6 / 17
06 友情を語る緑の方
しおりを挟む
視線が痛い。
目を覚ませば、公爵家の使用人達が私を気にかけていた。
カスパーが、三人愛人達が私を気にかけていた。
もし、カスパーが夜襲をかけて来なければ、三人の愛人達は私とは関わらずいる事が出来たものを……そう思えば何処までも恨めしい。
一体、あの人は何をしたいの?
据え膳があれば食わないといけない病ですの?
私を無視さえすれば……三人の愛人達は、旦那様に愛されない可哀そうな妻と内面で私を馬鹿にし心の安定を図ったでしょうに……。
そんな事を考えつつも、私は公爵家別館の維持管理について老執事アーメントと語り合っていた。
「若奥様、嫁いでいらして早々熱心に働きにならずとも……」
「若様に、愛する方がいる以上、私がするべきは愛情以外の事だと思いますの。 となれば、時間を無駄にするわけにはいきませんわ」
私は穏やかな笑みを見せた。
朝食の後、執務室に行こうとすれば……三人の愛人が三方向から私を見ていた。 確認すれば執務室にカスパーが居ると言う事でしたので、まずは別館の状況を知るべきだろうと言い訳し、私の部屋にカスパーが行うべき仕事の資料、屋敷の資料を持ってきて貰った。
三人の愛人は寒い季節にも拘らず見張っている。
「私の見張りは使用人で行うよう伝え、あの方々は部屋に戻っていただくのはどうかしら? ほらお一人は妊娠なさっているでしょう? 寒い外でジッとしているのは身体に悪いですわ」
侍女達は苦笑いと共に動いてくれた。
三人もの愛人を持ちながら、何故? 夜に私の元に来たのか? それは、きっと私以上に愛人の三人は不満で不安でしょうね。
とは言え、喧嘩腰で来られるのは困ると言うものです。
これで大人しくなった……。
と、思えば、愛人の1人が直接私の元に訪れたのです。
「ぇ?」
以外でした。
私の元に訪れたのは緑の方。
「相談があります!!」
ビシッとした芯の通った口調、迷いのない視線で声をかけてきました。
「どうか、なさいましたか?」
そう穏やかに問いかけはしましたが、私の中では女騎士でも通るような凛々しさ、女性らしくないごつごつとした手、それだけでも、なぜ、このような方が愛人などをしているのかと疑問に思いました。
まぁ……私も、未だ社交界デビュー前でありながら、日々問題を起こす父の補佐として王宮に出仕しており、それなのになぜ身売りをと言われるかもしれませんから……そこはあえて突っ込みを入れる事は止めておきます。
「お時間の方はよろしいでしょうか!!」
「色々と調べ事をしながらでよろしければ、付き合いますが。 そうでないなら休憩まで待っていただけるかしら?」
「いえ……それほど長い話ではありませんので……」
緑の方がおっしゃるのは、彼女は愛人と言う待遇は受けているものの、カスパーとは身体の関係を持っては居ないと言うものでした。
彼女の父が一代騎士となり、彼女もまた騎士を目指した者の筋を痛め断念、ずっと剣の道を歩んでいたからこそ、自分がどう生きれば良いか分からず悩んでいた所に、
『カスパーが公爵令息の愛人であれば誰も文句は言わないだろうから、家においでよ。 僕達はずっと親友だっただろう?』
そう言われて最初の愛人となったと言う事でした。
緑の方は正妻である私の生涯になる事は無いと言う宣言であり、むしろ……護衛として私に尽くしても良いとおっしゃいます。 ですが……私は女性の、平気、大丈夫、は大丈夫ではないとひねくれて取る人間なのですよね。
私は静かに語ります。
「ですが……貴方は、愛しておいでですよね?」
緑の方は、背が高く、切れ長の瞳をした、凛々しい女性。 コンプレックスを抱く男性もいるでしょうが……それでも彼女は十分に美しく、愛人ではなく女性としての幸せを掴むに十分な方だと思ったのです。
「……」
私は敵ではない。
そう言い終わって一分も経たずに、彼女は愛していないとは言えませんでした。
「無理をなさらなくて良いのですよ。 昨日、何処まで話を聞いていらしたかはわかりませんが、公爵様が私に求めたのは社会的、経済的における次期公爵様のフォローなのですから。 貴方は、愛していいのです」
既に私の中ではカスパー様と『様!!』と呼ぶのに抵抗があった。
人はソレを軽蔑と呼ぶでしょう。
「ですが!!」
緑の方は……愛して良いのだと言う私の言葉に、声を出さず涙を流し出した。
「いいのでしょうか……」
「えぇ、良いのです。 もし、誰もが認めなくても……妻である私が認めましょう。 貴方は次期公爵様を愛している。 それを隠す必要などありません。 貴方達はきっと友人としての期間が長すぎたのではありませんか?」
「……はい、公爵家と縁があり共に騎士としての道を幼い頃から学んでまいりました。 学生時代は友人と言う立場で、それこそ……恋人よりも私達は理解しあえる関係だったと思います。 共に戦場に出た時もそうです。 あの方の側で、私は背中を守り、背を預けてまいりました」
その自信は、自分こそが理解者だと胸を張り語っておいででした。
「あの方が、愛人としてアナタを迎えたとしても、友人と戦友と言うレッテルが愛情に踏み出すのを邪魔していたのかもしれませんね。 自信をもって下さい……愛も無いのに、誰が不遇で、不貞とされる愛人に迎えるものですか」
「……私は……愛されている……」
「えぇ、で無ければ愛人に等迎えるはずがありません。 自分の立場を良く話し合ってくださいませ。 あの方にとって自分はどのような存在なのかを……。 それを行ってこそ、私達がどのように折りあっていくか決めましょう」
「お嬢様……」
ケヴィンが呆れた様子で私を見ていました。
「問題が起きませんか?」
「何がですか?」
「お嬢様に深夜夜這いをかけるような男が、愛人を心から愛している等と言う事は無い!! それが私の意見です」
私がケヴィンをジッと見つめれば。
「困って居る親しい女性を助けるため。 本当にそれだけだったかもしれませんが……それでも、私はソレは愛情だと思いますよ? それに……今までは、私だけは特別と思っていたから耐えられていた事が、私の出現で心のバランスを崩した時、どのような行動に出るか……。 申し訳ないけど、私は……私の方に矛先を持ってきてほしくはないのよね。 それに、また夜襲をかけられてはユックリ眠れませんもの。 向こうの事は向こうでケリをつけていただきたいのよ」
「そこは……せめて夜這いと……」
「それはソレで嫌なのよねぇ……」
私は苦虫をかみつぶしたかのような顔をして見せるのだった。
目を覚ませば、公爵家の使用人達が私を気にかけていた。
カスパーが、三人愛人達が私を気にかけていた。
もし、カスパーが夜襲をかけて来なければ、三人の愛人達は私とは関わらずいる事が出来たものを……そう思えば何処までも恨めしい。
一体、あの人は何をしたいの?
据え膳があれば食わないといけない病ですの?
私を無視さえすれば……三人の愛人達は、旦那様に愛されない可哀そうな妻と内面で私を馬鹿にし心の安定を図ったでしょうに……。
そんな事を考えつつも、私は公爵家別館の維持管理について老執事アーメントと語り合っていた。
「若奥様、嫁いでいらして早々熱心に働きにならずとも……」
「若様に、愛する方がいる以上、私がするべきは愛情以外の事だと思いますの。 となれば、時間を無駄にするわけにはいきませんわ」
私は穏やかな笑みを見せた。
朝食の後、執務室に行こうとすれば……三人の愛人が三方向から私を見ていた。 確認すれば執務室にカスパーが居ると言う事でしたので、まずは別館の状況を知るべきだろうと言い訳し、私の部屋にカスパーが行うべき仕事の資料、屋敷の資料を持ってきて貰った。
三人の愛人は寒い季節にも拘らず見張っている。
「私の見張りは使用人で行うよう伝え、あの方々は部屋に戻っていただくのはどうかしら? ほらお一人は妊娠なさっているでしょう? 寒い外でジッとしているのは身体に悪いですわ」
侍女達は苦笑いと共に動いてくれた。
三人もの愛人を持ちながら、何故? 夜に私の元に来たのか? それは、きっと私以上に愛人の三人は不満で不安でしょうね。
とは言え、喧嘩腰で来られるのは困ると言うものです。
これで大人しくなった……。
と、思えば、愛人の1人が直接私の元に訪れたのです。
「ぇ?」
以外でした。
私の元に訪れたのは緑の方。
「相談があります!!」
ビシッとした芯の通った口調、迷いのない視線で声をかけてきました。
「どうか、なさいましたか?」
そう穏やかに問いかけはしましたが、私の中では女騎士でも通るような凛々しさ、女性らしくないごつごつとした手、それだけでも、なぜ、このような方が愛人などをしているのかと疑問に思いました。
