ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

49 この世界のお風呂事情。石けんは灰。

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 ルーク団長と別れ、お風呂に入る。

 今日もアリと一緒。4歳と3歳だから、まだ一緒に入ってる。男女別々になるのはどちらかが5歳になってからだ。

「アリ、ねぇねぇ」
 振り向いたアリの可愛いほっぺにボクの人差し指が刺さる。

「ぶぇっ」

 いや、アリ、お口にお水入ってたのねー!?
 お兄ちゃん、アリのお口から水鉄砲噴射されたからね、見事に顔面に掛かったじゃんかぁ~、ばっちー。

「汚~い」

 いくら大好きな妹の口から出た水だからって、ちょっと、やだ。

「もうお兄ちゃま、意地悪しないで。おにいちゃまが悪いんでしゅ」

 ぷりぷり怒ったアリのお顔も可愛い。

「ごめんね」

 許してくれたのかな?ニヘラって笑うアリ、やっぱり天使だ。

 さぁ、はい、お風呂終わりー。
 メイドさんに連れられて脱衣場にゴー、ゴゴー。フリフリしてるボクのボクなんて気にしないさ。

 マールにお風呂を浴びせてもらったあとは、相変わらずマアヤに髪を乾かしてもらう。
 優しい風で髪を乾かしてもらってるうちに考える。

 我が家は、基本、掛け湯だ。
 お風呂に毎日入れるのは貴族の高位に限られているみたい。

 うちが辺境伯でよかったー。
 毎日お風呂に入れるからね。
 けど毎日じゃなくても、数日置きにお風呂に入ったり、お風呂自体入ったことない、水風呂や体を拭くだけの人たちも居るって、それは仕方の無いことかもだけど、どうにか出来ないかな?

 この前マールから教えてもらった話。
 この世界の風呂事情はこうだ。
 大きなふたつの瓶。
 1つの瓶にメイドが湯を運び入れる。
 別のもう1つには水を運び入れる。
 次に中瓶には、大きな2つの瓶からお湯や水を交互に混ぜ入れ適温にする。
 それを、小さな取っ手のついた瓶で適温の湯を汲んで、掛け湯する。

 石鹸はなくて、たぶん灰かな?それを水に溶かしてクリーム状にして使ってんだよね。

「ね、マール、そーいえば、あの粉ってなあに?」

「あの粉って、お風呂の時に使う粉ですよね?あれは薪や植物の灰を水に溶かしたもので汚れを落としてくれるものですよ、灰といいます。」

はいっていうんだ」

 そのまんまじゃん。

「はい、そうですよ」

 はいに返事がって、ちょっウケるんだけどー。
 けどさ、これもなー、お風呂も、石鹸もどーにかしたい。

「さ、カイトお坊ちゃま。お着替えも済みました。お母様の所へ参りましょう」

「うん」



 トントン!
「カイトです。ママ入っていいですか?」

 部屋に入るとママが出迎えてハグしてくれる。アリとは違う、ママの匂い。ママの匂いは落ち着くねー、頬に当たるママのお胸も柔らかくて最高ー♡♡

「さっ、カイくん。時間が経ってしまったけど、今日は教えてもらいますよ。魚の骨が肥料になるって話。」

「うん」
 ってママ、お目目が、また¥¥になってるからねー。

「まずは肥料になるまでの作り方から教えてちょうだい。」

 ボクの両肩に置いたママの両手。

 お願いだから少し力を抜いて~。
 前後に揺するのも、や~め~てっ。

「ママ、ちょっとやめて、気分が悪くなっちゃう」

 うっ、ゲボっ。
 タイミング悪すぎー。

「きゃー、カイ君ごめんね~」
 大丈夫だよ、ママ。
 やっぱりママは偉大。
 ボクがちょっとゲロったの、躊躇わずに手で受け止めてるじゃん。


「大丈夫だょ」

 ボクの大丈夫に安心したママ。
 手にはボクのゲロをもったママ。
 ママだけに~っ。

「ごめんなさい。ママ、少しお花摘みに行ってくるわ。」
 優雅に、あ、違うみたい。いつもより早足だ。

「はーい」

 しばらくしてママがお花摘みから戻ってきた。実際花も摘んできたのかな?
 あれ?これはなにか?誤魔化してるのか?な?

 今、ママが持ってるあの花瓶に飾られたハイビスカス、さっき廊下に飾られていたよね。

「綺麗なハイビスカスだね」

「そうね」
 ママの顔笑ってるけど?
 だから、ボクも笑ちゃお、ニッ!

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