21 / 42
22.最後の夜 *
しおりを挟む船遊びの後、隠れ家に戻って湯浴み。
一緒に入ろうアピールが凄くて、私は若干苦笑い。
この甘えん坊さんは、帰ってちゃんとお仕事をするのだろうか?心配になる。
「帰ったら、すぐお仕事ですか?」
「エドヴァルド皇太子殿下に呼ばれてる…」
嫌な顔をしているシステイン様に思わず笑ってしまう。
今回はお世話になったのに、露骨過ぎる。
「取り敢えず、隠れ家での最後の夜ですから、ね?」
「そうだな。思い切り…」
湯浴みの後、お互いを拭き合って、そのままお姫様抱っこでベッドに運ばれる。
濡れた髪が何となくいやらしい。
「髪の毛、拭きましょうか。」
「どうせ汗をかくからいい。」
そのまま深い口付けに酔いしれる。
座ったシステイン様の上に乗る。
既に陰茎は唆り立ち、私の秘所も濡れている。
「もう入っちゃいそう?俺はまだまだ楽しみたいけど。」
余裕そうに言うけど、全然余裕ではないのはお見通し。
システイン様の首に腕を回し、秘所を陰茎に擦り付けてみる。
「んあっ!ちょ、っと、待っ、て!!」
痛い位に腰を強く掴まれる。
「そんなこと、いつ覚えたんだ!?」
「また、そういうことを言うの?シスが全部教えたんじゃない…」
「あっ違う!そうじゃなくて…ごめん、言い方気を付ける…気持ち良過ぎて、つい…」
「分かってる。私が気持ちいいと思うことは、シスも気持ちいいってこと。だから、素直に感じて?」
ゆっくりと、また腰を動かす。
「はぁ…んんっ…リシェはいつも…俺の為に……して、くれるんだよな…う、嬉し、い…」
焦らして焦らして、私に狂えばいい。
悶えるシステイン様に、私も下腹が疼いてくる。
だけど、今日はそう簡単にはイかせない。
焦れて私の中に入りそうになった瞬間、システイン様を優しく後ろに突き飛ばして、下腹から離れて乳首を舐める。
「えっ…?………あっ……ん……」
少し残念そうな顔の後、また別の快感を拾う。
乳首が痛そうな位、立っている。
唇で扱いて、軽く歯を立てる。
「んあっ!ちょっと、やめ……」
私の肩を掴んで、体を離す。
「今日は俺がしてあげたいのに!これじゃすぐイっちゃう…」
「イっていいのに…感じてるシス、可愛い…」
「また、もう、君は!めちゃくちゃに愛したくなる!!」
後ろから熱いものが入って来る。
私の秘所はもう濡れているので痛みはない。
寧ろ深い所での快感に酔いしれる。
「ふ、ふかぃ…奥、いぃ…」
システイン様が「ふっ」と笑った気配がして、奥まで腰を打ち付ける。
「はぁん…んんん……イ、イきそぅ…」
その瞬間、陰茎が浅い所を突いて、イきそうな感覚を逃す。
「っっっ!?なんでぇ…」
浅く、深くを繰り返されて、なかなかイけない。寧ろ、いかせてもらえない。
「もぅ…イきたぃ…」
「まだだ!」
ぱんっぱんっぱんっと腰を激しく打ち付けるのに、肝心な瞬間に快感を逸らされる。
「ぁぁぁあ…もぅ、ほんとに、だめぇ…」
「ほら、イっていいよ…」
腰を強く掴まれた激しい律動に、私も限界がきていた。
「はぁん…イく、壊れちゃうぅぅ…」
「んんっ!締まる!!溶けそうだ、俺もイくぅぅう!!!」
同時に果てた後、抱き締め合って、笑い合う。
「何か、今日意地悪でしたよね?」
「我慢して我慢してイく方が気持ちいいかなーって。」
「そんなこと、どこで覚えたんですか??」
システイン様の真似。
私には言うから、真似てみる。
「いゃ、リシェ以外とはない、絶対!何もかも、全部リシェだけだ!!」
「ふふっ、私の気持ちがお分かりかしら?」
「ほんと…すまない…」
しょぼんとするシステイン様が可哀想になってきたので、ヨシヨシと頭を撫でる。
「ここに来る前なら一人で気にしていたことを、今はシスにちゃんと伝えられるようになったでしょう?シスなら話せば分かってくれるから。ちょっと成長したと思いません?」
