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5.お友達のリリアン様
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ん?聞こえなかったのかしら?
思わず首を傾げる私。
聞こえないなら聞こえるように言えばいいわよね?でも、婚約者のいる男性を名前呼びは、私たちがいくらいとこ同士とはいえ不味いわよね。だから確実に聞こえるように伝えたわ。一語一句はっきりと。
「ア、ダ、ム、様っ」
小声で、耳元で、しっかりと。
あら?どうしたのかしたら?何をそんなに真っ赤な顔をして怒ってるのかしら?
おかしいわね。
私が囁いた耳を押さえて真っ赤な顔して、口をパクパクして、どっかに行ったわ。変な人。
「何よ、怒らなくてもいいじゃないの」
あら、小さい声で申しました、誰にも聞こえてないわよね。
「あ、あのー」
なんでしょうか?あなたは確か?
ウインズ伯爵のご子女様のリリアン様ですね。さっき黒板の文字をキレイに消していましたね。黒板、本当にキレイになりました。
「はい、リリアン様、わたくしに何か御用かしら?」
「お伝えしても宜しいですか?」
あら、やだ、この子、震えてない?
私、なにも怒ってないわよ。
どうしたのかしら?もしかしたらおトイレ?ん?そんな事ないわね、トイレに行きたいなら勝手に行けばいいこと、私に「トイレに行ってきます」なんて宣言するわけないもの。あら、私って変ね。
「何かしら?」
「さっきのアダム様は、怒ってないと思いますよ」
「あら、どうしてそう思うの?顔も、耳まで真っ赤で、耳を押えたのは不快だったのかしら?そして何も言わずに私の前から立ち去ったのよ。あれはどう見ても怒ってたのでしょう?でも、なぜ怒ってたのかしら、その理由、あなた、ご存知でして?」
「えーっと、アダム様は怒ってませんよ(たぶん)あれはあの表情は照れてるだけです」
なんでしょー。リリアン様はエスパーなんでしょうか?ただのクラスメイトの私とアダム様とのこの少ないやりとりで、あの態度を怒ってなくて、照れてるなんて言い切るなんて。
「そうですの?照れてますの?」
違いますね。あれは怒ってました、よ?
あれ?周りの皆様も、私と目が合うとウンウンと首を縦に振ってますね。
では、私は首を横に振ってみましょう。
あら、皆様の縦の首振りが激しくなりましたわ。
ぶっ、ごめんなさい。
首を縦に振る皆様の仕草が、餌をつつく鳥さんに似ていてちょっと笑えました。
まあ、そんなことなぜわかるのかしら?
「リリアン様はどうしてそう思うのかしら?」
「あら、このシチュエーションが「身分違いの真実の愛」で主人公の王女様が、未来の旦那様になる伯爵にした告白のシーンと全く同じなんですものっ。伯爵様にだけに聞こえるように囁くのですよ。それが今のこのシチュエーションですわ」
え?それってお母様とお父様がそんな事を誰かに見られてたなんて。
それを今、娘のわたくしが同じことをしてしまったのね。って、でも、私、お母様ではないし、アダム様に告白もしてないわ。だから、ちがうのよ、きっと。
「教えてくれてありがとう。」
とりあえず、お礼を言ってしまいましょう。ん?また何かあるのかしら?
「まだ何かあるのかしら?」
「実は、エリッサ様にお願いがあります。」
さっきも震えていたけど、さっきより震えてない?大丈夫かしら?やっぱりおトイレ行きたいのかしら!?それならお願いとやらを早く聞いてあげないと大変ですわ。
「どうぞ、仰ってみて。どんなお願いかしら?」
「あの、わ、私と、お友達になって下さいませんか?」
え?お友達?お友達。そういえばお話をする人はいても、お友達と呼べる人は居なかったわね。お友達ってお願いして作るものなのね。わかったわ。
「ええ、私からもお願いするわね」
「嬉しいです。ありがとうございます。」
ところで、お友達って何をするのかしら?
