【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部

山本 双六

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第一章 真珠湾占領

第十三話 ミッドウェー海戦 ④運命の五分間

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「敵第二波がもうくるだと...」
終わったかもしれない。本当にこのままでは空母四隻を失ってしまうかもしれない。そうなれば、必然的に戦争の主導権はアメリカに取られ、制海権も失いそのまま各地に上陸され日本は敗戦してしまうだろう。どうする!どうする!
「敵第二波が到着するまであと何分だ!」
「あと五分です!」
あと五分で何ができるんだ!直掩機も飛龍のものは全部発艦させたと聞くし。どうするんだ!!
...仕方がない。何もできないんだ。これしかないか
「...取り舵一杯」
「?何か言いましたか」
「取り舵一杯!よーそろー!わが艦隊は全速力で本海域を離脱する!」
「 了解しました!取り舵一杯!よーそろー!」
「敵第二波来ます!」
とうとう来るか。結局は間に合わなかったんだ。これで終わるんだ。
”ブーン”
何の音だ?蚊でもいるのか?
”ヒューン”
違う、これは、これは、
「零戦の音か!!」
「十一時の方向より所属不明機襲来!...味方機です!」
助かった。これでなんとかなる... でもどうして零戦が?それにどこから?
「先の航空隊の母艦とみられる空母から入電!『我、第六航空戦隊及ビ第二機動部隊旗艦、”大鳳”デアル。戦闘不能艦ハ、直チニ海域カラ離脱シ、母港ニ帰投シタリ。後ノ戦闘ハ、任セロ』とのことです」
そういうことか。
「負傷艦隊、最大戦速!直ちにこの海域から脱出せよ!」
「了解」

第二機動部隊 旗艦 大鳳
「間に合ったか」小沢は呟く。
「零戦の発艦が完了次第、攻撃隊攻撃用意。飛龍にも打電」
「はい」
敵さんのお手並み拝見と行きましょうか



米海軍第58任務部隊 旗艦 エンタープライズ
「敵空母三隻大破炎上中!」
その報告が入った時、私は飛び跳ねそうになった。それぐらいうれしかった。ただ、数秒経ってある事に気が付いた。
「あともう一隻は?」
「はい?何か言いましたか」
「あともう一隻はどうした!」
つい大声を出してしまった。しかし、私の言葉を聞いてみなこのことに気付いたのか目を見開いていた。
「ちょっと待ってください」
そういうと、一人は艦橋から出て行ってしまった。

あれから4分ほど過ぎた。さっき出っていたやつは未だに帰ってこない。逃げたか?と思っていた矢先、艦橋にやつが戻ってきた。
「偵察機らなどの伝達や戻ってきた搭乗員の話から、敵の新手の空母が二隻現れたとのことです。また、敵の大編隊が近づいているとのことです」
「それは本当か!」
「はい。偵察機から写真が送らています」
そうして、私はそいつが出した写真をすばやくとって見た。なんと、そこには第一波や第二波とは比べ物にならないほどの大編隊が待ち受けていた。私はいま決断した。たとえこれが間違っている判断だとしても。
「各員対空戦闘用意。我らが第58任務部隊はハワイに撤退する!」
一瞬みなが驚いた顔をした。しかし、すぐ真剣な顔に戻り
「了解!」
と言ってくれた。
あぁ、神よ どうか、我らにご加護を。
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