「そうか、そういうことか。気になることをちゃんと言ってくれるって、嬉しいことだな!俺、気を付けるけど、失言があったら遠慮しないで、すぐ言って!」
外向けの顔の時、システイン様は品行方正で失言なんて絶対にしないだろうに、私と居ると素が出るのかしら…
それはそれで嬉しかったりする。
打ち解けてきた証拠。
「もうひと言、言っていい?」
「え…?……何…?…」
「もっと、して?」
「あああっ!もう、君って人はっ!!煽りの天才かよっっっ!!!」
朝までお互いの欲望のまま貪り合って、満ち足りた感覚で、体も心もいっぱいになった。
旅の終わり。
前よりも、もっともっと深くあなたを愛する。
これがお互いに出した答え。
104
あなたにおすすめの小説
「幼馴染は、安心できる人で――独占する人でした」
だって、これも愛なの。
恋愛
幼い頃の無邪気な一言。
「お兄様みたいな人が好き」――その言葉を信じ続け、彼はずっと優しく隣にいてくれた。
エリナにとってレオンは、安心できる幼馴染。
いつも柔らかく笑い、困ったときには「無理しなくていい」と支えてくれる存在だった。
けれど、他の誰かの影が差し込んだ瞬間、彼の奥に潜む本音が溢れ出す。
「俺は譲らないよ。誰にも渡さない」
優しいだけじゃない。
安心と独占欲――その落差に揺さぶられて、エリナの胸は恋に気づいていく。
安心できる人が、唯一の人になるまで。
甘く切ない幼馴染ラブストーリー。
溺愛のフリから2年後は。
橘しづき
恋愛
岡部愛理は、ぱっと見クールビューティーな女性だが、中身はビールと漫画、ゲームが大好き。恋愛は昔に何度か失敗してから、もうするつもりはない。
そんな愛理には幼馴染がいる。羽柴湊斗は小学校に上がる前から仲がよく、いまだに二人で飲んだりする仲だ。実は2年前から、湊斗と愛理は付き合っていることになっている。親からの圧力などに耐えられず、酔った勢いでついた嘘だった。
でも2年も経てば、今度は結婚を促される。さて、そろそろ偽装恋人も終わりにしなければ、と愛理は思っているのだが……?
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
下賜されまして ~戦場の餓鬼と呼ばれた軍人との甘い日々~
星森
恋愛
王宮から突然嫁がされた18歳の少女・ソフィアは、冷たい風の吹く屋敷へと降り立つ。迎えたのは、無愛想で人嫌いな騎士爵グラッド・エルグレイム。金貨の袋を渡され「好きにしろ」と言われた彼女は、侍女も使用人もいない屋敷で孤独な生活を始める。
王宮での優雅な日々とは一転、自分の髪を切り、服を整え、料理を学びながら、ソフィアは少しずつ「夫人」としての自立を模索していく。だが、辻馬車での盗難事件や料理の失敗、そして過労による倒れ込みなど、試練は次々と彼女を襲う。
そんな中、無口なグラッドの態度にも少しずつ変化が現れ始める。謝罪とも言えない金貨の袋、静かな気遣い、そして彼女の倒れた姿に見せた焦り。距離のあった二人の間に、わずかな波紋が広がっていく。
これは、王宮の寵姫から孤独な夫人へと変わる少女が、自らの手で居場所を築いていく物語。冷たい屋敷に灯る、静かな希望の光。
⚠️本作はAIとの共同製作です。
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
お試し派遣は、恋の始まり。
狭山雪菜
恋愛
川上未宇は、23歳社会人。
大学時代にお世話になっていた派遣会社から、人数が足りないから現場に出てくれと泣きつかれヘルプとして3日間限定で出ることになった。
数を数えるだけの簡単な仕事は、意外とすぐに慣れたのだが、なぜか男性社員の岸谷さんに気に入られて…?
こちらの作品は「小説家になろう」でも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる