【完結】 言葉足らずな求婚 〜運命は勝手に回っていく、いや操られていく!?〜

紬あおい

文字の大きさ
10 / 42

10.親密さと誤解 *

しおりを挟む

結婚式を半年後に控え、両家の母達が準備を楽しそうにしている。
皇帝陛下への結婚報告は、ネーデルラント公爵様とシステイン様、モンテフォール侯爵家からはお父様が謁見したので、既に承認済みだ。

システイン様は承認された報告を兼ねて、私に会いに来た。
親公認で、当たり前のように私の部屋に居る。

「リシェ、陛下の承認ももらえたし、これで問題なく結婚出来るよ。とても楽しみだ。」

ソファの隣りが定位置かのように体を寄せて来る。
私は、まだ慣れず俯いてしまうが、システイン様はその状況を楽しんでいる。

「そう言えば、ケンドリック達が来たんだろう?」

「リシアちゃんと一緒にお祝いの花束を持って来てくれました。あ、そこに飾ってあるやつです。言い忘れてて、ごめんなさい。」

「いいんだよ、ケンドリックのやつ、俺にはお祝いなんて持って来ないし。リシェが嬉しかったなら、それでいい。ところで花は好きか?」

「好きですよ。」

 「次は花束を用意して来る!」

そこから、システイン様は私の好きなものや興味があるものを聞きたがった。
幼馴染とは言え、知らないことがたくさんあるだろうから、結婚までにお互いをもっと知ることは良いことだろう?と笑うシステイン様が眩しい。

「私もシステイン様のこと、たくさん知りたいです…」

「二人の時は『シス』だろ?俺達は、もっと親密になる必要があるな。」

私をじっと見つめるシステイン様のブルーグレーの瞳が濃くなっている。
その瞳に吸い込まれそうになった瞬間、口付けられた。

「ぁ………」

「はぁ…リシェ…可愛いぃ…」

システイン様の余裕のない口付けに体が疼き、腰がくねる。
深い口付けを交わし、見つめ合う。

額をくっ付けて笑い合った後、唇が下りてきて耳朶をそっと噛み、舌で耳の裏を舐めてくる。
私は下腹の疼きが堪らなくなり、強く体を抱き締めてしまう。

「我慢出来なくなりそうだ…」

システイン様も私の体をぎゅっと抱き締め、ひょいと持ち上げる。
そのまま真っ直ぐベッド向かい、私を下ろす。

「最後まではしないから…」

システイン様はドレスの裾をめくり、その中に頭から入って来る。

「な、何を?」

あっという間に下着を外され、足の間にシステイン様の息遣いを感じる。

「何をなさる…の…?」

足の付け根にぬるりと温かいものがうごめき、中心部に向かっていく。
それが舌だと気付くのは、陰核を舐られたからだ。
執拗に陰核を舐め上げ、押し潰し、軽く噛む。

指は陰唇から溢れる蜜を絡め取り、くちゅくちゅ音を立てながら、中を入ったり出たりしている。

「ん…あぁ……はぅ…」

初めての感覚に翻弄されつつも、その快感を逃したくなり衝動で頭がいっぱいになる。

「んんんっ!何か…来る……」

抜き差しする指の動きが早くなり、陰核をじゅっと吸われた瞬間、頭の中で火花が散って、白くぼやけた景色が広がった。

「達したんだね。気持ち良かった?」

「き、気持ち良過ぎて……不思議です…」

「夫婦なら当たり前の行為だからね?もっと親密になろう。」

「シ、シスも気持ちいいの?」

「ここから子種が出る時、気持ちいいんだ。今は興奮して大きくなってるから、ちょっときついかも…」

「出すと気持ちいいんですね?触ったら気持ちいいですか?」

そっと服の上から触ると、ビクンと跳ね上がる塊がある。
服を緩めて、陰茎を解放すると先に露が滲んでいた。
指で突つくとシステイン様から甘い声が漏れる。
喘ぐ声が聞きたくて、陰茎を掴んで扱いてみる。

