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第1章 カイト、五歳までの軌跡
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◾︎10:30~
(王宮謁見の間)
わしは続きが気になり答えを急かした。
「そこのメイドよ、その後はどうしたのだ」
「えっと、カイト様がお部屋にお戻りになり第二王子殿下に至急お会いになりたいと申し出がありました。」
「私が第二王子殿下をお呼びするたために王太子殿下の部屋へ伺いました。第二王子殿下はカイト様のお部屋へいらっしゃってすぐに人払いされました。なのでお二人の話の内容は分かりません。」
次よ、次からの話がもう決定的よ。
「それでふたりはどうした?」
もう話すしかないわ。これ以上隠しても良いことなんてないわ。
「カイト様と第二王子殿下が話し合われたあと、第二王子殿下より王太子妃様への謁見の申し込みをされてました」
なに?なんだと?何があったんだ?
わしから見てもあの二人が仲が良かったわけではない、何か確かめたいことがあったんだろ。
ダウニーがシルビアのところに行っただと?何があった?まさか、今も、シルビアのところにいるのか?ありえない。
「その後、第二王子は王太子妃と会っていたのか?」
「はい、お会いしております。私が第二王子殿下を王太子妃様の所へお連れしました」
「そこでふたりはどんな話をしたんだ?」
「私は第二王子殿下を王太子妃様の所へご案内をしたあとカイト様のお部屋へ戻りましたので、その後の事は分かりません」
これは王太子妃に話を聞かなければならないな。
シルビアとダウニーの間に何かあったのか?
「では、王太子妃をこちらに。大至急だ、これも王命だ。」
◾︎10:40~
(王宮 王太子妃様専属の侍女控えの間)
私は先程の階段を降り、義姉を肩に担ぎ、また階段を上り、凍った兵士らを残し、部屋のドアを足で蹴っ破った。
バリバリバリッ
ドアを潜ると見知った廊下に出る。
ここは王太子妃の部屋の近くだ。
私は戸惑うメイド達に告げる。
こいつらも何か加担しているか、または事情を知っているはずだ。
「第二王子として告ぐ。王太子妃は、罪を犯した。よって今から陛下及び王太子に謁見を申し出る。そこで罪を暴くつもりだ。王太子妃について知っていることはお前達にも吐いてもらう。今からお前たちを拘束する、抵抗する者は罪が重くなるから無駄な抵抗はしない事だ。悪いがお前たちにはこれを」
また1度氷魔法だ。
「氷点」
バリバリバリッ。
きゃー、ぎゃー、うぁー!!!
逃げ惑う者にも私は容赦しない。
青ざめ、カタカタ震えてるヤツらの下半身を氷で閉じ込め、そのままに私は陛下への謁見をすべく、先を急いで歩き出す。
王宮に近づくと、廊下にいる兵士も、私が王太子妃を縛り、担いでいるので戸惑っている。
「お前たち、私に手を出すなよ」
睨みを効かせ先を急ぐ。
ザワザワする王宮の廊下を歩く私に皆、顔を青ざめ、何事かと驚愕する者たち、私に剣を向けていいのか戸惑いながら、周りを囲み始めた王宮騎士団の兵士たち。
お構い無しで私は進む。早くこの女の罪を知らせねば。
「おい、誰か、グローを謁見の間へ来るように伝えてくれ」
このような状況でも、私の命令にも忠実に従うものがいるようだ。
「私がグロー先生を呼んで参ります」
私に敬礼をし、走り去る兵士に少し安堵する。
「おい、だれか、私が謁見の間へ行くことを陛下と王太子に伝えてくれ」
「はい、私が伝えてまいります」
そいつも私に敬礼をして、謁見の間へと走り出した。
(謁見の間)
私たちがダウニーの心配をしている時にふと入口で兵士同士がやり取りをしているのが目に入る。
「失礼します。第二王子殿下が王太子妃を伴い、陛下並びに王太子殿下に謁見のお申し出がございます」
「なに?」
「なんだと?」
「なんですと?」
「すぐに通せ」
入ってきた2人に、私たちは驚愕するのだった。
室内の温度が一気に下がる。
空気が、誰もが息を飲んだ。
ダウニーの足音だけが響く。
コツコツコツッ
ダウニーに担がれてながら身をよじる王太子妃の服が擦れる音。
何かを言いたげに「んー、んー」と唸る声がやけに響いていた。
(王宮謁見の間)
わしは続きが気になり答えを急かした。
「そこのメイドよ、その後はどうしたのだ」
「えっと、カイト様がお部屋にお戻りになり第二王子殿下に至急お会いになりたいと申し出がありました。」
「私が第二王子殿下をお呼びするたために王太子殿下の部屋へ伺いました。第二王子殿下はカイト様のお部屋へいらっしゃってすぐに人払いされました。なのでお二人の話の内容は分かりません。」
次よ、次からの話がもう決定的よ。
「それでふたりはどうした?」
もう話すしかないわ。これ以上隠しても良いことなんてないわ。
「カイト様と第二王子殿下が話し合われたあと、第二王子殿下より王太子妃様への謁見の申し込みをされてました」
なに?なんだと?何があったんだ?
