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恋心
始まりの木
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「私たちもそのつもりでおりました。ですが、アシュレイ様から仰せつかったのです。次の課題で陛下が狙われていると。証拠を押さえた上で犯人を捕縛せよとのご命令でした」
「アシュレイが? 随分と用意が良いと思ったら、そういうことか。ならアシュレイは一緒ではないのだな」
「はい。キャヴス卿だけでも残ってもらうべきかと迷いましたが、陛下の護衛には2人必要だと強く仰られまして」
アシュレイの傍を離れた罪を仄めかすと、やっとバツが悪そうな顔を見せてくれた。
(今回の課題は森の探索だ。シルランがここにいる以上、そこまで危険はないか……)
今度はキャヴスからマクシムが縄を受け取り、シルランを拘束する。
「ああ、良かった。生きていますね」
「無駄に頑丈な男だ。心配いらない」
シルランの他にも2人、拘束された狙撃手が木陰に転がされていた。
2人はそれぞれ口に猿轡を噛まされているので、何の言葉も発することはできない。
「捕縛は済んだようだな。3人まとめて木に括り付けておけ。俺は行く」
踵を返そうとして、途中で思いとどまり未だ作業中のマクシムに尋ねる。
「それともお前たちも同行するか?」
問いかけたアルダシールに、従ったのはマクシム1人だ。
キャヴスはアシュレイの指示を遂行するため、その場に残った。
万に一つも犯罪者たちを逃すことがないように。
気に入らない男ではあるが、手並みを見るに、腕は相当に立つようだ。
低木の一帯を離れ、今度こそは一直線に巨大なレインツリーを目指す。
途切れることなくどこまでも続くような、緑と土の匂いの満ちた森。
森の精が棲む地に相応しく、生命力に溢れている。
肌寒さを感じるくらいの気温にもかかわらず、緑が青々と茂っていた。
つまりこの森の木のほとんどは常緑樹だ。
ラークの民が畏敬の念を抱く、信仰心にも納得がいく。
黙って進むとふっと、拓けた空間があった。
一帯には木の根が張り、隆起している部分もあるが、概ね平らな地面が続く。
しかし相変わらず日差しは遮られたままだ。
不思議に思って見上げれば、雲を模ったような枝葉が頭上一杯に広がっていた。
「これが、始まりの木か……」
アルダシールは、その威容に思わず感嘆の声を上げた。
幹は太く、根は深く広く張っている。
その半径は20メートルはあろうかという大きさだ。
触れてみれば、ざらざらとした樹皮は生命力に溢れていて、なおのこと頼もしく思えた。
「始まりの木ですか? 森の始まりの場所と関係があるのでしょうか」
黙って従っていたマクシムも頭上を見上げ、その迫力に目を見張った。
「そういうことになるはずだが……」
アルダシールは撫でるように樹皮に触れながら、ゆるりと周囲を見渡した。
周囲にはアルダシールとマクシムの他に誰もいない。
ヒントになるような書き置きも、次の行き先を示す道標も、何も見当たらない。
目を瞑りじっと耳を澄ましても、葉擦れの音に、たまに鳥の囀りが聞こえるくらいだ。
森は静寂に満ちていた。
何の手がかりも、導きもないと思い知って、アルダシールはようやく一つの真実に行き着いた。
「……なるほどな。そういうことか」
そうと気づけば、滑稽さに失笑が溢れる。
呆れたように宙を見上げて、そのまま木の根元に腰を下ろした。
「そういうこととは? いったいどのような意味ですか? 私にもわかるように教えてください」
マクシムはアルダシールが何かを掴んだらしいことに気付いて、慌てて詰め寄った。
何もかもを知らぬまま、翻弄され続ける事態に、いい加減嫌気が差していたのだろう。
実は、アルダシールにもよく分かっていない。
分かっているのは、このレインツリーを目指すよう、エステルから与えられた指示だけだ。
「……見たままだ。つまり、俺はフラれたようだ」
「アシュレイが? 随分と用意が良いと思ったら、そういうことか。ならアシュレイは一緒ではないのだな」
「はい。キャヴス卿だけでも残ってもらうべきかと迷いましたが、陛下の護衛には2人必要だと強く仰られまして」
アシュレイの傍を離れた罪を仄めかすと、やっとバツが悪そうな顔を見せてくれた。
(今回の課題は森の探索だ。シルランがここにいる以上、そこまで危険はないか……)
今度はキャヴスからマクシムが縄を受け取り、シルランを拘束する。
「ああ、良かった。生きていますね」
「無駄に頑丈な男だ。心配いらない」
シルランの他にも2人、拘束された狙撃手が木陰に転がされていた。
2人はそれぞれ口に猿轡を噛まされているので、何の言葉も発することはできない。
「捕縛は済んだようだな。3人まとめて木に括り付けておけ。俺は行く」
踵を返そうとして、途中で思いとどまり未だ作業中のマクシムに尋ねる。
「それともお前たちも同行するか?」
問いかけたアルダシールに、従ったのはマクシム1人だ。
キャヴスはアシュレイの指示を遂行するため、その場に残った。
万に一つも犯罪者たちを逃すことがないように。
気に入らない男ではあるが、手並みを見るに、腕は相当に立つようだ。
低木の一帯を離れ、今度こそは一直線に巨大なレインツリーを目指す。
途切れることなくどこまでも続くような、緑と土の匂いの満ちた森。
森の精が棲む地に相応しく、生命力に溢れている。
肌寒さを感じるくらいの気温にもかかわらず、緑が青々と茂っていた。
つまりこの森の木のほとんどは常緑樹だ。
ラークの民が畏敬の念を抱く、信仰心にも納得がいく。
黙って進むとふっと、拓けた空間があった。
一帯には木の根が張り、隆起している部分もあるが、概ね平らな地面が続く。
しかし相変わらず日差しは遮られたままだ。
不思議に思って見上げれば、雲を模ったような枝葉が頭上一杯に広がっていた。
「これが、始まりの木か……」
アルダシールは、その威容に思わず感嘆の声を上げた。
幹は太く、根は深く広く張っている。
その半径は20メートルはあろうかという大きさだ。
触れてみれば、ざらざらとした樹皮は生命力に溢れていて、なおのこと頼もしく思えた。
「始まりの木ですか? 森の始まりの場所と関係があるのでしょうか」
黙って従っていたマクシムも頭上を見上げ、その迫力に目を見張った。
「そういうことになるはずだが……」
アルダシールは撫でるように樹皮に触れながら、ゆるりと周囲を見渡した。
周囲にはアルダシールとマクシムの他に誰もいない。
ヒントになるような書き置きも、次の行き先を示す道標も、何も見当たらない。
目を瞑りじっと耳を澄ましても、葉擦れの音に、たまに鳥の囀りが聞こえるくらいだ。
森は静寂に満ちていた。
何の手がかりも、導きもないと思い知って、アルダシールはようやく一つの真実に行き着いた。
「……なるほどな。そういうことか」
そうと気づけば、滑稽さに失笑が溢れる。
呆れたように宙を見上げて、そのまま木の根元に腰を下ろした。
「そういうこととは? いったいどのような意味ですか? 私にもわかるように教えてください」
マクシムはアルダシールが何かを掴んだらしいことに気付いて、慌てて詰め寄った。
何もかもを知らぬまま、翻弄され続ける事態に、いい加減嫌気が差していたのだろう。
実は、アルダシールにもよく分かっていない。
分かっているのは、このレインツリーを目指すよう、エステルから与えられた指示だけだ。
「……見たままだ。つまり、俺はフラれたようだ」
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