ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

87 スライムの意外な増やし方

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「カイトおぼっちゃま、アリアーナお嬢様、危ないですから少し離れますよ」

って、危ないの?それより、マール、ボクとアリ、2人いっぺんに小脇に抱えてすごくない?重くないの?

ハンス副団長、スライム睨んで剣構えてるよ。ゴードンも包丁構えてるし。

「え?」

結果、スライムが30匹くらい?箱からもはみ出しながら増えてプルプルしていた。

「増えてるー」

「おにーちゃま、いっぱいだねー」

スライムの増殖だ。なにか害がある訳じゃないみたい。増殖も一瞬で止まってよかったー。
これはなんだろー?ご飯を食べたらスライムって増えちゃうの?

「ねー、スライムってご飯食べると増えちゃうの?」

「いや、それはないかと思います。そんなことならそこらじゅうにスライムだらけになりますよ。」

そーだよね。ハンス副団長の言うことも一理あるよね。

「もしかして、イカルンミソ汁飲んだせい?」

「どうでしょうね?まずは少し調べた方がいいでしょうね」

「そうだね」

マールの意見に大賛成だ。調べてみなきゃいけないな。イカルンが原因なのか?それともミソが原因なのか?もしかしたら、イカルンとミソのふたつが混ざったイカルンミソ汁が原因かな?どっちかな?

「ちょっと確認したいから、ゴードン、イカルンと、ミソを持ってきてくれる?」

「はい、坊っちゃま、今お持ちしますっ」

「いやー、スライムが増殖するのは分かってましたが、せいぜい2個になるだけですよ、それも一生に1度だけです。こんなに増えたの見たことも聞いたこともありません。一体何が起きたのでしょうか?」

へー、さすがハンス副団長だね。魔物に詳しいねっ。

「とりあえずさっ、増えたスライムは別の箱に入れとこ。こんなに居るとスラちゃんとイムちゃんがどれだかわかんないね」

「アリ、分かるっ。スラちゃんはこれでー、イムちゃんはこれ~」

え?なんでわかるの?改めてスライム達を見ると2匹だけイカルンスミのせいかグレーに染まってた。あー、なるほどねー。

「あー、なるほどですね。スライムは何か食べるとその食べた物の色をしてます。しばらくすると色は元の透明に戻るんですけどね」

そうなんだ、ふーん。

「じゃ、スラちゃんとイムちゃんは避けて、さっきの箱に戻してくれる?それと増えた他のスライムはあの大きな箱に入れてくれる?あ、実験するから2匹はそのまま別の箱に入れて欲しい」

ボクのお願いを厨房のみんなが手伝ってくれた。

ゴードンが持ってきたイカルンとミソを使って思いつく疑問の分実験をした。

結果、原因はイカルンミソ汁を与えるとスライムが増殖することが分かった。

イカルンだけとか、ミソだけ与えても何も起こらない。

スラちゃんとイムちゃんにも与えてみたけどこれ以上増えたりはしなかった。ただ美味しそうにプルプル震えてるだけだ。

そうだ、スライム増えたからトイレの実験をしてみようかな?アリには汚い話を聞かせたくないし、さっきからスラちゃんとイムちゃんばかり見てるからねー、アリはお部屋に戻ってもらおうかな。

「アリ、スラちゃんとイムちゃんのお部屋の準備に行かなくていいの?」

「そーね、スラちゃんとイムちゃんのお家よういちないとよね」

「分かりました、では、マアヤを呼びますね」

マールの指示で厨房の1人がマアヤを呼びに行き、マアヤがアリの手を繋ぎ、マアヤと一緒に来たメイドがスラちゃんとイムちゃんの入った箱を抱えて厨房を後にした。



さっきスラちゃんとイムちゃんから増殖したスライム達は2匹づつに分けて実験をした。

イカルンを与えたスライムは白くなった。ミソを与えたスライムは茶色になった。それだけ。プルプル震えるのは美味しいからかな?

イカルンミソ汁をあげたスライムはまた増殖した。スラちゃんとイムちゃんにイカルンミソ汁をあげた時と同じくらいに、増えた。

何となくスライムの生態がわかってきたぞ!
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