独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍

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第七十八話

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クロードは回復薬で魔力を回復させつつ早くも2層目を踏破しようとしていた。

「これで終わりっと」

安全地帯までの道を塞ぐ最後のスケルトンワーカーの頭蓋を剣で砕いたところだった。

「銅と鉄に石炭か。使い道がないし親方に渡したら喜んでくれるかな?」

安全地帯に入ったクロードは食事の支度を手早く進めていく。

「やっぱり携行食は便利だな。売れるのも納得だよね」

今回の物は粉末に乾燥させた野菜や干し肉がひとまとめにまとめられたものだ。

これをお湯に溶かせば即席のスープの出来上がりである。

「後はクラッカーで腹を膨らませればいいな」

クラッカーも研究開発に力を入れて味の改良に成功しており大変、美味である。

食事を終えたクロードは横になり早くも眠りに落ちていた。



その頃、クロードを追いかける形になった冒険者パーティーは一層目で苦戦をしていた。

「通路には全然いなかったのに部屋に入ったらこれか」

「文句いわないで~ 手を動かす~」

やる気のない口調と態度であるがこれでも凄腕の魔術師である。

的確に援護射撃を魔法で行いダメージを与えていく。

依頼を受けるだけあり倒すのには苦戦しているが崩壊する様子は見せず安定して数を減らし続けていた。



「ふあ~ぁ。よく寝たな。次の階層は金と銀に後、各種宝石だっけかな。宝石とか母様や姉様達に贈ったら喜んでくれるかな?全て討伐してしまおう」

軽い気持ちで三層目のスケルトンワーカーは全滅の憂き目にあうのであった。



クロードの後を追う冒険者パーティーはようやっと一層目のスケルトンワーカーを討伐し終わり安全地帯で休憩を取っていた。

「だ~る~い~。早くご飯とってね~む~り~た~い~」

「そういうなら手伝ってくれって言いたいが生活センス壊滅だからな」

「はぁ。しかたないとはいえまずい粥に干し肉かぁ」

「文句はなしだ。これが一番効率いいからな」

「街に戻ったら~何か奢ってよね~」

「はいはい。いいから早く食って寝ろ。先はまだまだ長いんだからな」



一方その頃、クロードは中級光魔法であるホーリーレイでまとめてスケルトンワーカを片付けていた。

「うんうん。普通にやってたら手間だけどこれなら余裕かな」

十分な休息をとったクロードの快進撃は止まらず三層目のスケルトンワーカーは塵になって消えていく。

「ドロップを拾って次の部屋にいこうかな」

宝石にはあまり詳しくないクロードは気が付いていないがスケルトンワーカーの落とした宝石はどれも高価なものばかりである。
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