まぁ……私も、未だ社交界デビュー前でありながら、日々問題を起こす父の補佐として王宮に出仕しており、それなのになぜ身売りをと言われるかもしれませんから……そこはあえて突っ込みを入れる事は止めておきます。
「お時間の方はよろしいでしょうか!!」
「色々と調べ事をしながらでよろしければ、付き合いますが。 そうでないなら休憩まで待っていただけるかしら?」
「いえ……それほど長い話ではありませんので……」
緑の方がおっしゃるのは、彼女は愛人と言う待遇は受けているものの、カスパーとは身体の関係を持っては居ないと言うものでした。
彼女の父が一代騎士となり、彼女もまた騎士を目指した者の筋を痛め断念、ずっと剣の道を歩んでいたからこそ、自分がどう生きれば良いか分からず悩んでいた所に、
『カスパーが公爵令息の愛人であれば誰も文句は言わないだろうから、家においでよ。 僕達はずっと親友だっただろう?』
そう言われて最初の愛人となったと言う事でした。
緑の方は正妻である私の生涯になる事は無いと言う宣言であり、むしろ……護衛として私に尽くしても良いとおっしゃいます。 ですが……私は女性の、平気、大丈夫、は大丈夫ではないとひねくれて取る人間なのですよね。
私は静かに語ります。
「ですが……貴方は、愛しておいでですよね?」
緑の方は、背が高く、切れ長の瞳をした、凛々しい女性。 コンプレックスを抱く男性もいるでしょうが……それでも彼女は十分に美しく、愛人ではなく女性としての幸せを掴むに十分な方だと思ったのです。
「……」
私は敵ではない。
そう言い終わって一分も経たずに、彼女は愛していないとは言えませんでした。
「無理をなさらなくて良いのですよ。 昨日、何処まで話を聞いていらしたかはわかりませんが、公爵様が私に求めたのは社会的、経済的における次期公爵様のフォローなのですから。 貴方は、愛していいのです」
既に私の中ではカスパー様と『様!!』と呼ぶのに抵抗があった。
人はソレを軽蔑と呼ぶでしょう。
「ですが!!」
緑の方は……愛して良いのだと言う私の言葉に、声を出さず涙を流し出した。
「いいのでしょうか……」
「えぇ、良いのです。 もし、誰もが認めなくても……妻である私が認めましょう。 貴方は次期公爵様を愛している。 それを隠す必要などありません。 貴方達はきっと友人としての期間が長すぎたのではありませんか?」
「……はい、公爵家と縁があり共に騎士としての道を幼い頃から学んでまいりました。 学生時代は友人と言う立場で、それこそ……恋人よりも私達は理解しあえる関係だったと思います。 共に戦場に出た時もそうです。 あの方の側で、私は背中を守り、背を預けてまいりました」
その自信は、自分こそが理解者だと胸を張り語っておいででした。
「あの方が、愛人としてアナタを迎えたとしても、友人と戦友と言うレッテルが愛情に踏み出すのを邪魔していたのかもしれませんね。 自信をもって下さい……愛も無いのに、誰が不遇で、不貞とされる愛人に迎えるものですか」
「……私は……愛されている……」
「えぇ、で無ければ愛人に等迎えるはずがありません。 自分の立場を良く話し合ってくださいませ。 あの方にとって自分はどのような存在なのかを……。 それを行ってこそ、私達がどのように折りあっていくか決めましょう」
「お嬢様……」
ケヴィンが呆れた様子で私を見ていました。
「問題が起きませんか?」
「何がですか?」
「お嬢様に深夜夜這いをかけるような男が、愛人を心から愛している等と言う事は無い!! それが私の意見です」
私がケヴィンをジッと見つめれば。
「困って居る親しい女性を助けるため。 本当にそれだけだったかもしれませんが……それでも、私はソレは愛情だと思いますよ? それに……今までは、私だけは特別と思っていたから耐えられていた事が、私の出現で心のバランスを崩した時、どのような行動に出るか……。 申し訳ないけど、私は……私の方に矛先を持ってきてほしくはないのよね。 それに、また夜襲をかけられてはユックリ眠れませんもの。 向こうの事は向こうでケリをつけていただきたいのよ」
「そこは……せめて夜這いと……」
「それはソレで嫌なのよねぇ……」
私は苦虫をかみつぶしたかのような顔をして見せるのだった。
445
あなたにおすすめの小説
完結 愛のない結婚ですが、何も問題ありません旦那様!
