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第1章 カイト、五歳までの軌跡
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(王太子side)
シルビアッ、どうして?なぜだ?
私たちは政略結婚だった。政略結婚は貴族同士のつながりやパワーバランスを考えて、組み合わされる。
私の妃を迎えるために候補に上がったのがシルビアだった。
品位、知性、教養、血統、責任感、容姿端麗、全てにおいて完璧な女性それがシルビアだった。
シルビアは完壁な王太子妃だったのだ。
私の中では、誇れる妻であったのだ。
私はシルビアと婚約すると、月に1度のお茶会を開き彼女との仲を深めていった。
見た目は大輪の赤いハイビスカスのようでいて、中身はよく笑い、私の意見もよく聞き、それに対して自分の意見も提示してくる頭脳明晰さも垣間見ることが出来、シルビアとなら国を豊かに導いていけると思っていた。
結婚後、私は王太子となり、並びにシルビアは王太子妃となった。
陛下より執務の引き継ぎを任されるようになり忙しさでシルビアとの時間がだんだん取れなくなっていった。
いつも笑ってくれたシルビア。
私とシルビアの間には婚約したあとから徐々にお互いに惹かれていったはず。
愛おしさから、シルビアの頬に手を当てると、顔を赤くして俯く仕草が愛おしかった。
風になびく後れ毛を耳に掛けると真っ赤になって照れてはにかむ顔が好きだった。
戦後復興を掲げる我が国は毎日毎日忙しかった。陛下も王妃も地域の復興にあちこちに公務で出かけてるから、実務的な執務は私の役目になる。陛下でなければいけない署名以外は私が請け負ってきた。次々に舞い込む仕事を捌かねばならない私には、シルビアとの時間を取りたくても、それが出来ずにいた。気がつけば結婚して5年の月日が流れていた。
私はいつから妻の顔を見ていないのだろう?私が妻に触れたのはいつの事だ?
妻と食事をしたのはいつだ?会話をしたのも覚えていない。
そんな時だ。シルビアからお茶会の誘いがあった。忙しい中、ずっと我慢してきた妻に悪いなと思う気持ちから、私は妻との時間を初めて優先した。
お茶会に招かれ、ほんの僅かでいい、妻との時間が取れる喜びを噛み締めたものだ。
久しぶりに尋ねたシルビアの部屋には、かいだことのない香りがした。
お茶を飲むのもままならず、久しぶりの妻の色香に導かれ、私は久しぶりにシルビアに溺れた。激しく、獣のように。
甘くて、柔らかく、手に吸い付く肌は妖艶で、それでいて、少女のようにはにかむアンバランスさが私の私を何度も何度も奮い立たせた。この時は王太子でもない、ただの妻を愛する男だ。
あの時、妻に「愛している」と言えばよかったのだろうか?
私は、妻に夢中で、「愛している」と囁くこともしていなかった愚か者。
夜を共にしてシルビアの可愛さや、愛おしさを思い出した私は、もう一度妻に今度こそは愛を伝えようと、きちんと言葉で伝えたい、その募る想いを抱いて、シルビアに会いに行った。
けど、シルビアの部屋からズボンを直しながら出てくる男を見た。
暗がりで顔は見えなかった。
こんな夜に、妻の部屋から出てくるということは、その時にズボンを直しながら出てくると言うことは、つまり、そういう事なんだろう。
私は妻に裏切られたという思いで胸が張り裂けそうだった。
確かめなければ、そう思うが、確かめて、その疑いが事実であったなら、私は私でいられる自信がない。
妻を蔑ろにしてきた罪かもしれない。
1度だけなら赦す方がいいのか?貴族が愛人を作るのは知っている。
しかし、王族はそれが出来ない。
あの夜私は妻を抱いた。つまり、妻は私の子を身ごもっている可能性がある。
それが判明するまでは何も出来なかった。
妻の裏切りに失望と、憎しみを隠しつつ、私はまた仕事に没頭した。
そしてしばらくして妻が懐妊。
もしも、私の子が生まれたなら?
----------------------------------------------------------
続き気になる方は♡連打を!
そうしたらもっと頑張れるー(笑)
シルビアッ、どうして?なぜだ?
私たちは政略結婚だった。政略結婚は貴族同士のつながりやパワーバランスを考えて、組み合わされる。
私の妃を迎えるために候補に上がったのがシルビアだった。
品位、知性、教養、血統、責任感、容姿端麗、全てにおいて完璧な女性それがシルビアだった。
シルビアは完壁な王太子妃だったのだ。
私の中では、誇れる妻であったのだ。
私はシルビアと婚約すると、月に1度のお茶会を開き彼女との仲を深めていった。
見た目は大輪の赤いハイビスカスのようでいて、中身はよく笑い、私の意見もよく聞き、それに対して自分の意見も提示してくる頭脳明晰さも垣間見ることが出来、シルビアとなら国を豊かに導いていけると思っていた。
結婚後、私は王太子となり、並びにシルビアは王太子妃となった。
陛下より執務の引き継ぎを任されるようになり忙しさでシルビアとの時間がだんだん取れなくなっていった。
いつも笑ってくれたシルビア。
私とシルビアの間には婚約したあとから徐々にお互いに惹かれていったはず。
愛おしさから、シルビアの頬に手を当てると、顔を赤くして俯く仕草が愛おしかった。
風になびく後れ毛を耳に掛けると真っ赤になって照れてはにかむ顔が好きだった。
戦後復興を掲げる我が国は毎日毎日忙しかった。陛下も王妃も地域の復興にあちこちに公務で出かけてるから、実務的な執務は私の役目になる。陛下でなければいけない署名以外は私が請け負ってきた。次々に舞い込む仕事を捌かねばならない私には、シルビアとの時間を取りたくても、それが出来ずにいた。気がつけば結婚して5年の月日が流れていた。
私はいつから妻の顔を見ていないのだろう?私が妻に触れたのはいつの事だ?
妻と食事をしたのはいつだ?会話をしたのも覚えていない。
そんな時だ。シルビアからお茶会の誘いがあった。忙しい中、ずっと我慢してきた妻に悪いなと思う気持ちから、私は妻との時間を初めて優先した。
お茶会に招かれ、ほんの僅かでいい、妻との時間が取れる喜びを噛み締めたものだ。
久しぶりに尋ねたシルビアの部屋には、かいだことのない香りがした。
お茶を飲むのもままならず、久しぶりの妻の色香に導かれ、私は久しぶりにシルビアに溺れた。激しく、獣のように。
甘くて、柔らかく、手に吸い付く肌は妖艶で、それでいて、少女のようにはにかむアンバランスさが私の私を何度も何度も奮い立たせた。この時は王太子でもない、ただの妻を愛する男だ。
あの時、妻に「愛している」と言えばよかったのだろうか?
私は、妻に夢中で、「愛している」と囁くこともしていなかった愚か者。
夜を共にしてシルビアの可愛さや、愛おしさを思い出した私は、もう一度妻に今度こそは愛を伝えようと、きちんと言葉で伝えたい、その募る想いを抱いて、シルビアに会いに行った。
けど、シルビアの部屋からズボンを直しながら出てくる男を見た。
暗がりで顔は見えなかった。
こんな夜に、妻の部屋から出てくるということは、その時にズボンを直しながら出てくると言うことは、つまり、そういう事なんだろう。
私は妻に裏切られたという思いで胸が張り裂けそうだった。
確かめなければ、そう思うが、確かめて、その疑いが事実であったなら、私は私でいられる自信がない。
妻を蔑ろにしてきた罪かもしれない。
1度だけなら赦す方がいいのか?貴族が愛人を作るのは知っている。
しかし、王族はそれが出来ない。
あの夜私は妻を抱いた。つまり、妻は私の子を身ごもっている可能性がある。
それが判明するまでは何も出来なかった。
妻の裏切りに失望と、憎しみを隠しつつ、私はまた仕事に没頭した。
そしてしばらくして妻が懐妊。
もしも、私の子が生まれたなら?
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そうしたらもっと頑張れるー(笑)
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