もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです

もきち

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14.

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 目覚めて2日目、お腹が減った。ここに来るまでに果物しか口にしていない。味の付いたご飯が食べたいと思ったが、命があるだけでも良しとしないとならない状況なのだと思う。
「とりあえず、どうしよう」

 ツリーハウスは小さな可愛い小屋という見た目とは違い、中は非常に広かった。レンガ作りの暖炉があり、大きなキッチンがある。大きなテーブルと4席分の椅子が用意されていて、その奥にリビングが広がっている。そのリビングの隅にシングルベッドが置いてある。最初に目覚めた場所がここだ。

 そして吹き抜けになっていて2階に行く階段があり2階には3つの部屋があった。部屋には本棚の中に本がぎっしりと詰まっている部屋や散乱した実験機器や器具たちの部屋、そしてキレイなバスルーム付のベッドルームだ。
 広め目のベッドには薄いピンクのシーツとワインレッドの掛け布団がある。大きな扉はクローゼットになっているようだが中を見るとこれまた広い、2つ分の部屋が広がっている。鮮やかなドレスから大人のシックなデザインや落ち着いたデザインのドレスが大量に詰まってあった。よく見ると鮮やかなドレスはちょっとデザインが昔っぽかった。おばあさんは若い頃からのドレスをずっとここに貯めていたのかもしれなかった。
 そして一番奥にはキレイな大きな鏡台があった。その引き出しの中にはメイク道具やたくさんの宝石、装飾品がキレイに並べられていた。

 アルディがここで昔の思い出と共に穏やかに住んでいる光景が浮かんでくるようだった。でもアリアナがここで永遠と暮らすには若すぎる。隣国にでも逃げてそれなりの人生を歩みたい。と思うのは自然な事だろう。
 学園では(顔の)いい男を狙いすぎて失敗した。もう失敗はしない。

 家の中を散策していたら、また1階に扉を見つけた。キッチンの近くだったのでパントリーか何かかと思っていた。扉を開けると棚や食材を置けるスペースがある。
 そして、下に続く螺旋階段があった。下に降りていくとまた扉に付く。その扉は外に続いていた。玄関だった。

「あ、ここに玄関があったのか。外からじゃ見えないな」

『その扉はわしの幹ならどこにでも繋がっておる。手をかざし、念じれば扉が現れる』
 モジャが私の独り言に答えてくれる。
「へぇ、そうなんだ。ありがとう。モジャさん」
 返事をくれた事に礼を言う。
『違う名でもいいんじゃぞい?』
 名前に不満があるようだ。

「まぁ、今更ですから…」
 にこりと交わすリアだった。
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