ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

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キノセイの体が金色に発光した。
眩い光が閃光のように四方八方に走る。

眩しいっ!
思わず目をぎゅーってつぶった。
あいつらもこの光に耐えられないみたいだ。

「うわ、なんだ、この光は?」
「眩しい、目が潰れちまう、うっ」
「うわーっ」

片目を開けると、奴らが両手で目を覆っている。

やがて眩い光が落ち着き、そこには初めて会った時の白虎が立っていた。

「ガオォォーン」

キノセイか低く唸ると、空気が一変した。
森の木々も、生き物も息を止め、辺りは静寂に包まれる。
圧倒的な存在がここにいる。

「ヒィッ」
「ウォッ」

やつらは、キノセイが放つ聖獣の圧倒的な威圧に、身動きができない。

「ウゥゥ、グルッ」

大きく現れた白虎――キノセイ。

誰もが息を飲む。動けずにいる。

ボクは念話を続ける。

――キノセイ、あいつらは悪いやつだ。
ボクを攫おうとしてる。
やっつけたいけど、殺さないで。
ボクを攫う理由を聞き出さないと。

――分かった。奴らをまとめればいいんだな。

――そうだよ。お願いできる?

――分かった、お易い御用だ。

「おい、今だ。逃げるぞっ!」
「おうっ!」

急に走り出した悪い奴ら。

逃がさないぞっ。

――キノセイ、逃がさないで!

――わかっておる。

逃げる奴らを、キノセイが前足ですぐに押さえつける。
暴力的だけど、確実に制圧している。


グフッ、ウグッ、グワッ――

悪い奴らが次々に倒され、山積みになっていく。

え?え?すごっ、キノセイ………
ね、ね、ちょっと待って………

――キノセイ、悪い奴ら、死んじゃった?

――大丈夫だ、死んでは無い。気絶させただけだ。

ヒュン――ドチャ!

ウッ!

ヒュン、ヒュン、ヒュン
――ドチャ、ドチャ、ブスッ

キノセイに弓矢が。あいつら、そうだ。
あいつら、さっき弓矢でハーレン団長を傷つけた奴らも、この奥にいる。奴らの仲間だ。あいつらもやっつけないと。

――まだ、いたのか?私を怒らせたらしい。

ガオン、グルッグルッ。

――キノセイ、いっぱい矢が刺さってるよ、大丈夫?痛くない?大丈夫?

――ああ、大丈夫だ。奴らを捕まえるぞ。

――分かった。全員捕まえて!

――任せな。

ガォン

唸る一声に、波動がのる。

「う、う、うあああ」
「うっ、くる…し…いっ」

バサバザ、ドサッ

木々の奥、僕からは見えないけど、人が倒れる音がする。

うぉー、キノセイ、強かったんだね。


(ダウニーとルークが率いる騎士団)
私は焦る。
この威圧。身震いがする。
絶対王者の、存在。

私が目指す先に、何があるというのか?

気後れするな、あの先にはカイトがいる。
ルークと目を合わせ、ふたりで頷く。
目指すは、この先。

「行けっ!」
軍馬の腹を蹴りあげる。

ヒヒヒンッ、ブルブルッ。
力強くていい。
目の先の恐怖さえも打ち消して、私の命令に突き進む軍馬たち。
良く鍛えられている、我が領の軍馬たち。
私は手で馬の首元を撫でる。
ジワリと汗が滲む。
お前も怖いのか?私も…怖い。
カイトを失うのが、何よりも怖い!
お願いだ、無事でいてくれっ!

なんだ?争っているのか!…まずい。

私は手を真横に出して、停止の合図を出す。
木々をかいくぐり、草をわけ前へ進む。

どうか、どうか、無事でいてくれ。
――頼むっ。

心臓が、早打ちする。額に汗が滲む。
手は僅かに震える――だが、必ず助けるんだ。

さっきの威圧が、膨大に膨れた。
ドサッ、ドサッ。

人か?

私は目の前の光景に目を見張る。

カイト――ッ!ツッ!

あれは、キノセイ…様!
ああ、カイトを守ってくれた…のか?
体中、矢が刺さってるではないか?

まずい!
助けなければ!

ルークも、騎士達も、固唾を飲んで、その先の光景を、カイトと聖獣を見ている。

ゴクッ…

誰かが息を飲むのが伝わる。

私は指を立て、その先を指さす。

悪い奴らをやっつけるために。
カイトを取り戻すために。

「カイト、待たせた。助けに来たぞ」

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お待たせしました。
ずっと、仕事が忙しかったー。

やっと更新です!

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