯ぐきも気になって」
「あなたも?私もなの。食も変わってきて、お肉が続くとね、なんだか胸が苦しいの」
「あら、昔は恋すると胸が高鳴ったものだわ。けれど最近のこれは胸の高鳴りは心の病の気がするの。ドキドキではなくて、ドクンドクンするのよ」
「あら、でも先程のカイト様、小さな紳士には胸がドキドキしましてよ」
「「「「「「「うちの孫娘の婿に」」」」」」」

あれ?そこのおばあちゃん達、なんか目がハンターになってない?

「皆さんの前にあるこの茶色の物は、父上の納める領の特産を使いました甘いお菓子です。甘いお菓子というか、ケーキというか、クレープというか。」

「けーき?」
「くれーぷ?」
「何を仰っているのかしら?」
「でも、なにか美味しそうな香りがしないこと?私、いただくわっ」
「そうね、せっかく王妃様が用意されたものだもの、頂かなきゃ失礼ね」

早速皆様食べ始めましたー。おー、さすが貴族のマダムたち、熟女軍団。
静かー、ナイフフォークが滑るように動いて、流れるように口に運ばれてくね。
1口食べてみんな驚いてる?

うん、黒糖味のムチムチな食感。
美味しいでしょー?

さっ、果実水で喉を湿している皆さん。
お待たせしましたー。
シャーベットが参ります。
あとは、シーレモンジュースでーす。

何気におばあちゃん、うちの領の宣伝してくれてる?

「まあ、これはなんでしょ」
「黄色い飲み物ですわね」
「こちらも同じ黄色ですわ、でもなんか凍ってるのかしら?」

だよね?未知の物、興味はあるけど、ちょっと口をつけるの迷うよね。

「グラスに入っているのがシーレモンジュースと言います。そして深皿に入っているのはシーレモンジュースを凍らせてナイフでけずったシャーベットです。同じものですが、ジュースとシャーベットを、それぞれお楽しみ下さい」

「あら、カイト様、お話もご説明もお上手です事。5歳とは思えないわ」
「本当に、そうなのよね」
「私、我慢できないわ、王妃様も頂いているの、見て、あの幸せそうな顔」
「そうね、そうね、早く食べないと氷がとけるわ」

「んまー、なんて美味しさなの?口に入れたら酸味と甘みが上手く交わってるわ」
「なんでしょー、なんて美味しさなんでしょうー、これが甘み。噂の甘みなのね」
「あー、幸せよ。これまでの食事ってなんだったのかしら?」
「これを知ったら毎日でも頂きたいわ」

うんうん、美味しいよね!
女性には人気だね。

「おばあ様、ジュースとシャーベットのお味はいかがですか?」

「カイトちゃん、おばあ様のお口は幸せよ。カイトちゃんの賢さにもみんな感心してるわ。あなたの可愛さにみんな興奮しているわ。」

良かった、みんなは満足してくれたみたい。

「シーレモンには、美白に良いし、肌の老化を防ぐ働きをするし、オススメだよ。」

「「「「「「「「なんですって?」」」」」」」」

「え?」

みんな怖い、揃いすぎ。

「カイトちゃん、今なんて言ったかしら?」

「え?美白に良いって」

「違うわ、そうね、それも確かに。でも、それよりも、その次っ」

え?おばあちゃん?早口じゃない?
なんか気迫凄くない?
んで、みんなー、なんか腰が浮いて、耳をそば立ててない?

「その次?肌の老化を防ぐっ」

「そう、それよ!本当なのかしら?」

「うん」
それ、みんな目がギラギラしてるけど?
ちょっと怖いよ。

「さあ、皆さん、聞きまして?このシーレモンとやらは、お肌の老化を防ぐ、らしいわ、素敵。」

「「「「「「「「「買います」」」」」」」」」

え?

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