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第1章 カイト、五歳までの軌跡
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「今わかることを共有するぞ。ゴリランの足跡が踏み重なっていること、そしてその足跡が円を描いていることからゴリランはダンスを踊ったのは間違いないだろう。」
私はダウニー様の話を聞きながら思う。
どうか無事でいてくれ。
あの屈託のない笑顔を思うと胸が苦しい。
早く助けて差し上げたい。
ダウニー様は息子を思う気持ちで張り裂けそうなはずなのに、こうして的確で冷静な態度が取れているところは流石でしかない。
「そこにはカイトとハーレン団長がいたのは間違いないな。人の靴跡、大きいのがハーレン団長、小さいのが我が息子カイトのものだと判断できる。ゴリランは踊り終わると人を襲う」
「「「「ヒッ」」」」
「しかし、ここには血肉がないことから争った跡がないと判断した。そこは安心材料だ。円には1部消えてはいるが、2人の足跡がある。つまり、なにかの理由でカイトとハーレン団長はゴリランと円を描きながら歩かされたのだろう」
一時は顔を強ばらせ、悲鳴に似た声を漏らした騎士たちも、カイト達が生きている可能性に顔の強ばりが少しだけ安堵に変わった、私は一人一人の顔を見渡して告げる。
「そして、次はあの足跡だ。見るとゴリランの足跡しかない。ハーレン団長とカイトはここでゴリランの群れと離れたか、または連れ去られたかのどちらかだと思われる」
ダウニー様に、私は発見したもうひとつの足跡について報告する。
「ダウニー様、あそこにもうひとつの足跡がございます。」
「ルーク、それはなんだ?」
「はい、足跡から、馬の蹄、つまり我々の軍馬の蹄の跡でしょう。これはダウニー様が先程仰った複数のゴリランの足跡から離れた位置にあり、ゴリランたちの足跡に続いています。そこから考えられるのは2つ。1つは、カイト様とハーレン団長がゴリランに連れ去られたか?」
「2つ目はカイト様が連れ去られたのを、ハーレン団長が軍馬でゴリランの跡を追ったか?」
「ルーク、軍馬の足跡をよく見つけてくれた。とにかく2人は無事である可能性が高い。ゴリランの後を追うんだ、行くぞ」
私は軍馬のところに引き返し、軍馬に跨り、先程見つけたゴリランのあとをおった。
しかし、足跡はすぐに途絶えてしまう。
周りを見渡すと、太くて丈夫なモダマな木が生い茂っていて、行く手を塞ぐように太い幹が幾重にも太くて丈夫な枝を伸ばしていた。
モダマの木か。こいつは人が10人乗っても大丈夫な丈夫なツタを持っている。
ゴリラン達はこの木のツタを伝って移動したのだろう。
こうなると厄介だ。クソっ。
カイトはどこだ?どこに連れていかれたんだ?
まてよ?軍馬!
そうだ、軍馬の足跡が残ってるのかもしれん。
「おい、軍馬の足跡を探せっ!」
「「「「御意」」」」
軍馬の足跡を探すため、散りゆく騎士達を眺めながら、一喜一憂する状況に、眉間に皺を寄せてしまう。
これもどれも、ハーレン。
お前が森に入ったせいだ。
問題だらけの騎士団長に苛立ちを隠せない。
この森の静けさも私の気持ちを逆撫でする。
私の前をオオゴマダラが銀粉を撒き散らしながら優雅に飛んでいく。
見渡すと、あっちにも、こっちにもオオゴマダラがヒラヒラ飛んでいた。
後を追う銀粉が幻想的で、なお一層森の静けさを際立たせていた。
「カイト、聞こえるか?パパが必ず迎えに行く!……必ずだ!」
私はダウニー様の話を聞きながら思う。
どうか無事でいてくれ。
あの屈託のない笑顔を思うと胸が苦しい。
早く助けて差し上げたい。
ダウニー様は息子を思う気持ちで張り裂けそうなはずなのに、こうして的確で冷静な態度が取れているところは流石でしかない。
「そこにはカイトとハーレン団長がいたのは間違いないな。人の靴跡、大きいのがハーレン団長、小さいのが我が息子カイトのものだと判断できる。ゴリランは踊り終わると人を襲う」
「「「「ヒッ」」」」
「しかし、ここには血肉がないことから争った跡がないと判断した。そこは安心材料だ。円には1部消えてはいるが、2人の足跡がある。つまり、なにかの理由でカイトとハーレン団長はゴリランと円を描きながら歩かされたのだろう」
一時は顔を強ばらせ、悲鳴に似た声を漏らした騎士たちも、カイト達が生きている可能性に顔の強ばりが少しだけ安堵に変わった、私は一人一人の顔を見渡して告げる。
「そして、次はあの足跡だ。見るとゴリランの足跡しかない。ハーレン団長とカイトはここでゴリランの群れと離れたか、または連れ去られたかのどちらかだと思われる」
ダウニー様に、私は発見したもうひとつの足跡について報告する。
「ダウニー様、あそこにもうひとつの足跡がございます。」
「ルーク、それはなんだ?」
「はい、足跡から、馬の蹄、つまり我々の軍馬の蹄の跡でしょう。これはダウニー様が先程仰った複数のゴリランの足跡から離れた位置にあり、ゴリランたちの足跡に続いています。そこから考えられるのは2つ。1つは、カイト様とハーレン団長がゴリランに連れ去られたか?」
「2つ目はカイト様が連れ去られたのを、ハーレン団長が軍馬でゴリランの跡を追ったか?」
「ルーク、軍馬の足跡をよく見つけてくれた。とにかく2人は無事である可能性が高い。ゴリランの後を追うんだ、行くぞ」
私は軍馬のところに引き返し、軍馬に跨り、先程見つけたゴリランのあとをおった。
しかし、足跡はすぐに途絶えてしまう。
周りを見渡すと、太くて丈夫なモダマな木が生い茂っていて、行く手を塞ぐように太い幹が幾重にも太くて丈夫な枝を伸ばしていた。
モダマの木か。こいつは人が10人乗っても大丈夫な丈夫なツタを持っている。
ゴリラン達はこの木のツタを伝って移動したのだろう。
こうなると厄介だ。クソっ。
カイトはどこだ?どこに連れていかれたんだ?
まてよ?軍馬!
そうだ、軍馬の足跡が残ってるのかもしれん。
「おい、軍馬の足跡を探せっ!」
「「「「御意」」」」
軍馬の足跡を探すため、散りゆく騎士達を眺めながら、一喜一憂する状況に、眉間に皺を寄せてしまう。
これもどれも、ハーレン。
お前が森に入ったせいだ。
問題だらけの騎士団長に苛立ちを隠せない。
この森の静けさも私の気持ちを逆撫でする。
私の前をオオゴマダラが銀粉を撒き散らしながら優雅に飛んでいく。
見渡すと、あっちにも、こっちにもオオゴマダラがヒラヒラ飛んでいた。
後を追う銀粉が幻想的で、なお一層森の静けさを際立たせていた。
「カイト、聞こえるか?パパが必ず迎えに行く!……必ずだ!」
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