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第1章 カイト、五歳までの軌跡
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◾︎10:50~
(王宮謁見の間)
「ダウニー、無事、じゃないな?左手にケガをしているじゃないか。それで?なんで王太子妃を方に担ぐとは、どういう事だ?ちゃんと説明してもらおうか?」
しかも、なんて格好っ。
私は怒りでプルプル震える。
「ああ、私も父上と同じ意見だ、なぜダウニーが怪我してる?なぜ、私の妻を担いでいるんだ?しかも、シルビアは夜着とはどういう事なのか説明してもらおうか?」
私は怒りで震える体を何とか理性で保っているところだ。妻と何をしていた?
「父上、兄上、説明します。事の発端はカイトがジョージに会いに行った事が始まりです。」
「なんだ、それはそこにいるメイドから話を聞いておる。それで何があった。カイトは見たのだろ?」
なんだ?見た?何を見たんだ?
「そのメイドを残し、ルークに任せましょう。これからお話します。その前に人払いを」
私は、ダウニー様の怪我、様子、ただならぬ事が起きていることにむやむやしつつ、ダウニー様がひとまず無事であったことに安堵する。あとは早く坊ちゃんだな。
陛下が手を払うと、周りにいた者たちは静かに出ていった。
人払いされた後に私は話を切り出した。
「はい。カイトはジョージの目に、ある角度からしか見えない特徴に気づきました。兄上はその特徴をご存知ですか?」
ジョージの特徴?なんだ?茶色の目ってことしか知らないぞ。
「なんだ?茶色の目がどうした。なんの特徴もない、と思うが……」
「あの子の目には特徴があるんですよ。茶色の目の奥に小さく金の光がね、あるんですよ」
金の光?
「金の光だが、なんだ、話の流れで言うとキレイなだけじゃないな。それがどうしたんだ?」
「父上、キレイなだけではないのです。これは父親から男子にだけ受け継がれる非常に珍しい特徴です」
「なんだと?わしたちにはそんな金の光なんてないぞ。では、王子はジルの子どもではないのか?」
なんだと?
「ジョージが私の子ではない?それは確かなのか?まさか、シルビアが私ではなく他の男と不貞をしていた、ということか?」
「はい」
「そうか」
私はこれまでの疑念が確信に変わった事に、やはりなという思いに押しつぶされそうになった。ジョージが私の子ではない。
それは生まれた時、この子が王家の特徴である薄紫の髪でないこと、それが最初の疑念だった。
だが、妻の家系に茶色の髪、茶色の目が多いから、妻の家系の特徴が引き継がれたのだという妻の言葉を聞いて、そうなのかと安堵したものだ。
しかし、生まれてあと、城のあちこちから聞こえる「ジョージは私に似ていない」という噂が聞こえるようになった。
公務が忙しくなかなか妻や子に会えずにいる私には信じたくもない話しだ。
たまに見るジョージは人見知りもせず、ニコニコ笑う。久しぶりに会う私にも笑顔を振りまくんだ。
夜中にジョージを見に行くと、ぷくぷくでまん丸で、両手を握って、両手を上げてる姿、安心して寝ている姿に可愛さを感じたものだ。私が軽く頭を撫でると少し微笑むのが可愛いと思っていた。
子供の顔は日に日に変わると聞くからいずれ私にもどこか似てくると思っていた。
なのに、私の子でなかったとは。
私は妻に裏切られたのだ。
目の前が真っ暗だ。
「ダウニー、これは王家にとって重大な事だ。ジョージがジルバートの子ではないというのは確かなんだな?」
(王宮謁見の間)
「ダウニー、無事、じゃないな?左手にケガをしているじゃないか。それで?なんで王太子妃を方に担ぐとは、どういう事だ?ちゃんと説明してもらおうか?」
しかも、なんて格好っ。
私は怒りでプルプル震える。
「ああ、私も父上と同じ意見だ、なぜダウニーが怪我してる?なぜ、私の妻を担いでいるんだ?しかも、シルビアは夜着とはどういう事なのか説明してもらおうか?」
私は怒りで震える体を何とか理性で保っているところだ。妻と何をしていた?
「父上、兄上、説明します。事の発端はカイトがジョージに会いに行った事が始まりです。」
「なんだ、それはそこにいるメイドから話を聞いておる。それで何があった。カイトは見たのだろ?」
なんだ?見た?何を見たんだ?
「そのメイドを残し、ルークに任せましょう。これからお話します。その前に人払いを」
私は、ダウニー様の怪我、様子、ただならぬ事が起きていることにむやむやしつつ、ダウニー様がひとまず無事であったことに安堵する。あとは早く坊ちゃんだな。
陛下が手を払うと、周りにいた者たちは静かに出ていった。
人払いされた後に私は話を切り出した。
「はい。カイトはジョージの目に、ある角度からしか見えない特徴に気づきました。兄上はその特徴をご存知ですか?」
ジョージの特徴?なんだ?茶色の目ってことしか知らないぞ。
「なんだ?茶色の目がどうした。なんの特徴もない、と思うが……」
「あの子の目には特徴があるんですよ。茶色の目の奥に小さく金の光がね、あるんですよ」
金の光?
「金の光だが、なんだ、話の流れで言うとキレイなだけじゃないな。それがどうしたんだ?」
「父上、キレイなだけではないのです。これは父親から男子にだけ受け継がれる非常に珍しい特徴です」
「なんだと?わしたちにはそんな金の光なんてないぞ。では、王子はジルの子どもではないのか?」
なんだと?
「ジョージが私の子ではない?それは確かなのか?まさか、シルビアが私ではなく他の男と不貞をしていた、ということか?」
「はい」
「そうか」
私はこれまでの疑念が確信に変わった事に、やはりなという思いに押しつぶされそうになった。ジョージが私の子ではない。
それは生まれた時、この子が王家の特徴である薄紫の髪でないこと、それが最初の疑念だった。
だが、妻の家系に茶色の髪、茶色の目が多いから、妻の家系の特徴が引き継がれたのだという妻の言葉を聞いて、そうなのかと安堵したものだ。
しかし、生まれてあと、城のあちこちから聞こえる「ジョージは私に似ていない」という噂が聞こえるようになった。
公務が忙しくなかなか妻や子に会えずにいる私には信じたくもない話しだ。
たまに見るジョージは人見知りもせず、ニコニコ笑う。久しぶりに会う私にも笑顔を振りまくんだ。
夜中にジョージを見に行くと、ぷくぷくでまん丸で、両手を握って、両手を上げてる姿、安心して寝ている姿に可愛さを感じたものだ。私が軽く頭を撫でると少し微笑むのが可愛いと思っていた。
子供の顔は日に日に変わると聞くからいずれ私にもどこか似てくると思っていた。
なのに、私の子でなかったとは。
私は妻に裏切られたのだ。
目の前が真っ暗だ。
「ダウニー、これは王家にとって重大な事だ。ジョージがジルバートの子ではないというのは確かなんだな?」
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