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「君とは婚約を破棄してもらう!」
「まあ、それがどうなる事になるのかお分かりになりますの?」
「黙れ!君のそういう所がいやなんだ!」
「あなたの妻になるには王妃になるということ。可愛い女だけでは務まらない事よ…」
「黙れと言っている。もう決まったことだ!私の前から消えよ!」
私の耳元でなにやら痴話ゲンカのような姉弟ゲンカのような事が始まった。
耳元というのは、私はその男に肩を抱かれ、真横で婚約破棄を言い渡す瞬間に立ちあっているからなのだ。猛々しく言い放っているこの男は白銀の髪に物理的にキラキラと光る金色の瞳の持ち主ですこぶるイケメンだ。一目ぼれをしたのは言うまでもないだろう。
その男の名はユリウス・ハーゲンといい、子爵だか伯爵の息子だと聞いていたように思う。穏やかな笑顔が素敵な紳士だったはずだ。それが学園一の秀才にして美女で私の憧れのレディだったシンフォニー・クローリーに婚約破棄だと言っている。それだけならまだしも赤ワインを顔面に引っかけた。この日のために新調したであろう髪の色と同じ水色のドレスがワイン色に滲んでいる。
今日この日は聖マリアンナ学園生の卒業に伴いプロムというダンスパーティーが開催されていた。その中の一コマだ。私は卒業するユリウスに誘われウキウキというかノコノコとプロムに参加していた。
私の学年は一つ下だ。そして私はユリウスと憧れのシンフォニーが婚約していた事もユリウスの妻になるという事はこの国の王妃になるとかも初めて耳にした。略して初耳だ。
「私はこのアリアナ・カビラと結婚する!」
もうお気づきでしょうがアリアナ・カビラとは私の事です。
ちょっと待ってほしい。私抜きで話が進んでない?私聞いてなんだけど…ああシンフォニー様、そんなに睨まないで…二人が婚約していたなんて知らなかったのです…だって学園では二人でいたことなんてないじゃない…あれ、この位置って…もしかして私ってヒロインの位置じゃない?え、やだやだ。だってこの場合のヒロインって最終的にはざまぁされるんでしょうぉぉぉぉおお
いやぁあああ
元日本人だった記憶があることもあり終始、薄っすらと愛想笑いをしながら、この成り行きを見守ることしかできなかった。
のちを考えるとこれがまずかったようだ。シンフォニーから見たら小馬鹿にして笑っていたように見えたらしい。
私がプロムに参加できているのはユリウスに誘われたからなのだが、そもそも婚約者がいる立場の人はそんなこと許されないし、まずしない。これがまず基本にあるのだから、私としてはなにも知らないし、誘ってきたユリウスが悪いよねと思うが、周りの人はそうはならないようだ。なぜだ?まずこの国の王子なのを知らないなんて在り得ない事なんだと、知らないものは知らない。だって、隠してたじゃない。
婚約者のいる人に横恋慕をしていると思っていたなら注意してくれたらよかったのに…
そんな私の主張など通らない。なぜなら私は下級貴族なのだから。
私はカビラ男爵家の三女として生を受けた。男爵といっても平民とそんなに変わらない地位でして、家は輸入家具販売を生業にしているのです。
父は事業を広めようと金は掛かるが上級貴族が多く通うとされるこの聖マリアンナ学園に娘たちを通わせたました。長女と次女は見栄えも出来もよくいい感じの貴族の男を連れ帰り、婿として迎えることが出来ました。そして事業もうまく行き父は大喜びでした。もちろん私にもその期待はかかります。
私といえば前世の記憶があるからと幼少の頃から父の仕事に口を出し少々疎まれていました。(失敗した)
そして名誉挽回としていい婿を探しにこの学園に挑んだのです。貴族として裕福な家庭に生まれたのだから学園を卒業したら家の為に結婚をしなければならない事は重々承知していました。満たす条件としてちょっと自分の家よりは家柄が上がいいですね。
