ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

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◾︎9:30
(ルーク団長率いるマーシュ領騎士団)

「今なんと言った?私にはカイト坊ちゃんを1人で出発させたと聞こえたが?」

なんだと?一人で出発させただと?
ダウニー様がそんなことするはずない。
子どもを構いすぎるくらいのお人だぞ。
カイト坊ちゃんは初めて来た王都だぞ。そこから、自分の騎士団とはいえ余り知らない王都騎士団を付けて、カイト坊っちゃんで出発させるなど、ありえない。

「ええ」

なんだ?挙動不審だな。これは問い詰める必要がありそうだ。

「ダウニー様はどうした?」

「え、え、あの、旦那様は王城に居まして、忙しいから先にお坊ちゃまを出発させて欲しいと申されまして」

こいつはこのマーシュ家王都の筆頭執事、確かセバスチャンだったな。

「それは、ダウニー様から?」

「いいえ、ダウニー様から手紙が来まして、そちらにとありました」

ルーク様、ものすごく怒ってらっしゃる。私はなにか間違えてしまったのでしょうか?旦那様からの手紙、旦那様からの指示には従うのが家令の役目…なのですが……
これほどの怒りを向けられたことがありません。なぜか、声が震え、手の震えが止まりません。もしかしたら私はこの屋敷からお役御免の札を渡されるのでしょうか。
何を間違えたのでしょうか?

「その手紙を見せてもらおうか」

私はルーク団長に昨日と、今日、王城から届いた2通の手紙をルーク団長へ渡す。
手紙を渡す時僅かに手が震えたが、私とてマーシュ家王都筆頭執事なのですから威厳を見せなければなりません。
怖いと脅えている所を悟られないようにしなければ。

「この二通だな?間違いないのだな」

私は昨日届いたという手紙に目を通す。
そこには確かに「今日は屋敷に帰れそうにない」と書かれている。
おかしい、何よりも家族を大事にされているダウニー様が、不慣れな屋敷に5歳のカイト坊ちゃんを1人にするだろうか?

疑問は疑問を生み不審さが募る、その疑惑を抱えたまま、2通目に目を通す。

2通目には「城で起きている事の処理で時間がかかっている。もうすぐ片付くが早くマーシュ領に帰りたい。だから、私は城から直接カイトと合流するから、カイトを先に出発させておいてくれ」だと?
やっぱり疑問が残る。

子どもを溺愛するダウニー様が、カイトおぼっちゃまを1人にすることがおかしい。
始めてきた場所だぞ。なんだ、この違和感。

なんだ、何かがおかしい。
マーシュ領騎士団を取りまとめる私の勘がこの手紙の不自然さを読み取っているんだが。

2通を透かしてみると、ん?なんかあるじゃないか。おかしい所が。

確認が必要だな。
私は、その場にしゃがみ、花壇からひと握り土を取り、1通目に擦り付け、そして土を払う。

あった!!

私の心臓は一気に早打ちし、額と手のひらに汗が滲む。これが何を意味するのか、最悪の答えに、噛み締めた口内が一気に苦くなった。
目の前の文字が灰色に染まっていた。

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続き気になる人ー。
手を挙げる代わりに、
♥でお知らせしてねー。

いつも感謝🙏

あんり
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