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40.大切 *
しおりを挟む私は意識が戻ってから五日も経つのに、それはそれは甘やかされて、システイン様が傍にべったりだ。
「執務は…?」
「父上と母上で何とかなるさ。リシェより大切なものなど俺にはない。」
めちゃくちゃいい笑顔で言ってのける。
「それよりも、リシェは早く元気になるんだぞ。体力はまだ戻ってないんだから。」
食べさせてもらって、ベッドで抱き締められて、これで体力つくんだろうか?
あーんて口を開ける巣の雛鳥みたいな生活だ。
「筋肉落ちちゃうから、少しでもいいから歩きたいわ。」
システイン様はこの状況を気に入っているらしく、ちょっとシブい顔をする。
起き上がるどころか、更に抱き締める力が増す。
「シスは私を甘やかし過ぎよ?」
「だって…大切にしたいんだ…」
俯いて眉間にしわを寄せるシステイン様は、恐らくまだ後悔の中に居る。
俺がこんな目に遭わせたのだと。
リハビリが必要なのは、私ではないのかもしれない。システイン様の心の方が傷付いている。
「じゃあ、明日から庭園のお散歩に付き合って?今日は…」
システイン様の頬を両手で掴んで口付ける。
青白い顔を赤く染めて私を見つめる。
瞳の色が濃くなる。
「ダメだよ…」
体を気遣うも、下腹に感じる膨らんだものは隠し切れない。
明らかに欲情している。
「俺を最低な男にしないでくれ…」
服を緩めて、肉棒に直に触れる。
「あぁ、リシェ…ダメだから…」
ぎゅっと目をつぶって、私の手を静止しようとするけれど、熱い肉棒の先端からは滴り落ちる露がある。
それを手に馴染ませて、肉棒を扱く。
「ベッドでも出来る運動がありましてよ?」
「そ、それは…まだダメだ…」
力無く呟くシステイン様の隙を狙って、私は下半身に移動する。
「こんなにして…痛い位に…」
肉棒の先端の筋を舌でなぞる。
「ぅあ…ダメだったら…」
仰け反るシステイン様に私の欲も高まる。
肉棒の先端に吸い付き、舌でちゅぽちゅぽと刺激する。
焦れて腰が蠢くのを感じて、更に肉棒を飲み込む。
口と右手で肉棒を扱きながら、左手は陰嚢を撫で上げると、大きく腰が跳ね上がる。
「くっ…だ、ダメ、だ…くぅぅぅ…」
耐えなくていい。
あなたは私のもの。
はぁはぁと悩ましい息遣いまで、全部私のもの。
じゅぶじゅぶと音を立てて、今私があなたにしていることを五感全てで感じさせてあげる。
「ぁあああ、で、出る!いくぅ!!」
私の頭を掴み、更に奥へ奥へと欲しがるあなたを愛しいと思うしかないじゃない。
こんな淫らな姿は、私にだけ見せて。
私の中の独占欲は日増しに大きくなっていく。
そんな気持ち、あなたは気付いているだろうか。
「リシェ…どうした?」
「ううん…ただ愛おしいなぁって…」
システイン様は、堪らないというような顔をして、私を抱き締めた。
「愛おしいと思っているのは、俺も同じだ。幼い頃からの刷り込みで俺と居てくれるんじゃないかと思ったこともあるけど、ちゃんと俺を愛してくれてるって今は思う。」
「もちろんです。シス無しでは生きていけないわ…大切で、誰よりも、もしかしたら自分よりも大切……愛しています、システイン。」
ふわりと抱き締め合い、私とシステイン様は微笑み合った。
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