「んっ、はぁ、はぁ、はぁ…それ、や、やばい………」

先端から滲み出てくる露を陰茎に擦り、滑りを良くして扱く。

「あっ!もぅ、ダメだ…出るっっっ!」

システイン様はひとしきりまどろんだ後に焦り出す。

「これはさすがにマズイ…」

シーツに飛び散ったものをタオルで拭き取る。

「すまない。抑え切れなかった…」

「大丈夫ですよ。そっと侍女に渡しますから。私のせいですし。シスはお気になさらないで?でも、ちょっと嬉しいかも…シス、気持ち良さそうで。」

ムクっと下半身に持ち上がる感触がある。

「君は!ほんとに俺を狂わせるっ!!」

頭を抱えて体を丸くするシステイン様が愛おしくて、体をずらして陰茎を口に含む。
既に知っていたかのように、口が舌が手が動く。

「リシェ…う、上手い………はぁ、はぁ……君は…誰かと……はぁ……それ、を…?」

譫言のように呟きながらも、システイン様の昂りは増すばかりで、じゅぶじゅぶとしゃぶられる感覚を抗えない。

「あぁ……ま、また…出るぅぅぅ……」

口の中に広がる飛沫を全て吸い上げて飲み込む。
最後に陰茎の先端をちゅぅっと吸い、私はベッドに伏せる。

はぁはぁと二人の息遣いが、静かな部屋に小さく響く。

しばらくして、システイン様はブルーグレーの瞳の色を更に濃くして、私を見つめる。

「ねぇ、リシェ。君はこういうことをしたことあるの?俺以外に…」

突然肩を揺すられ、顎を掴まれて、顔を上げさせられる。
その目は怒っているかのようだった。

「そんな人いません。シスが全部初めてです…シーツを気にしていたので、口で受けたら、と…やり方間違ってましたか?変でしたか?だったら教えてください!シスを気持ち良くする方法!!」

他の男性の存在を疑われて悲しかったし、やり方が変だったかもしれないことが心配で、私はすっかりパニックになってしまった。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」

うずくまって泣き出す私をシステイン様は強く抱き締めた。

「ごめん。俺が悪かった。」

泣き止むまで、ずっと抱き締めたままだった。

私は泣き疲れて、そのまま眠ってしまったようだ。
気付いたら、ベッドに一人残されていた。
疑われたまま一人にされたのかと、胸に鋭い痛みを覚えて、また泣いた。
それから三日、私は寝込んでしまった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

「幼馴染は、安心できる人で――独占する人でした」

だって、これも愛なの。
恋愛
幼い頃の無邪気な一言。 「お兄様みたいな人が好き」――その言葉を信じ続け、彼はずっと優しく隣にいてくれた。 エリナにとってレオンは、安心できる幼馴染。 いつも柔らかく笑い、困ったときには「無理しなくていい」と支えてくれる存在だった。 けれど、他の誰かの影が差し込んだ瞬間、彼の奥に潜む本音が溢れ出す。 「俺は譲らないよ。誰にも渡さない」 優しいだけじゃない。 安心と独占欲――その落差に揺さぶられて、エリナの胸は恋に気づいていく。 安心できる人が、唯一の人になるまで。 甘く切ない幼馴染ラブストーリー。

溺愛のフリから2年後は。

橘しづき
恋愛
 岡部愛理は、ぱっと見クールビューティーな女性だが、中身はビールと漫画、ゲームが大好き。恋愛は昔に何度か失敗してから、もうするつもりはない。    そんな愛理には幼馴染がいる。羽柴湊斗は小学校に上がる前から仲がよく、いまだに二人で飲んだりする仲だ。実は2年前から、湊斗と愛理は付き合っていることになっている。親からの圧力などに耐えられず、酔った勢いでついた嘘だった。    でも2年も経てば、今度は結婚を促される。さて、そろそろ偽装恋人も終わりにしなければ、と愛理は思っているのだが……?

ハイスペックでヤバい同期

衣更月
恋愛
イケメン御曹司が子会社に入社してきた。

魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました

iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。 両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか? 両片思いのすれ違いのお話です。

下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~

星森
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。 王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。 そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。 これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。 ⚠️本作はAIとの共同製作です。

夫が運命の番と出会いました

重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。 だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。 しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

お試し派遣は、恋の始まり。

狭山雪菜
恋愛
川上未宇は、23歳社会人。 大学時代にお世話になっていた派遣会社から、人数が足りないから現場に出てくれと泣きつかれヘルプとして3日間限定で出ることになった。 数を数えるだけの簡単な仕事は、意外とすぐに慣れたのだが、なぜか男性社員の岸谷さんに気に入られて…? こちらの作品は「小説家になろう」でも投稿しております。

処理中です...