5 / 12
5.新婚旅行 ② *
しおりを挟む湯浴みの後、部屋で食事をして、またベッドに連れて行かれた。
「夜は長いって言っただろ?覚悟して?」
フィーロの金色の目が怪しく揺れる。
深く口付けた後、性急に夜着をはだけられ、胸の蕾に吸い付いてくる。
ちゅぷちゅぷといやらしい音で、私はフィーロの頭を掴んでしまう。まるで、自ら押し付けているように。
「っん…気持ちいぃ…」
「そんなにいいか?もっとしてやる。」
「ぁんっ、それ、いぃ…」
胸の蕾を歯でそっとコリコリされて、腰が勝手に動く。
フィーロは私の反応を見ながら、弱い所をどんどん攻める。
「もう、こんなにとろとろに濡れてるぞ?淫乱だな…俺がレイをこんなふうに変えたんだな…」
「い、言わないで…恥ずかしい…」
「恥ずかしくなんかないさ。可愛いよ。たくさん感じて欲しい。」
陰唇に舌を這わせて、濡れ具合を確かめた後、じゅっと吸い付き蜜を味わう。
「レイの蜜は甘いな…どんどん溢れてくる。」
指と舌で連続でイかされた後、肉棒が入ってきた。
「すげぇぬるぬるだ…だけど、狭くて絡み付いてくる。こんなに気持ち良くて、我慢出来る気がしない。レイ、気遣えそうにない。すまない。」
そう言ったと同時に、激しい抽送で私を攻め立てるフィーロ。
はぁ、はぁという息遣いと、ぱんっ、ぱんっと体がぶつかる音が部屋に響く。
「ああんっ、激しいょ…へ、変になるぅ…」
「レイ、可愛ぃ…もっと、変になっていぃ…俺を感じろ…」
最奥をグリグリされて、昂る衝動を抑えきれない。
もっと、もっと、もっと。
フィーロの背中に腕を回して、腰に脚を巻き付ける。
金色の目がギラついて、フィーロも追い込みをかけてくる。
「フィーロ、もう…もぅ、イくぅ…」
「締まるっ!レイの中、気持ちいい!出すぞっ!!」
呼吸も治まらないうちに、フィーロは私を抱き締め、頬に口付ける。
気遣えなかった瞬間を思い、今気遣っているような優しい抱擁だ。
きっとこの人は、心根が優しいんだなと思う。
「フィーロ様、好きです…たぶん愛しています…ごめんなさい、私…こんな筈じゃ…ごめんなさい…」
想いが受け入れられなくても、愛されなくても、この気持ちが抑えられない。
溢れ出す感情と涙が止まらない。
フィーロはどんな顔をしているのだろう。
でも、胸に顔を埋めたまま、フィーロの顔は見られない。
「レイ…す、、、」
フィーロの口を塞ぐ。
『すまない』という言葉を聞きたくないから。
「言わないで。分かってます…我儘は言いません。今のままで充分です…私は大丈夫…」
「レイ!」
そのまま、私は意識を手放した。
434
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
届かぬ温もり
HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった·····
◆◇◆◇◆◇◆
読んでくださり感謝いたします。
すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
私のことはお気になさらず
みおな
恋愛
侯爵令嬢のティアは、婚約者である公爵家の嫡男ケレスが幼馴染である伯爵令嬢と今日も仲睦まじくしているのを見て決意した。
そんなに彼女が好きなのなら、お二人が婚約すればよろしいのよ。
私のことはお気になさらず。
あなたの言うことが、すべて正しかったです
Mag_Mel
恋愛
「私に愛されるなどと勘違いしないでもらいたい。なにせ君は……そうだな。在庫処分間近の見切り品、というやつなのだから」
名ばかりの政略結婚の初夜、リディアは夫ナーシェン・トラヴィスにそう言い放たれた。しかも彼が愛しているのは、まだ十一歳の少女。彼女が成人する五年後には離縁するつもりだと、当然のように言い放たれる。
絶望と屈辱の中、病に倒れたことをきっかけにリディアは目を覚ます。放漫経営で傾いたトラヴィス商会の惨状を知り、持ち前の商才で立て直しに挑んだのだ。執事長ベネディクトの力を借りた彼女はやがて商会を支える柱となる。
そして、運命の五年後。
リディアに離縁を突きつけられたナーシェンは――かつて自らが吐いた「見切り品」という言葉に相応しい、哀れな姿となっていた。
*小説家になろうでも投稿中です
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
不実なあなたに感謝を
黒木メイ
恋愛
王太子妃であるベアトリーチェと踊るのは最初のダンスのみ。落ち人のアンナとは望まれるまま何度も踊るのに。王太子であるマルコが誰に好意を寄せているかははたから見れば一目瞭然だ。けれど、マルコが心から愛しているのはベアトリーチェだけだった。そのことに気づいていながらも受け入れられないベアトリーチェ。そんな時、マルコとアンナがとうとう一線を越えたことを知る。――――不実なあなたを恨んだ回数は数知れず。けれど、今では感謝すらしている。愚かなあなたのおかげで『幸せ』を取り戻すことができたのだから。
※異世界転移をしている登場人物がいますが主人公ではないためタグを外しています。
※曖昧設定。
※一旦完結。
※性描写は匂わせ程度。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載予定。
王子様への置き手紙
あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
小説家になろうにも掲載しています。
そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。
しげむろ ゆうき
恋愛
男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない
そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった
全五話
※ホラー無し
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる