パソニフィ・コンフュージョン

沼蛙 ぽッチ & デブニ

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第6.5話 二人の女王様

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人間は弱っちくて、強い私が守ってやるのは義務だ。とか気を配っていたら、いつの間にか周りに人が集まっていた。まぁ、私が本気出したら怖がって皆逃げていくだろうけど─

(其にしても林が親しげに"林っち"って呼ばれてるのが凄く気になったんだが…)
「なあ…林と友だちなん?」
「林っちは皆の憧れの的じゃん!勿論ミトちゃんもね!」
(林が…憧れ!?)
「林さんは…友だちっちゃ、友だちなのかなぁ…」
「向こうは思ってくれてないかもだけどね…」と、口をつんと尖らした。

「だけど、あんまり林が人とつるんでるとこ見たこと無いんだけど?」
「林っちは、何か教えてあげたら話のネタを教えてくれるっていう…」

「へー…どんな話してんの?」嫌な予感はしたのだが、一応聞いてみることにした。
「軽いのだったら…うちらの中で流行ってる事とか噂になってる事とか教えてあげるでしょ?」
「そうそう、それで情報交換するの!最近だったら、隣のクラスの気になってる子の誕生日と好きなもの教えて貰っちゃった!」
(軽いのって…話せないよーなこともあるのかよ!そもそも、何で林がそんな情報知ってるとか怪しまねーのかなコイツら…)

「私、ミトちゃんの共有してる写真から、今何処に居るのか特定する方法?教えて貰っちゃった♪」
(コエーよ!!堂々とストーキングしてんじゃねーよ!)
「それは…これからは直接聞いてくれたら、教えちゃるからヤメロ。」
「えーだってミトちゃん直ぐどっかいっちゃうじゃん!」
「後、コッソリ情報仕入れて、サプライズしたい時もあるし。」
「分かるー。そしてサプライズされたら、えー知ってくれてたんだぁーみたいな。嬉しくない?」
(嬉しくないし、心臓に悪いからヤメロ。)

「そうそう、林っちも忙しいみたいで直ぐどっかいっちゃうんだよね…」
(それは絶対アイツの所にストーキングに行ってるからだよ!)

「林さんって、尊敬の念を込めて、"林データベース"とか"アンドロイド林"っていう二つ名があるんだよ。」
「へー(…本当に尊敬してるかそれ??)」
「それに、林さんって絶対的美人じゃん…?」
(え、私には尻尾付きの頭で、眼鏡を光らせてるヤバいタイプの奴にしか見えん!)

「ミトちゃんも、男子からも女子からも"姉さん"って呼ばれてて競争率高くて焦る。」
(何の競争率だよ!?姉さんって呼ばれてるとか初耳なんだけど!)
「皆、ワイルド系にゃんこのミト様の奴隷だよ!」
「取り巻きって呼ばれるの光栄です!」

「林の事聞いてんのに、私の話がどんどん出てきてびっくり…」
「もしかしてミトちゃん…林っちのこと、気になってるの?」
「いやちょっと、気になっただけだよ…。」
「ヤダー、ミトちゃん取られたくないー。」
「林っちがライバルとか強敵過ぎて泣ける。」
「いや、気になってる奴は林じゃなくて、別に居るんだけ─」
「「「「別に居る!?」」」」



「おい林…お前、友だち居ないのかと思ってたわ…」
「お友達…は確かに居ませんが、人脈は作っておく主義ですので。」
「それは良いけど…何か…あいつらに私の事教えるのヤメロ。」
「いつ如何なる情報も知っておいて損はないかと。情報を征して人を掌握するのです…ウフフッ」
「私…お前の事、苦手だわ…」
「私もネコの方の事は興味はないのですが…需要が沢山ありますので…ネタは色々仕入れていますよ?」
「てめぇ、もし本当に私が知られたくない事話してたら、息の根止めてやるからな!」
「ええ、私なんて一捻りでしょう。貴方の身体能力には叶いませんもの。それに本当にヤバい情報は顧客の信用に関わりますから話ませんよ?」
「信用出来ねー…。」
「人聞きの悪い!私は口が固いのです。リスクの高いことはしません!」
(まぁ、それが林が人気のある一番の理由なんだろうな…)

「それに妖精さんの重要な情報手にいれられたなら…フフッ。独り占めしますね。私だけの観賞用にします!」
「…………きっしょ!やっぱりテメーが美人ってよく分からんわ。」
「確かにそれは、違いますね。私は只の眼鏡キャラで親しまれているのでしょう。」林は眼鏡をくいっと持ち上げた。

「林さんって、私に良くしてくれるから、優しい!」
「妖精さん!!あーなんて無防備で可愛いらしいのでしょう!優しいのは貴方にだけです!」
「そーだぞ、もっと警戒しろ!特に林には気をつけろ!生き物として心配だぞお前…」
「ミトさんは、近くに居てくれたら、凄く安心する!」
「ぐっ…安心するのかよ…へー(何で嬉しく思ってんだよ私…)」
知らずして主人公は、二人の女王様の心を掌握した。
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