【完結】 心だけが手に入らない 〜想い人がいるあなたは、いつか私を見てくれますか?〜

紬あおい

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8.新婚旅行 ⑤ *

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熱が下がり、公爵様の別邸を出発する時は、ベンソンとナタリーの老夫婦だけがお見送りしてくれた。

私が寝た振りを続けている間に、何らかの話し合いがあったのか、なかったのか、正直今はどうでもいい。
新婚旅行になるのか、離縁旅行になるのか、そちらの方が気になっている。

でも、せっかくの旅行だ。
どちらにしろ楽しい思い出を作ろうと思っている。

そして、馬車で走ること二日後、やっと海辺の別荘に着いた。
別荘から直に行ける長い海岸線の砂浜。
穏やかに打ち寄せる白波。
ささくれ立った心を癒すにはもってこいだ。

「フィーロ様、素敵な所ですね!」

「そうだろう?俺の好きな場所だ。きっとレイも気に入ると思って、ここにしたんだ。」

「凄く気に入りました!波打ち際で遊びたいです。」

「早速行くか?」

フィーロは笑って、私の手を掴んで走り出した。

「ちょっと待って!早い、早いです!!フィーロ様?」

「様は要らない。フィーロでいい!」

走りながら、フィーロは言った。

靴を脱ぎ、服の裾を捲り、私とフィーロは波打ち際ではしゃいだ。
まだ少し冷たい海の水、打ち寄せる波に足を取られて抱き寄せる腕、近付く唇の距離。
何もかもが嬉しくて、楽しい。

海に向かってフィーロを思いき突き飛ばした。
びしょ濡れになったのに、輝く笑顔になるフィーロに叫んだ。

「フィーロ、連れて来てくれて、ありがとう!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


その後、別荘の管理人のニールが呆れるほどびしょ濡れになった私とフィーロは湯浴みをした。
公爵領にしては珍しい掛け流しの温泉も出たので、砂まみれの体も綺麗になった。

「温泉なんて、生まれて初めてです。気持ちいいー!!」

「レイ、今日は楽しそうだな。来て良かったよ。こっちに来ないか?」

フィーロの腕の中にすっぽり収まり、ちょっと温めの温泉に浸かる。
心なしか肌がつるつるになった気がする。

「美肌効果があるのかしら?つるつるですよ?」

私は顔のつもりで話していたのに、フィーロが体を弄る。
腰回りを撫でられるとゾワゾワして、落ち着かなくなる。

「ちょっ、違ぅ…」

耳を舐められ胸を弄られると、力が抜けていく。

「んんっっ…だ、め…」

背中を押されて、前のめりになったところを腰を掴まれて、陰唇をしゃぶられる。
指で陰核を弾かれると、もう堪らない気持ちになって、腰が蠢く。

「ぃやぁ…はぁん…やめ、てぇ…」

くちゅくちゅと卑猥な音がして、羞恥心でいっぱいになる。

「挿れるぞ!」

ぱちゅん、ぱちゅんと、いつもより水音を含んだ音がする。

「はあ、はあ…いい、いいぞ!溶けそうな位いぃ…レイの中は、本当に気持ちいい…」

浅い所まで引き抜かれた肉棒を、一気に奥まで叩き付ける抽送を繰り返され、どんどん絶頂に追い込まれる。

「あぁ、もう、だめっっ!おかしくなるっ!イくっっっ!!」

「一緒にイこうっ!レイ、イくぅぅ!!」

ドクドクと注がれる熱い飛沫は、最奥に擦り付けられるかのように放たれた。
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