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1.突然の婚約破棄宣言
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今日は学園の卒業パーティー。
私より1つ年上の婚約者、クランク公爵令息三男のマーティン様の卒業の日。
その卒業パーティーの最中、多くの卒業生が集い、その婚約者をエスコートしながら楽しく盛り上がっていたところ。
私、エリッサ·ソルマンは、婚約者であるマーティン様にたった今、婚約破棄を言い渡されたみたい。
「マーティン様、今、わたくしと婚約破棄をなさりたいと、そうおっしゃいましたの?」
私は今何を言われてるの?
「ああ、もう2度と君の顔も見たくない、声も聞きたくない。君との婚約は僕の中では無駄な時間だったよ」
むだ?私との婚約が無駄?と、そうおっしゃいましたの?あら、そう!
苦痛に歪むマーティン様のお顔は今まで見たことのない憎しみのこもった目で私を睨みつけておりました。
もう2度と君の顔も見たくない、声も聞きたくない、ほんの1ヶ月前までそんな事一言も言われた事なかったのに。
「愛してる」そう言ってくれていたのに。
不満は私の中で小さく渦を巻いて、それがだんだんと少しづつ大きくなっていった。
泣き腫らしたまま、待たせておいた馬車に乗り込み屋敷に戻るしかなかった。
私はソルマン侯爵の一人娘。
私以外の跡継ぎが居ないため、将来は婿に入る事でマーティン様との婚約が成立したのは今から7年前。私が10歳の頃ね。
マーティン様はとても可愛らしかったわ。
クランク公爵のお茶会に招かれた母に連れられて私はクランク公爵の屋敷を訪れたの。私たち以外にも夫人に連れられてきた同じ歳くらいの女の子達がいたわ。
マーティン様は、凄く可愛くて、女の子達に囲まれて恥ずかしそうにしていたわね。
私はあまり興味がなくて、それよりも初めてきたクランク公爵のお屋敷の花がとても綺麗だったから花を見て回ったの。
気がついたら今自分がどこにいるのか分からなくなって、お母様達の居場所を確認しようと私は木に登ったの。
思えば令嬢に有るまじき行為よね。
「ねぇ、君、木に登れるんだね。どう?楽しい?」
下から聞こえる子供の声。
「楽しいわよ、あなたも登ってくる?」
「ボクはいいや。それより大丈夫なの?」
平気よ、だって私、木登り得意だもの。
お父様もお母様も「子どもは子供らしく元気が一番」って言って結構自由に遊んだわ。
下にいる子って男の子だったのね。
「私は木登りが得意なのよ、だから平気」
「ふーん、ボクが聞いたのはパンツが見えてるけど平気?って聞いたんだけど」
「やー、見ないで。って見たの?」
「見たよ、ピンクのストライプ」
その後は、私を探しに来たお母様達に見つかり、木から降りたらお母様に怒られましたわ。
後日、「責任を取ります」っていう理由で私とマーティン様の婚約が成立したの。
なぜ?
それからは好意がいつ芽生えたのか分からないけど、1週間に一度は「ボクの婚約者に愛を込めて」っていうメッセージと共に小さな花束だったり、ハンカチや宝石箱、クッキーやお菓子、流行りの恋愛小説だったり送られてきたわ。
クッキーやお菓子は嬉しかったけど、流行りの恋愛小説は見なかったわ。だってまだ10歳だもの。花よりお菓子よ、恋愛小説よりクッキーよ。
月に1度の2人の交流はお茶会で、わたくしがクランク公爵家に行くことが多かったわね。だって、クランク公爵家のクッキーが凄く美味しいんだもの。
マーティン様は「エリッサは可愛くて天使みたいな顔をしているのに、お転婆さんだね、まあ、そんなギャップが最高なんだけどね」とか「今日のドレスはエリッサにすごく似合うね、ボクの瞳の色と一緒だ」って言ってたけど。
何を言ってるのかよく分からなかったわ。
そうそう、こんなこともあったわね。
私より1つ年上の婚約者、クランク公爵令息三男のマーティン様の卒業の日。
その卒業パーティーの最中、多くの卒業生が集い、その婚約者をエスコートしながら楽しく盛り上がっていたところ。
私、エリッサ·ソルマンは、婚約者であるマーティン様にたった今、婚約破棄を言い渡されたみたい。
「マーティン様、今、わたくしと婚約破棄をなさりたいと、そうおっしゃいましたの?」
私は今何を言われてるの?
「ああ、もう2度と君の顔も見たくない、声も聞きたくない。君との婚約は僕の中では無駄な時間だったよ」
むだ?私との婚約が無駄?と、そうおっしゃいましたの?あら、そう!
苦痛に歪むマーティン様のお顔は今まで見たことのない憎しみのこもった目で私を睨みつけておりました。
もう2度と君の顔も見たくない、声も聞きたくない、ほんの1ヶ月前までそんな事一言も言われた事なかったのに。
「愛してる」そう言ってくれていたのに。
不満は私の中で小さく渦を巻いて、それがだんだんと少しづつ大きくなっていった。
泣き腫らしたまま、待たせておいた馬車に乗り込み屋敷に戻るしかなかった。
私はソルマン侯爵の一人娘。
私以外の跡継ぎが居ないため、将来は婿に入る事でマーティン様との婚約が成立したのは今から7年前。私が10歳の頃ね。
マーティン様はとても可愛らしかったわ。
クランク公爵のお茶会に招かれた母に連れられて私はクランク公爵の屋敷を訪れたの。私たち以外にも夫人に連れられてきた同じ歳くらいの女の子達がいたわ。
マーティン様は、凄く可愛くて、女の子達に囲まれて恥ずかしそうにしていたわね。
私はあまり興味がなくて、それよりも初めてきたクランク公爵のお屋敷の花がとても綺麗だったから花を見て回ったの。
気がついたら今自分がどこにいるのか分からなくなって、お母様達の居場所を確認しようと私は木に登ったの。
思えば令嬢に有るまじき行為よね。
「ねぇ、君、木に登れるんだね。どう?楽しい?」
下から聞こえる子供の声。
「楽しいわよ、あなたも登ってくる?」
「ボクはいいや。それより大丈夫なの?」
平気よ、だって私、木登り得意だもの。
お父様もお母様も「子どもは子供らしく元気が一番」って言って結構自由に遊んだわ。
下にいる子って男の子だったのね。
「私は木登りが得意なのよ、だから平気」
「ふーん、ボクが聞いたのはパンツが見えてるけど平気?って聞いたんだけど」
「やー、見ないで。って見たの?」
「見たよ、ピンクのストライプ」
その後は、私を探しに来たお母様達に見つかり、木から降りたらお母様に怒られましたわ。
後日、「責任を取ります」っていう理由で私とマーティン様の婚約が成立したの。
なぜ?
それからは好意がいつ芽生えたのか分からないけど、1週間に一度は「ボクの婚約者に愛を込めて」っていうメッセージと共に小さな花束だったり、ハンカチや宝石箱、クッキーやお菓子、流行りの恋愛小説だったり送られてきたわ。
クッキーやお菓子は嬉しかったけど、流行りの恋愛小説は見なかったわ。だってまだ10歳だもの。花よりお菓子よ、恋愛小説よりクッキーよ。
月に1度の2人の交流はお茶会で、わたくしがクランク公爵家に行くことが多かったわね。だって、クランク公爵家のクッキーが凄く美味しいんだもの。
マーティン様は「エリッサは可愛くて天使みたいな顔をしているのに、お転婆さんだね、まあ、そんなギャップが最高なんだけどね」とか「今日のドレスはエリッサにすごく似合うね、ボクの瞳の色と一緒だ」って言ってたけど。
何を言ってるのかよく分からなかったわ。
そうそう、こんなこともあったわね。
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