音爽(ネソウ)
恋愛
「私と契約しないか」そう言われた幼い貧乏令嬢14歳は頷く他なかった。
愛人を秘匿してきた公爵は世間を欺くための結婚だと言う、白い結婚を望むのならばそれも由と言われた。
「優遇された契約婚になにを躊躇うことがあるでしょう」令嬢は快く承諾したのである。
ところがいざ結婚してみると令嬢は勤勉で朗らかに笑い、たちまち屋敷の者たちを魅了してしまう。
「奥様はとても素晴らしい、誰彼隔てなく優しくして下さる」
従者たちの噂を耳にした公爵は奥方に興味を持ち始め……
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
白い結婚の行方
宵森みなと
恋愛
「この結婚は、形式だけ。三年経ったら、離縁して養子縁組みをして欲しい。」
そう告げられたのは、まだ十二歳だった。
名門マイラス侯爵家の跡取りと、書面上だけの「夫婦」になるという取り決め。
愛もなく、未来も誓わず、ただ家と家の都合で交わされた契約だが、彼女にも目的はあった。
この白い結婚の意味を誰より彼女は、知っていた。自らの運命をどう選択するのか、彼女自身に委ねられていた。
冷静で、理知的で、どこか人を寄せつけない彼女。
誰もが「大人びている」と評した少女の胸の奥には、小さな祈りが宿っていた。
結婚に興味などなかったはずの青年も、少女との出会いと別れ、後悔を経て、再び運命を掴もうと足掻く。
これは、名ばかりの「夫婦」から始まった二人の物語。
偽りの契りが、やがて確かな絆へと変わるまで。
交差する記憶、巻き戻る時間、二度目の選択――。
真実の愛とは何かを、問いかける静かなる運命の物語。
──三年後、彼女の選択は、彼らは本当に“夫婦”になれるのだろうか?
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
婚約破棄されたので公爵令嬢やめます〜私を見下した殿下と元婚約者が膝をつく頃、愛を囁くのは冷酷公爵でした〜
nacat
恋愛
婚約者に裏切られ、蔑まれ、全てを失った公爵令嬢リリアナ。
「あなたのような女、誰が愛すると?」そう言い放った王太子と元友人に嘲られても、彼女は涙を見せなかった。
だが、冷たく美しい隣国の公爵セドリックと出会った瞬間、運命は静かに動き出す。
冷酷と噂された男の腕のなかで、彼女は再び自分を取り戻していく。
そして――彼女を捨てた者たちは、彼女の眩い幸福の前に膝をつく。
「これは、ざまぁを通り越して愛された令嬢の物語。」
身代わりの恋だと思っていました〜記憶を失った私に、元婚約者が泣いて縋る理由〜
恋せよ恋
恋愛
「君を愛している。一目惚れだったんだ」
18歳の伯爵令嬢エリカは、9歳年上のリヒャルト伯爵から
情熱的な求婚を受け、幸せの絶頂にいた。
しかし、親族顔合わせの席で運命が狂い出す。
彼の視線の先にいたのは、エリカの伯母であり、
彼の学生時代の恋人で「初めての女性」だった……ミレイユ。
「あの子は私の身代わりでしょう」「私はあなただけなの」
伯母ミレイユの甘い誘惑と、裏切りの密会。
衝撃の事実を目撃したエリカは、階段から転落し、
彼と過ごした愛しくも残酷な二年間の記憶だけを失ってしまう。
「……あの、どちら様でしょうか?」
無垢な瞳で問いかけるエリカに、絶望し泣き崩れるリヒャルト。
裏切った男と、略奪を企てた伯母。
二人に待ち受けるのは、甘い報復と取り返しのつかない後悔だった。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
〖完結〗あんなに旦那様に愛されたかったはずなのに…
藍川みいな
恋愛
借金を肩代わりする事を条件に、スチュワート・デブリン侯爵と契約結婚をしたマリアンヌだったが、契約結婚を受け入れた本当の理由はスチュワートを愛していたからだった。
契約結婚の最後の日、スチュワートに「俺には愛する人がいる。」と告げられ、ショックを受ける。
そして契約期間が終わり、離婚するが…数ヶ月後、何故かスチュワートはマリアンヌを愛してるからやり直したいと言ってきた。
設定はゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全9話で完結になります。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる