ぼっちで死んだら、創造主が迎えに来た!

旬乃助

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神球編

お母さん

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「わたしも 何時まで 生きられるか分かりません(寿命短!夢も見たことだしね)わたしが 死ねば此処も周りの森と同じようになるでしょう なので 鍛錬は続けてもらいます」

「小、小梅 なにか病気なのか?ルル治せないのか?」

「無理 命にかかわるような病気は治せない…熱を下げるだけ…何より 小梅と小夏で治せないものは 無理」

「…それもそうだな! 何か手は 手は!」

 あたふた、あたふた、、、

 コツッ…「ズドーン!」「うるさいわ!」

 デクさーん 生きてますかー!聞こえますかー!

「小梅を不治の病 みたいに言うな!馬鹿垂れが!」

「えっ 小梅さん病気ではないのね…よかった」

「あっ ごめんなさい ピンピンしてますよ!」

 ほんの少し前より 断然元気なのだ そりゃそうだよね 78才も 若返ったのだから

「小梅ありがとう!小夏ちゃんもありがとう!」

「かまわんよ!」

「それから私たち四人 装甲の刃 改め 小梅近衛師団《こうめこのえしだん》”ぴよぴよ”にしたから よろしくね!」

 小梅近衛師団”ぴよぴょ”…はぁー

 …

「ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴっ!」

 …? ルルが小さな声で  呟いた…

「お母さんの木…」

 …四人とも 俯《うつむ》いてしまった…

 お母さんの木って?

「ユーリ お母さんの木って?」

 …

「私たちが お母さんと暮らしていたのは この森と都の境界だったの 貧しい人々は 大抵その辺りで暮らしていたわ 魔物の被害が最初にでるから 好んで住む人などいない場所」

「家は彼らが 暮らす更に奥 森の中だったの…私もお母さんに連れて来られた時は 魔物の森に捨てられるんだと思った…その頃の事は もうおぼろげだけど…」

「暗く日が届かない森の中を随分と歩いた でも 着いたわよ と お母さんの声と その時見た 光景は 今でも覚えてる 目の前に見た事のない色が 広がっていた」

「その場所だけ 日が差し その木を照らしていた その木の花が 日に照らされて 色づいていたの なんと言う色なのか わからないけど …」

「お母さんとの暮らしには その色があった その木の陰に隠れるように小屋が建っていて 今思えば 小屋と言ってよい物か…ふふ」

「ただ花の咲いていない時は 大きな枝が何本も 垂れ下がっていて よく怖くて泣いていたわ その場所では 魔物を見たことがなかった」

「お母さんが 亡くなるまでは…」

「お母さんは 私たちに "ありがとう”と呟くように息を引き取った」

「私たちは 木の根元にお母さんを埋葬して 魔物の咆哮《ほうこう》から逃げるように 森から出た」

「それから 一度も其処に行ったことはない…辿り着かなかった」
 
 ……。

「ごめんなさい 気にしないでね こうしてまた四人一緒になれた 一緒に暮らせる場所を あなた達から貰えた ありがとう!」

「それは桜の木じゃな 枝垂《しだ》れ桜じゃ」

「えっさくら、、、桜の木っていうのね…」

 わたしも そう思う 『…神様…』

『なんじゃ』

『…どうにかならないかな?…』

『其方《そなた》は……そう言うと思っとったわい』

『仕方ないのう ちょっくら拾いに行くかのう』

『神様…大好き!』

 拾いに行く? 落とし物みたいに…

『神様 どうやって?』

 …

 …これって!

 …

『UFO…U・F・Oと書いてユーフォーと読む あのUFO』

『其方らは そう呼んでたな』

 …呼んでたなじゃ ない!

『神様神様』

『なんじゃ』

『牛を連れ去ったりしてないですよね』

『…さて?どうじゃったか…記、記憶にないのう』

 やったな!これわ!…ふー。

『どうやって乗るの?』

『 乗りたいと念じれば乗れる 乗せたいと念じれば乗せられる 其方が念じれば 思いのまま飛べるぞ』

 …これは科学ではどうにもならないわ…

「わっ!わっなんだ!これわ!」

「化、化け物!」

「あわっあわわわ…」

「マロン様どうか…くださいませ」

「みんな落ち着いて!化け物じゃないわ 乗り物よ」

「乗り物!?…なのか 小梅がだしたのか?」

 マロン様だけど…まぁいいか

「今からお母さんの木を 拾いにいくわ」

「拾いに行くのか…落とし物みたいに…」

 そうよね そう言う反応になるよね 

 わたしは念じた みんなが乗るように…

『神様神様』

『なんじゃ』

『わたしたちが浮いてるように見えるのですが…?』

『見えるな』

 …

『足が付いてる感覚あるじゃろ 360°森林Viewってやつじゃな』

 なるほど 森林View か おしゃれか!

「じゃあ行くけど どっちの方向かな?」

「多分あっち」

 みんな腰を抜かして 青ざめているけど…

「みんな大丈夫?此処に残って待ってる?」

「大、大丈夫…お母さんを迎えに行く!」

「じゃあ行くよー!」

『神様神様』

『なんじゃ』

『あっと言う間で 詰まんない』

 掛かった時間 0.3 秒…

『…UFOじゃからな…わがままを言う出ない!』

 神に怒られた…『スキル 神の怒りを獲得しました』

『此れからどうすればいいの?』

『両手の親指と人差し指で四角を作って はい!チーズ じゃ』

『はい!チーズ!』

 …その後 帰ってきて 出す時は はい!ポーズ だった…

 みんなは気絶している…だから桜も見てないだろう

「立派な桜になったよのう…」

 神様は何やら考え深そうに 桜を眺めている 

「うっうー ここは?」

「気を失っていたのか」

「これから出発?」

「お母さん…」

「みんな気がついた…じゃあ みんな…」

 わたしは みんなの家の隣を指さした…

 ―――― … ――――

 其処には 見たこともない大きな大きな 枝垂れ桜が

 満開の花びらを咲かしていた…

 朽ち果て 嘗《かつ》て

 愛に満ち溢れた ”家”だった 残骸と共に…


 「お母さん…」

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