「お友達になったリリアン様に聞いてもいいかしら?」
思わず首を傾げる私。
聞こえないなら聞こえるように言えばいいわよね?でも、婚約者のいる男性を名前呼びは、私たちがいくらいとこ同士とはいえ不味いわよね。だから確実に聞こえるように伝えたわ。一語一句はっきりと。
「ア、ダ、ム、様っ」
小声で、耳元で、しっかりと。
あら?どうしたのかしたら?何をそんなに真っ赤な顔をして怒ってるのかしら?
おかしいわね。
私が囁いた耳を押さえて真っ赤な顔して、口をパクパクして、どっかに行ったわ。変な人。
「何よ、怒らなくてもいいじゃないの」
あら、小さい声で申しました、誰にも聞こえてないわよね。
「あ、あのー」
なんでしょうか?あなたは確か?
ウインズ伯爵のご子女様のリリアン様ですね。さっき黒板の文字をキレイに消していましたね。黒板、本当にキレイになりました。
「はい、リリアン様、わたくしに何か御用かしら?」
「お伝えしても宜しいですか?」
あら、やだ、この子、震えてない?
私、なにも怒ってないわよ。
どうしたのかしら?もしかしたらおトイレ?ん?そんな事ないわね、トイレに行きたいなら勝手に行けばいいこと、私に「トイレに行ってきます」なんて宣言するわけないもの。あら、私って変ね。
「何かしら?」
「さっきのアダム様は、怒ってないと思いますよ」
「あら、どうしてそう思うの?顔も、耳まで真っ赤で、耳を押えたのは不快だったのかしら?そして何も言わずに私の前から立ち去ったのよ。あれはどう見ても怒ってたのでしょう?でも、なぜ怒ってたのかしら、その理由、あなた、ご存知でして?」
「えーっと、アダム様は怒ってませんよ(たぶん)あれはあの表情は照れてるだけです」
なんでしょー。リリアン様はエスパーなんでしょうか?ただのクラスメイトの私とアダム様とのこの少ないやりとりで、あの態度を怒ってなくて、照れてるなんて言い切るなんて。
「そうですの?照れてますの?」
違いますね。あれは怒ってました、よ?
あれ?周りの皆様も、私と目が合うとウンウンと首を縦に振ってますね。
では、私は首を横に振ってみましょう。
あら、皆様の縦の首振りが激しくなりましたわ。
ぶっ、ごめんなさい。
首を縦に振る皆様の仕草が、餌をつつく鳥さんに似ていてちょっと笑えました。
まあ、そんなことなぜわかるのかしら?
「リリアン様はどうしてそう思うのかしら?」
「あら、このシチュエーションが「身分違いの真実の愛」で主人公の王女様が、未来の旦那様になる伯爵にした告白のシーンと全く同じなんですものっ。伯爵様にだけに聞こえるように囁くのですよ。それが今のこのシチュエーションですわ」
え?それってお母様とお父様がそんな事を誰かに見られてたなんて。
それを今、娘のわたくしが同じことをしてしまったのね。って、でも、私、お母様ではないし、アダム様に告白もしてないわ。だから、ちがうのよ、きっと。
「教えてくれてありがとう。」
とりあえず、お礼を言ってしまいましょう。ん?また何かあるのかしら?
「まだ何かあるのかしら?」
「実は、エリッサ様にお願いがあります。」
さっきも震えていたけど、さっきより震えてない?大丈夫かしら?やっぱりおトイレ行きたいのかしら!?それならお願いとやらを早く聞いてあげないと大変ですわ。
「どうぞ、仰ってみて。どんなお願いかしら?」
「あの、わ、私と、お友達になって下さいませんか?」
え?お友達?お友達。そういえばお話をする人はいても、お友達と呼べる人は居なかったわね。お友達ってお願いして作るものなのね。わかったわ。
「ええ、私からもお願いするわね」
「嬉しいです。ありがとうございます。」
ところで、お友達って何をするのかしら?
「お友達になったリリアン様に聞いてもいいかしら?」
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