王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら

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籠の外はどこ?

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 更に3男ともなれば、家督の相続順位も低いから、権威に対する魅力は乏しい。

「お前の目から見ても、俺は綺麗か?」

 答えの見えている、棘のある質問だったのに、何故かアルダは嬉々としてアシュレイの瞳を覗き込む。

「綺麗だと、思うわ。ねえ、私の言葉は伝わってる? 私は遠まわしに嫌味を言っているのよ。どうして嬉しそうなの」

「俺は褒められ慣れているが、褒められながら嫌味な口を利かれたことはない。案外、悪くない」

 最初は寡黙な印象だったのに、ひょっとしてただの、ヤバい奴ではなかろうか。

 手を離してもらえないので、アシュレイは手を伸ばして目一杯後退った。

 偉そうな男ほど虐げられたい願望を抱えていると、いつだか聞いた記憶がある。

「離してよ。気持ち悪い!」

「あまりつれなくするな。優しくできなくなる」

「要らない! 余計に気味が悪いわ」

 手を引っ込めようと暴れていると、ふいにアルダが手を離した。

 勢い余って尻餅をつく。

 その隙にアルダは更に接近した。

 板間に足を投げ出したアシュレイに圧し掛かるようにして、上から覗き込む。

「止めて! 退きなさい」

「命じられて、退くと思うか? ここはお前の国じゃない」

 アルダはアシュレイの顎に指をかけると、強引に上を向かせた。

 吐息を感じる距離に男の顔がある。

「今、お前の主は俺だ。俺はお前を好きにする権利がある。優しく言って分からないなら、身体に教え込んでやろうか」

「私の主は、私よ! 貴方じゃない。私の上から退きなさい」

 豹変したアルダの態度に、アシュレイは怯みかけるも、強く言い放った。

 アルダの瞳に獰猛な光が宿るが、アシュレイも負けずに睨み返す。

 懐柔されれば痛い目に遭わないかもしれない。

 けれど、嘘でも従いたくない。

 そのために、婚礼から逃れたのだから。

「いいや。俺だ。この汚れない身体を開いてやれば、俺のものだとわかるだろう」

 圧し掛けた身体の重心をずらして、アルダは片方の足をアシュレイの足の間に割入れた。

 アシュレイの心拍は跳ね上がるが、動揺を意地で抑える。

「結局それ? そんなことで女が服従すると、信じてるのね! 家畜以下だわ。そんなみっともない思想は早々に捨てたほうが身のためよ」

 結局あんたも、無理矢理に女性の尊厳を卑しめることが征服だと信じている愚か者なのか。

 そんなの、人間以下の畜生の思想だ。アシュレイは嘲笑した。

「家畜だと? 侮辱するにもほどがある。じゃあ、証明して見るか?」

 唸るような声が、一層低くなった。
  
 アルダは大きな掌を、アシュレイの鳩尾に置く。

 夜着の薄布の上から肌をなぞるように、下腹部まで滑らせる。
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