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第三百十八話
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クロードの実験は続いていく。
ミスリルと銀を掛け合わせた召喚陣ではどうなるのか気になったため試してみる。
結果として召喚陣の効力があがることがわかった。
では割合を変えてみたらどうなるのだろうか。
割合を変えてみた結果は銀3割にミスリル7割が一番効力があがるという実験結果を得ることが出来た。
そこにさらに世界樹の雫を加え世界樹の実を触媒として利用する。
理論としてはこれでだいぶ聖属性側に偏るはずだ。
クロードが召喚陣に魔力を注ぎ込むと辺りは眩い光に包まれる。
クロードは気が付けば真っ白い空間にいた。
既視感を覚える空間ではあるが何故こうなったのかわからない。
「驚いているようですね」
「貴方は・・・」
「貴方の転生を行った女神アリアです。天界への干渉を感知して割り込ませてもらいました」
「目的は何ですか?」
「貴方はヴァルキリーのブリュンヒルトに会ったはずです」
「邪神ロキを討伐しろという話なら断ったはずです」
「残念ながら力を持たない小国は魔人達の策略により滅びかけている国もあります」
「その国々を救えとでもおっしゃるのでしょうか?」
「力を持たない国が滅びるのは自然の摂理です。貴方が飛び回って討伐をしても時間稼ぎにしかならないでしょう」
「では。どうしろと?」
「元凶である邪神ロキを討伐するのが一番の早道です」
「残念ながら今の僕はゲーム時代の装備を全て扱えているわけではありません。討伐できるかは賭けになるでしょう。仮に邪神ロキを討伐するなら体のサイズの合っていない防具を装備できるようになっておきたい」
「貴方の懸念はわかりました。今は邪神ロキも手駒である魔人達を動かし遊んでいる状況です。猶予はあるでしょう」
「ふぉふぉふぉ。珍しい客人がおるな」
「オーディン様」
「人の身で邪神ロキの企みにいつまで耐えきれるか楽しみにしておるよ」
「貴方は邪神ロキを倒せとは言われないのですね」
「平穏な世の中などつまらん。儂は戦争と死の神だからな。退屈をしのがせてくれる邪神ロキの今回の遊びは歓迎しておるよ」
「オーディン様。仮にも主神といわれる貴方がそんなことでどうしますか」
「放っておいても人間はすぐ争いを起こす。それが魔物相手になったとして何か問題かな?」
「オーディン様は人間の世界の混乱がお望みなのですか?」
「滅びぬように最低限の手助けはしてやってもいいとは思っておるが人から与えられた平穏になど意味はなかろうて」
「はぁ・・・。クロード。平穏を望むなら邪神ロキの討伐は必須です。そのことを忘れないように」
「ここまで来た褒美じゃ。ペガサスをくれてやろう」
主神オーディンは一つの指輪を投げてよこす。
それを受け取ったとき意識が混濁して気付けば砂漠に立っていた。
ミスリルと銀を掛け合わせた召喚陣ではどうなるのか気になったため試してみる。
結果として召喚陣の効力があがることがわかった。
では割合を変えてみたらどうなるのだろうか。
割合を変えてみた結果は銀3割にミスリル7割が一番効力があがるという実験結果を得ることが出来た。
そこにさらに世界樹の雫を加え世界樹の実を触媒として利用する。
理論としてはこれでだいぶ聖属性側に偏るはずだ。
クロードが召喚陣に魔力を注ぎ込むと辺りは眩い光に包まれる。
クロードは気が付けば真っ白い空間にいた。
既視感を覚える空間ではあるが何故こうなったのかわからない。
「驚いているようですね」
「貴方は・・・」
「貴方の転生を行った女神アリアです。天界への干渉を感知して割り込ませてもらいました」
「目的は何ですか?」
「貴方はヴァルキリーのブリュンヒルトに会ったはずです」
「邪神ロキを討伐しろという話なら断ったはずです」
「残念ながら力を持たない小国は魔人達の策略により滅びかけている国もあります」
「その国々を救えとでもおっしゃるのでしょうか?」
「力を持たない国が滅びるのは自然の摂理です。貴方が飛び回って討伐をしても時間稼ぎにしかならないでしょう」
「では。どうしろと?」
「元凶である邪神ロキを討伐するのが一番の早道です」
「残念ながら今の僕はゲーム時代の装備を全て扱えているわけではありません。討伐できるかは賭けになるでしょう。仮に邪神ロキを討伐するなら体のサイズの合っていない防具を装備できるようになっておきたい」
「貴方の懸念はわかりました。今は邪神ロキも手駒である魔人達を動かし遊んでいる状況です。猶予はあるでしょう」
「ふぉふぉふぉ。珍しい客人がおるな」
「オーディン様」
「人の身で邪神ロキの企みにいつまで耐えきれるか楽しみにしておるよ」
「貴方は邪神ロキを倒せとは言われないのですね」
「平穏な世の中などつまらん。儂は戦争と死の神だからな。退屈をしのがせてくれる邪神ロキの今回の遊びは歓迎しておるよ」
「オーディン様。仮にも主神といわれる貴方がそんなことでどうしますか」
「放っておいても人間はすぐ争いを起こす。それが魔物相手になったとして何か問題かな?」
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「はぁ・・・。クロード。平穏を望むなら邪神ロキの討伐は必須です。そのことを忘れないように」
「ここまで来た褒美じゃ。ペガサスをくれてやろう」
主神オーディンは一つの指輪を投げてよこす。
それを受け取ったとき意識が混濁して気付けば砂漠に立っていた。
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