いいえ、私は独り立ちして女性でも立派に…などという思いはひとかけらもありませんでしたね。だから、婿探しを楽しんでいたのです。
「まあ、それがどうなる事になるのかお分かりになりますの?」
「黙れ!君のそういう所がいやなんだ!」
「あなたの妻になるには王妃になるということ。可愛い女だけでは務まらない事よ…」
「黙れと言っている。もう決まったことだ!私の前から消えよ!」
私の耳元でなにやら痴話ゲンカのような姉弟ゲンカのような事が始まった。
耳元というのは、私はその男に肩を抱かれ、真横で婚約破棄を言い渡す瞬間に立ちあっているからなのだ。猛々しく言い放っているこの男は白銀の髪に物理的にキラキラと光る金色の瞳の持ち主ですこぶるイケメンだ。一目ぼれをしたのは言うまでもないだろう。
その男の名はユリウス・ハーゲンといい、子爵だか伯爵の息子だと聞いていたように思う。穏やかな笑顔が素敵な紳士だったはずだ。それが学園一の秀才にして美女で私の憧れのレディだったシンフォニー・クローリーに婚約破棄だと言っている。それだけならまだしも赤ワインを顔面に引っかけた。この日のために新調したであろう髪の色と同じ水色のドレスがワイン色に滲んでいる。
今日この日は聖マリアンナ学園生の卒業に伴いプロムというダンスパーティーが開催されていた。その中の一コマだ。私は卒業するユリウスに誘われウキウキというかノコノコとプロムに参加していた。
私の学年は一つ下だ。そして私はユリウスと憧れのシンフォニーが婚約していた事もユリウスの妻になるという事はこの国の王妃になるとかも初めて耳にした。略して初耳だ。
「私はこのアリアナ・カビラと結婚する!」
もうお気づきでしょうがアリアナ・カビラとは私の事です。
ちょっと待ってほしい。私抜きで話が進んでない?私聞いてなんだけど…ああシンフォニー様、そんなに睨まないで…二人が婚約していたなんて知らなかったのです…だって学園では二人でいたことなんてないじゃない…あれ、この位置って…もしかして私ってヒロインの位置じゃない?え、やだやだ。だってこの場合のヒロインって最終的にはざまぁされるんでしょうぉぉぉぉおお
いやぁあああ
元日本人だった記憶があることもあり終始、薄っすらと愛想笑いをしながら、この成り行きを見守ることしかできなかった。
のちを考えるとこれがまずかったようだ。シンフォニーから見たら小馬鹿にして笑っていたように見えたらしい。
私がプロムに参加できているのはユリウスに誘われたからなのだが、そもそも婚約者がいる立場の人はそんなこと許されないし、まずしない。これがまず基本にあるのだから、私としてはなにも知らないし、誘ってきたユリウスが悪いよねと思うが、周りの人はそうはならないようだ。なぜだ?まずこの国の王子なのを知らないなんて在り得ない事なんだと、知らないものは知らない。だって、隠してたじゃない。
婚約者のいる人に横恋慕をしていると思っていたなら注意してくれたらよかったのに…
そんな私の主張など通らない。なぜなら私は下級貴族なのだから。
私はカビラ男爵家の三女として生を受けた。男爵といっても平民とそんなに変わらない地位でして、家は輸入家具販売を生業にしているのです。
父は事業を広めようと金は掛かるが上級貴族が多く通うとされるこの聖マリアンナ学園に娘たちを通わせたました。長女と次女は見栄えも出来もよくいい感じの貴族の男を連れ帰り、婿として迎えることが出来ました。そして事業もうまく行き父は大喜びでした。もちろん私にもその期待はかかります。
私といえば前世の記憶があるからと幼少の頃から父の仕事に口を出し少々疎まれていました。(失敗した)
そして名誉挽回としていい婿を探しにこの学園に挑んだのです。貴族として裕福な家庭に生まれたのだから学園を卒業したら家の為に結婚をしなければならない事は重々承知していました。満たす条件としてちょっと自分の家よりは家柄が上がいいですね。
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