【完結】 言葉足らずな求婚 〜運命は勝手に回っていく、いや操られていく!?〜

紬あおい

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6.動揺

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公爵家から戻り、夕食は断り、部屋で一人考える。

(やってしまった…しかも、受け入れられてしまった…)

自分で仕出かしたことと、相手の反応の意外さに頭がついていかない。
あの場で気絶してもおかしくなかった位に動揺している。

このまま結婚していいのだろうか?システイン様は、結婚相手として申し分ない。寧ろ私のような人間には勿体ないわね…

ソフィア様も素敵な方で、嫁いびりなどというものには無縁の優しいお義母様になられるだろう。

私は、侯爵令嬢という立場なので出自は問題ないとして、本当に公爵家に相応しい人間になれるのだろうか?
頑張れば何とかなるなら、必死で頑張りたい気もする。

では、昨日から感じている胸のドキドキや痛みは何なんだろう…

自分がシステイン様に似合うかどうかは別として、システイン様が他の女性と結婚されたら…
たぶん、つらい、寂しい。

もしも、システイン様が私を好きになってくださったら…
たぶん、嬉しい、楽しい。

システイン様に愛されたら、きっと幸せなんだろうな。
そんなこと、この先あるかな…

公爵家に役立つ人間として認められたら、後継者を産めたら、必要とされるかな…

言葉足らずだった自分が全て悪いのだけど、それを訂正しなかった自分はもっと悪い。
訂正するタイミングは、きっと何度かあった。

でも、普通にしていたら絶対手に入らない高嶺の花が偶然目の前にあったら、掴んでもいいのかな?
このままシステイン様と結婚したいと考えてしまう自分は、狡くて汚い人間なんだろうか…

それに、システイン様は何故私を抱き締めたの?
後継者を授かる為の練習かな?
男性は愛が無くても、そういうことは出来るだろうから。
女性に慣れているのだろうか。 

考えがまとまらないまま、夜が更ける。
今夜はとても眠れそうにない。
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