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第1章 カイト、五歳までの軌跡
174 忙しいけど頑張る。レストランの見学
しおりを挟むあとは、ベリデリ。あれから毎日の日課の様に、メスを多めに昼と夜にニコイチを頑張ってるの。
卵も順調に産んでくれているの助かるー。
もう魔法の使い方も慣れてきたから抜ける魔法もごっそりではなく、多めって感じるくらいで、もう倒れることもないよ。
もしかしたら1日3回できるかも?今度試そうかな。
そして、今はもう卵が不足することは無いから嬉しいー。メスを中心にニコイチしているよ、その理由は食用の卵を産む用と、繁殖用のため。
2番目にニコイチしたメスは、オスと交わった後に卵を産んだ。順調にヒナが孵ってピヨピヨ大合唱だ。他のメスもどんどん卵を産んでくれている。
ビービーとダブルジーも負けずに繁殖して鳥小屋はだいぶ賑やかになったよ。
毎日の糞を集めるのは大変。
エサは採れた野菜のクズを与えているんだ。あの肥料で作った野菜のクズを食べた鳥達は肉質が良くなっているみたいで美味さ倍増なのを発見!
あの養鶏場の親子が、自分たちが育てているビービーとダブルジーとでは味が雲泥の差だと言って、涙流して味わってたー。
これからはうちの肥料から採れる野菜のクズを食べた鳥を飼育したいと言ってきたけど、今まで通りの鳥をそのまま飼育してもらう事にした。それは、ビービーとダブルジーをマーシュ領のブランドとして扱って行くことにしたからなんだ。
なんだか、忙しいなっ。
昼ごはんを食べて、ニコイチも終え、ボクはパパに呼ばれてパパの執務室にいる。
「カイト、最近忙しいな。大丈夫か?」
さすがにちょっ疲れたと言いたいけど、パパは普段の執務に、祭りのこと、ボクの事、色々抱えてもっと忙しいところ。
ママもボクの誕生日の王都行きの段取りや誕生日パーティーの段取りで忙しそう。
アリはスラちゃんと、毎日ひよこ達に囲まれて楽しいらしい。
「うん、忙しいね。パパも大変でしょ?」
「ああ、忙しいな。目が回る忙しさはこの事をいうんだろうな?頑張るしかないな。」
「祭り、もうすぐだね。ボク楽しみよ」
「ああ、私も楽しみだ。カイトが1番頑張ってくれて助かる」
「それほどでも~」
「あはは、そうか。では、もう少し頑張るぞ」
「うん」
「さて、今から外に出かけるぞ」
「外?」
なんでまた急に?
「カイトのレストランが完成したぞ。見に行きたいだろ?」
「うん、すぐ行けるの?」
「ああ、すぐ行けるように準備したんだ」
やったー、楽しみー。
そしてやってきたレストラン前。
ボクの想像を軽く超えて豪華絢爛な外装だった。南国だよね。馬車が余裕で通れるくらいの金色の格子の門、高めの石造りの塀。建物は石灰岩を重ね合わせた白い小さなお城があった。
待って!誰がお城を作れと言った?
レストランを作って欲しかったんだけど?
イヌマ、なぜ得意げ?
「カイトおぼっちゃま、これは貴族用の玄関でございます。裏に回りましょ。」
そうして連れられた裏側は、なんと大通りに面していて、ボクの理想のキッチンカーみたいなテイクアウトができそうなお店になっていた。
レストランは、表は静かに過ごしながら食事ができる貴族用のレストラン。
厨房を挟んで向こう側が庶民的なレストランがあり、通りに面した素朴な出入口があって、その建物端にはキッチンカーみたいなデリバリーのカウンターが作られていた。
あ、なるほどねー。面白い作りでボクは気に入った。裏通りは庶民向け、馬車で回り込み表に回れば、全く趣の違う、貴族がくつろげるような庭が広がる優雅なレストランになっていた。
貴族側は2階もあり、個室になっており、南国的な庭を見下ろす感じできれい。
たぶん、ヤシの木々の間からは夕日が見れるのかな?いいね。
「さ、そこでだ。この店の大通り側を今回の祭りで使おうと思う。我が家がだす料理はカイトの案があってお持ち帰りの窓口で売ればいいだろう。」
そこまで話が進んでいたんだ。いつの間にー、すごいねー。
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