わしから見てもあの二人が仲が良かったわけではない、何か確かめたいことがあったんだろ。
ダウニーがシルビアのところに行っただと?何があった?まさか、今も、シルビアのところにいるのか?ありえない。
「その後、第二王子は王太子妃と会っていたのか?」
「はい、お会いしております。私が第二王子殿下を王太子妃様の所へお連れしました」
「そこでふたりはどんな話をしたんだ?」
「私は第二王子殿下を王太子妃様の所へご案内をしたあとカイト様のお部屋へ戻りましたので、その後の事は分かりません」
これは王太子妃に話を聞かなければならないな。
シルビアとダウニーの間に何かあったのか?
「では、王太子妃をこちらに。大至急だ、これも王命だ。」
◾︎10:40~
(王宮 王太子妃様専属の侍女控えの間)
私は先程の階段を降り、義姉を肩に担ぎ、また階段を上り、凍った兵士らを残し、部屋のドアを足で蹴っ破った。
バリバリバリッ
ドアを潜ると見知った廊下に出る。
ここは王太子妃の部屋の近くだ。
私は戸惑うメイド達に告げる。
こいつらも何か加担しているか、または事情を知っているはずだ。
「第二王子として告ぐ。王太子妃は、罪を犯した。よって今から陛下及び王太子に謁見を申し出る。そこで罪を暴くつもりだ。王太子妃について知っていることはお前達にも吐いてもらう。今からお前たちを拘束する、抵抗する者は罪が重くなるから無駄な抵抗はしない事だ。悪いがお前たちにはこれを」
また1度氷魔法だ。
「氷点」
バリバリバリッ。
きゃー、ぎゃー、うぁー!!!
逃げ惑う者にも私は容赦しない。
青ざめ、カタカタ震えてるヤツらの下半身を氷で閉じ込め、そのままに私は陛下への謁見をすべく、先を急いで歩き出す。
王宮に近づくと、廊下にいる兵士も、私が王太子妃を縛り、担いでいるので戸惑っている。
「お前たち、私に手を出すなよ」
睨みを効かせ先を急ぐ。
ザワザワする王宮の廊下を歩く私に皆、顔を青ざめ、何事かと驚愕する者たち、私に剣を向けていいのか戸惑いながら、周りを囲み始めた王宮騎士団の兵士たち。
お構い無しで私は進む。早くこの女の罪を知らせねば。
「おい、誰か、グローを謁見の間へ来るように伝えてくれ」
このような状況でも、私の命令にも忠実に従うものがいるようだ。
「私がグロー先生を呼んで参ります」
私に敬礼をし、走り去る兵士に少し安堵する。
「おい、だれか、私が謁見の間へ行くことを陛下と王太子に伝えてくれ」
「はい、私が伝えてまいります」
そいつも私に敬礼をして、謁見の間へと走り出した。
(謁見の間)
私たちがダウニーの心配をしている時にふと入口で兵士同士がやり取りをしているのが目に入る。
「失礼します。第二王子殿下が王太子妃を伴い、陛下並びに王太子殿下に謁見のお申し出がございます」
「なに?」
「なんだと?」
「なんですと?」
「すぐに通せ」
入ってきた2人に、私たちは驚愕するのだった。
室内の温度が一気に下がる。
空気が、誰もが息を飲んだ。
ダウニーの足音だけが響く。
コツコツコツッ
ダウニーに担がれてながら身をよじる王太子妃の服が擦れる音。
何かを言いたげに「んー、んー」と唸る声がやけに響いていた。
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