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一軍男子と〇〇になりました
しおりを挟むあれから2週間、俺と柊斗は話さなくなった。
話すのはせいぜい、洗い物がどうとか、洗濯物がどうとか、それくらいで。
それ以外の会話はほとんどない。
朝だって、俺と柊斗が一緒に登校することは無くなった。
「いつまで喧嘩してんの?」
俺の隣を歩く大和が、ため息混じりに言う。
「喧嘩なんかじゃ……」
「俺は別に良いけど、塚田たちが心配してるよ?」
「それは……わかってるけど」
そう呟いた俺の言葉は、白い息と共に寒い冬の空気の中に溶けていく。
俯いた俺を見た大和は、少し声のトーンを変えて口を開いた。
「この際聞くけど、なんで喧嘩してんの?」
「…………」
「まあ、言いたくないんだったらいいけど」
「俺が……柊斗のこと突き放してるだけ。だから、俺が悪い」
そうだ。俺が悪い。
“答え”を聞くのが怖くて、逃げ回っているだけ。
柊斗はなにも悪くないのに、俺が困らせている。
「ほんと、自分が嫌になる……」
口からこぼれたその言葉に、大和は俺の頭を撫でた。
「まあ、理玖の心の準備ができたらでいいんじゃない?あいつと話すのは。ダメだったら俺が慰めてあげるよ」
「……もしかしてだけど、大和って俺に甘い?」
「今気づいた?」
「遅いね」なんて言って大和は笑う。その明るさに、ほんの少しだけ心が軽くなった。
いつまでも逃げてたらダメだよな。
ずっと避けていた“答え”に、俺も向き合わなきゃいけない。
ーーーー
「まだ喧嘩してんのか、このピュアボーイが」
「あだっ」
昼休み。
俺の前の席にこちらを向いて座る高野が、俺にデコピンをする。
額をさすりながら高野を見ると、どうやらなにか怒っている様子だった。
「……喧嘩じゃない」
「じゃあなに?俺せっかく映画付き合ってあげたのに、逆に拗らせてるとか意味わかんないんですけど。しかも、2・週・間!」
ピースサインをして、「2」ということを強調される。
「俺の気遣い返せ」と口を尖らせながら、高野は紙パックの緑茶を吸う。
日常的に紙パックで〇〇オレとかじゃなく緑茶を飲んでいるやつは、高野以外見たことない。
「……俺が逃げてるだけ」
「じゃあさっさと捕まって」
「……大和は俺の準備ができたらでいいって言ってくれたのに」
「あいつは日永にだけ甘すぎなんだよ。俺はそこまで優しくないから」
そう言って高野はまた俺にデコピンする。
結構な威力なのでダメージが大きい。
「……俺を励ますために映画誘ってくれたじゃん」
「あれは一回限り。しかも実験台にされたし」
「それは……ごめん」
そう聞くと俺は高野に色々迷惑をかけている気がする。
でも、それと同じくらい高野が俺を困らせてきたのでプラマイゼロだと思う。そんなこと言ったらまたデコピンされそうだけど。
高野ははぁーっと大きなため息をついて俺を指差す。
「ずっとお前らの間に立ってるこっちの身にもなれよ。何回ネタバレしようとしたことか」
「ネタバレ?高野なんか知ってんの?」
俺が聞き返すと、高野は苦虫を噛み潰したような表情をしたあと、もう一度ため息をついた。
「知らない。知ってても言わない」
「なにそれ」
「今言ったら俺の今までの苦労が水の泡になる」
「やっぱ知ってるじゃん」
「知りません~」
高野はそう言うと、くるりと前を向いてしまった。
教えてくれてもいいのに、とも思うが、2週間まともに喋っていない俺と柊斗の間を文句も言わず取り持とうとしてくれていたのだ。これ以上迷惑はかけてられないし、むしろありがたくて頭が上がらない。
「……ありがとう」
「礼は風間と話してからにして~」
高野の背中に呟くと、高野は振り向かずに返してきた。
自分の中で少しずつ、覚悟が固まっていくのがわかった。
ーーーー
6時間目。
近くの席の人と4人で合わせた机の上には、地図帳や先生が図書室から持ってきた本が数冊載っている。
地理の授業で、いろいろな国の気候や土地、文化などを調べるというものだった。
席が前後なため、4人で机を合わせるとなると高野が隣だ。
いかにも「クソダルい」と言っているかのような顔をしながらパラパラと本をめくっている高野を見ていると、授業終了のチャイムが鳴る。
それを合図に、全員が机を元の位置に戻し始める。
号令の後、前にいる先生が声を上げた。
「本は前に戻しにきて~」
それを聞いた俺は、自分の机の上に乗っていた本を手に取る。
「本ある?前持って行くけど」
隣の席の女子に声をかけると、「ありがと~」と言いながら本を渡してきたので受け取る。
もう1人の同じ班の女子にも声をかけたが、どうやら持っていないらしいのでそのまま前に持って行く。
先生に渡し、席に戻ろうとすると。
「あ、日永くん」
「なんですか?」
先生に引き止められて振り返る。
「これ、図書室に返しておいてくれない?」
「……わかりました」
6時間目で今日は終わりだったので、すぐに帰りたかったのだが仕方ない。
大人しく頷いて、10数冊の本を手に持つ。
ずしっとした重さを感じる。まあ、教室から図書室まではそこまで遠くないので大丈夫だろう。
そんなことを考えながら教室を出た。
ーーーー
ガラッと図書室のドアを開けると、案の定誰もいなかった。放課後になってすぐだからか、図書委員もいない。もっとも、図書室には人が来ないので、大体の図書委員は少し遅れてから来る、というのは去年の経験から言えることだ。
胸の辺りまである高めのカウンターの上に本を置く。
返却のバーコードを通して元の場所に戻しておいた方がいいだろうか。と、元図書委員の癖が出る。
まあ、今は図書委員じゃないし、勝手にやるのはかえって困らせることになるな。
そう結論を出し、教室に戻ろうとすると。
ガラッ
ドアが開いて、入ってこようとした人と目が合った。
「……柊斗、なんで?」
「えっと……高野が本返すの忘れてて、俺が代わりに」
柊斗はそう言うと一冊の本を掲げた。
確かに、高野から回収するの忘れてた。
「ごめん。ありがと」
柊斗から本を受け取り、カウンターの上に置く。
俺、普通にできているだろうか。
緊張で体が固まる。
柊斗もなにも言わず、沈黙が続く。
「じ、じゃあ、俺先戻るね」
耐えられなくなって、柊斗の隣をすり抜けてドアから出ようとすると。
「待って」
柊斗が俺の手を掴んで引き止める。
その手は離さない、とでも言うように力が強くなる。
「……俺、理玖に話したいことあって」
心臓がバクバクと音を立てる。
どうしても、“答え”を聞くのが怖くて逃げたくなる。
でももう、逃げちゃダメだよな。
高野達に迷惑をかけたくないし、それに何より。
俺が、このままじゃ嫌だ。
「……わかった」
頷くと、ゆっくり振り返って柊斗を見る。
久しぶりに見た柊斗は今までに見ないほど真剣な表情で、思わず息を呑んだ。
「……場所、変える?」
「いや、ここでいい。むしろここがいい」
俺の提案に、柊斗が首を横に振る。
柊斗は気合いを入れるように小さく息を吐くと、俺から手を離した。
「……理玖は、覚えてないかもしれないけど。理玖は俺の恩人なんだ」
「……え?どういうこと?」
心当たりが全くない。むしろ柊斗の方が、俺を助けてくれている気がする。
「一年とちょっと前……前の母親に、待ち伏せされてて」
元母親、という単語を聞いてグッと拳を握りしめた。
柊斗の元母親。実の息子にお金をせびる、母親なんて呼べないほどの人だったのを思い出す。
「俺、学校が終わるか、母親がどっか行くまでここに避難してた」
「ここからだと校門が見えるから」と柊斗が図書室の窓を指差した。
図書室で時間を潰していたこと。
確かに、椎谷に柊斗の話を聞いた時そんなことを言っていた気がする。
「でも、ある時元母親が学校の中に入ってきて。俺の母親だ、って言ったから教師が俺を探してた」
トラウマの相手がどんどん近づいてくるなんて、想像するだけで胃が痛くなる。俺は黙って柊斗の話を聞いていた。
「走ってここに逃げ込んだけど、教師が追ってきて。ここのカウンターにいた図書委員に『誰かここに来てないか』って聞いたんだ」
話を聞くうちに、少しずつ記憶が蘇ってくる。
確かその時俺は────
「その図書委員は、俺のことなにも知らないはずなのに『誰も来てない』って答えてくれたんだ」
そう言うと、柊斗は柔らかく笑った。
「ここまで言ったらわかる?」
「────その図書委員が、理玖だよ」
思い出した。
去年の秋、俺が図書委員をしていた時、誰かがすごいスピードで図書室に駆け込んできて。
驚いていると、それを追ってきたであろう教師が図書室にきて。
俺、咄嗟に「誰も来てない」って答えたんだっけ。
あの時は顔が見えてなかったから、誰かわからなかった。
「あれ、柊斗だったんだ……」
「そうだよ」
思い出した俺に、柊斗は嬉しそうに微笑んだ。
柊斗は俺にゆっくり近づき、真剣な表情で俺を見つめる。
「だから、その時からずっと言いたかった」
「ありがとう、も
────好き、も」
「……え?」
言葉の重さに胸が沈んで、息が止まった。
ずっと欲しかった言葉が、そこにあることに信じられなくて。
自分なりに、その言葉を咀嚼する。
「もっと……早く言って欲しかった」
柊斗の目が、驚いたように揺れる。
「ごめん。言えなくて」
慌てて首を振る。
謝らせたいわけじゃない。
自分が恋愛に慣れてなさすぎて、なかなか上手く言えない。
「違う……俺が、聞くのが怖かっただけ。もし、違ったらどうしようって……考えるだけで、全部怖くなって逃げた」
手が震えそうになるのを、制服の裾を握って誤魔化す。
俺が柊斗みたいにできるのは、まだ当分先のようだ。
「でも……もう逃げたくないから」
ほんの少しだけ顔を上げて、視線を合わせる。 自分でも情けないくらい、顔が熱い。
「俺も、好きだよ。柊斗のこと」
言った瞬間、胸が軽くなる。
ずっと言いたくてたまらなかった言葉。
言ったらダメだと思っていた言葉。
これが本当に現実か疑いたくなるほど、嬉しかった。
「……夢じゃ、ないよね」
「確認してみる?」
ポツリとつぶやいた俺の言葉に、柊斗がいたずらに笑う。
柊斗は俺を引き寄せると、頬に手を滑り込ませた。
「いい?」
そんなこと、聞かなくてもいいのに。
緊張でぎこちなく頷くと、柊斗は少し笑って俺に顔を近づける。
心臓がこれまでになくうるさい。
ギュッと目を閉じると、柊斗の息が唇にかかる。
少し柊斗に顔を寄せると、柊斗が俺の腰に手を回した。
唇が触れそうになったその時。
ガラッ
「お取り込み中失礼しまーす」
そう聞き慣れた声がする。
「……片桐、タイミング悪」
柊斗が小さく舌打ちをしたのが聞こえる。
口が悪くなりながらも、柊斗の手は俺の腰に回ったままだった。
大和は悪びれる様子なく、口を開く。
「いや、俺いつも2人と帰ってたじゃん?だから今日2人どうすんだろって気になって」
「……そんなこと今まで聞きにきたことなかっただろ」
「あれ?そうだっけ」
「まじうざい」
久しぶりにこの2人の喧嘩を見た気がするが、赤い顔を冷ますのに必死で止める余裕はなかった。
「まあ、そろそろ図書委員の人も来るし撤退した方がいいでしょ」
大和が正論を言ったことで、柊斗が口をつぐむ。
どうやら大和が勝ったらしい。
そんな2人見ていると、大和と目が合った。
大和は俺を見てニッと笑うと、図書室から出ていった。
「……行こ」
「う、うん」
少し機嫌の悪い柊斗と一緒に図書室を出ると、誰かが隣から飛び出してきた。
「うわっ!?」
驚いてバランスを崩した俺を、柊斗が支える。
その人物を見て、名前を呟く。
「塚田……」
「ごめん!ビビらせる気はなかった」
塚田はそう言うと、顔の前で手を合わせた。
どうやら本当にその気はなかったらしい。
周りを見ると、塚田、椎谷、高野、大和がいる。
「なんでみんなここに……」
「ずっと見てきたから流石にこの瞬間は見届けようとおもって」
「見てきた、というよりは巻き込まれてきた、だけどな」
俺の質問に答えた椎谷に高野がつっこむ。
その言葉に、純粋な疑問が湧く。
「ずっと、ってどのくらい?夏?」
今思うと、花火をしたときくらいから高野にはバレていた気がする。
過去の記憶を頭の中で巡らせていると、高野が首を横に振った。
「もっと前」
「え?」
「去年から!柊斗が日永のこと気になるって言った時から俺らは応援してた!」
塚田がいつも通りの笑みを浮かべて言う。
そんなに前から……?と記憶を遡るとあることに気づく。
「始業式の日に、みんなが話しかけてきたのって……」
「そう。風間から日永の話聞いてたから」
「あ、そゆこと……」
高野の答えに、あの時の疑問がやっと解消された。
あの時は、なんで一軍男子が俺なんかに話しかけるんだと思ってたけど、それが理由だったのか。
さらに過去に遡ると、ある記憶に辿り着く。
「そういえば、柊斗が顔合わせの時俺のこと知ってたのも……」
「うん。去年図書室で理玖のこと見てたから」
仕組まれていたんじゃないかというほど、全部が繋がっていく。
「なんか、逆に怖い」
一連の流れを見ていた大和が、顔を顰める。
確かに、それは否定できないなと苦笑いを浮かべていると。
「もう逃がさないからね」
柊斗が俺の顔を覗き込んで笑う。
「逃す気はない」とその目が物語っていた。
「……逃げる気ないけど」
俺がそう返すと柊斗は満足したように俺の頭を撫でた。
その様子を見ていた高野がため息をつく。
「はいはい。バカップルは放っといて帰ろー」
塚田、椎谷、大和は「はーい」と伸びやかな返事をして、高野と一緒に歩いていった。
「俺たちも帰る?」
「うん」
2人で夕日が差し込む校舎を後にする。
冬なのに、差し込む光は温かかった。
ーーーー
「ただいまー」
そう言いながら家に入る。
両親はまだ仕事なので、家には2人きりだ。
リビングのドアを開けて中に入り、後ろにいる柊斗に声をかける。
「柊斗先にお風呂入る?」
振り返ると、グイッと腕を引かれた。
「……さっきの続き」
俺を抱きしめて肩に顔を埋めながら呟く。
柊斗がなにをしたいのか分かって、顔に熱が集まる。
「ちゅーしよ」
いちいち言わないでいいのに。
そんなこと言われると、余計に顔が熱くなって仕方ない。
思わず目を逸らす俺に、柊斗が急かすように言う。
「ねぇ、理玖」
「わ、わかってる……いいよ」
柊斗は俺がいい、って言うまで絶対しないらしい。
俺は柊斗になら何されてもいいけどな、なんて思うのは黙っておいた方がいいだろう。
柊斗はさっきの反省を活かすように、俺の顔にグッと顔を近づける。
目を閉じると、柔らかい感覚を唇に感じた。
終わりだと思って目を開けようとすると、もう一度唇に感触があった。
柊斗は俺が止めないとわかると、一度、また一度と口づける。
「ま、まって……」
息も絶え絶えに言うと、柊斗は不貞腐れたように口を尖らせた。
「まだ足りない」
「そうだけど、息できないから……」
恋愛初心者な俺に、いきなり高レベルなことをされてもキャパオーバーになるだけだ。ここは勘弁してほしい。
少しの申し訳なさと共に柊斗を見つめていると、柊斗は頬を緩めた。
「まあ、いつでもできるか。一緒に住んでるし」
柊斗は俺を強く抱きしめると、安心したように大きく息を吐く。
「……俺、理玖と兄弟でよかった」
「え?」
「理玖の優しいところも、可愛いところも、強いところも、一緒に住んでたからいっぱい知れたし」
俺は、柊斗から弟としてみられるのが嫌だった。
でも、弟だったからこそ、柊斗の優しさも、苦しさも、悲しみも、喜びも、匂いも、温度も、全部、知れたのかもしれない。
そう思うと、俺も。
「俺も、柊斗がお兄ちゃんで良かった」
「あの時のお兄ちゃん呼びは、結構効いたけどね」
そう言うと、俺の顔を見て柊斗が笑う。
あの時、というのは2週間前に俺が柊斗に「放っといてよ、お兄ちゃん」と言った時のことだろう。
「それは……ごめん」
「いいよ。俺、理玖からお兄ちゃんって呼ばれるの好きだし」
ならいいか。と笑うと、柊斗も笑った。
笑い終わると、柊斗はおもむろに俺の耳に顔を近づける。
「でも、今は恋人ね」
耳元に発された言葉に顔が熱くなる。
胸の高鳴りと嬉しさと共に頷くと、もう一度、唇が触れた。
こうして俺は、一軍男子と兄弟に、
そして────
一軍男子と恋人になりました。
おわり
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