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第60話
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リアはモジャに王都での6日間を聞かせた。
「そうだ。私家族と再会したのよ。それで家族がぜひモジャに会ってお礼を言いたいって」
『連れて来るがいい』
「いいの?」
『住まい人の家族はわしの家族じゃ』
「ありがとう。じゃあ明日お茶会を開きましょう!沢山のお菓子と飲み物を準備して、王都で美味しかった物を買ってこよう。あっ、でもどうやって連れてこようかな。ここまで結構距離があるし、歩くしかないんだけどお母様は大丈夫かな?」
リアはひとりでハイになったりローになったりしていた。
『アルディは箒に孫を乗せておったぞ』
「でもひとりでしょう?」
『よくわからんが何人か乗れるのはないか。魔法陣を見て見よ』
リアは箒を取り出し、魔法陣を浮かび上がらせた。
ごちゃごちゃと何やら分からない。仕方ないのでアルディの本を取り出しひとつひとつの呪文を書き出した。沢山の呪文の中に数字の呪文が書いてあった。ようするに何人まで運べるかと刻まれているようだった。数字は古代数字で6とされている。両親、姉、叔父、自分で5名だ。
よかった乗れそうだ。しかしどうやって乗せるのだろう。箒の周りにいたらいいのだろうか?試したいが他に試せる人がない。明日一発勝負だな。アルディが作ったものに失敗はない、気にする事はないかとリアはお茶会の準備に勤しんだ。
翌日の朝、王都の叔父達がいる宿に戻ろうとした時だった。モジャがリアを止めた。
『アリアナ、ちょっと待つのじゃ』
「どうしたの?」
ふわりと温かい風がリアを包んだ。リアにというかモジャの結界の周りと言っていいだろう。
「なにこれ?」
『キングがきたのぉ』
「キング?」
『なんのようじゃ?』
モジャはリアの後ろに視線を送った。リアが振り向くと、後ろには黄金に輝く3mはあろう大きなウルフがいた。
リアは生きている魔獣と向き合うのは初めてだった。
『アリアナ、動くでないぞ』
「う、うん」
リアは動こうにも動けなかった。
しばらくしてその黄金に輝くウルフは去って行った。
「びっくりした…あれはなんだったの?」
ふうと、緊張感が取れへたり込んだ。
『あれか…あやつはキングダムウルフと言われているらしい。辞典にも乗っておるわいな』
「そ、それが何でこんな所に…」
『あやつはわしが移動したのが気に入らんじゃったようだの。元はわしがいたシシリーの魔の森深くに住んでおったのに最近はこの辺でウロウロしとる』
「モジャが好きなの?」
ちょっと茶化すように言ったがモジャはげんなりした顔をした。
『わしというか、わしのなる実が欲しいのじゃろうて』
「モジャの実?」
『わしの実を食べれば伝説の妖狼フェンリルになると言われている』
「え?そうなの?」
『そんな訳なかろう。しかしキングの中ではそんな伝説を本気で信じているようで群れの中で1番の奴が数年ごとにやってくる』
「食べさせた事はないの?」
『その前にわしは実がならん。ずいぶん前に1回実っていた事はあるのぉ。それは落ちてリスに食われてしもうた』
「…そのリスはキングダムリスにはならなかったの?」
『そんなものにはならん。リスはリスじゃよ。わしの実は普通の実なのじゃ』
「へぇ、でもフェンリルちょっと見てみたいかも」
『フェンリルとは人間にとっては災いとされているのじゃが…』
今の子はそんな事も知らぬのかと言うような顔でリアを見る。
「え?そうなの?じゃあ今のなし、いない方がいいね」
リアは慌てて訂正した。
『キングは風と火の属性を持つ魔獣なのじゃ。あの温かい風はキングが来た証拠じゃ、覚えておくといい』
「確かに温かい風に包まれた」
『怒らせると厄介だ。無視するに限る』
「モジャでも厄介なのね」
『今ではこの結界があるからイイが昔は面倒しゃったわいな。よく囲われたりもした。キライじゃ』
モジャの言い方が可愛くて笑ってしまったが、実を求めてこれからも訪れるのだろうと思うとちょっとやだなと思うリアだった。
「そうだ。私家族と再会したのよ。それで家族がぜひモジャに会ってお礼を言いたいって」
『連れて来るがいい』
「いいの?」
『住まい人の家族はわしの家族じゃ』
「ありがとう。じゃあ明日お茶会を開きましょう!沢山のお菓子と飲み物を準備して、王都で美味しかった物を買ってこよう。あっ、でもどうやって連れてこようかな。ここまで結構距離があるし、歩くしかないんだけどお母様は大丈夫かな?」
リアはひとりでハイになったりローになったりしていた。
『アルディは箒に孫を乗せておったぞ』
「でもひとりでしょう?」
『よくわからんが何人か乗れるのはないか。魔法陣を見て見よ』
リアは箒を取り出し、魔法陣を浮かび上がらせた。
ごちゃごちゃと何やら分からない。仕方ないのでアルディの本を取り出しひとつひとつの呪文を書き出した。沢山の呪文の中に数字の呪文が書いてあった。ようするに何人まで運べるかと刻まれているようだった。数字は古代数字で6とされている。両親、姉、叔父、自分で5名だ。
よかった乗れそうだ。しかしどうやって乗せるのだろう。箒の周りにいたらいいのだろうか?試したいが他に試せる人がない。明日一発勝負だな。アルディが作ったものに失敗はない、気にする事はないかとリアはお茶会の準備に勤しんだ。
翌日の朝、王都の叔父達がいる宿に戻ろうとした時だった。モジャがリアを止めた。
『アリアナ、ちょっと待つのじゃ』
「どうしたの?」
ふわりと温かい風がリアを包んだ。リアにというかモジャの結界の周りと言っていいだろう。
「なにこれ?」
『キングがきたのぉ』
「キング?」
『なんのようじゃ?』
モジャはリアの後ろに視線を送った。リアが振り向くと、後ろには黄金に輝く3mはあろう大きなウルフがいた。
リアは生きている魔獣と向き合うのは初めてだった。
『アリアナ、動くでないぞ』
「う、うん」
リアは動こうにも動けなかった。
しばらくしてその黄金に輝くウルフは去って行った。
「びっくりした…あれはなんだったの?」
ふうと、緊張感が取れへたり込んだ。
『あれか…あやつはキングダムウルフと言われているらしい。辞典にも乗っておるわいな』
「そ、それが何でこんな所に…」
『あやつはわしが移動したのが気に入らんじゃったようだの。元はわしがいたシシリーの魔の森深くに住んでおったのに最近はこの辺でウロウロしとる』
「モジャが好きなの?」
ちょっと茶化すように言ったがモジャはげんなりした顔をした。
『わしというか、わしのなる実が欲しいのじゃろうて』
「モジャの実?」
『わしの実を食べれば伝説の妖狼フェンリルになると言われている』
「え?そうなの?」
『そんな訳なかろう。しかしキングの中ではそんな伝説を本気で信じているようで群れの中で1番の奴が数年ごとにやってくる』
「食べさせた事はないの?」
『その前にわしは実がならん。ずいぶん前に1回実っていた事はあるのぉ。それは落ちてリスに食われてしもうた』
「…そのリスはキングダムリスにはならなかったの?」
『そんなものにはならん。リスはリスじゃよ。わしの実は普通の実なのじゃ』
「へぇ、でもフェンリルちょっと見てみたいかも」
『フェンリルとは人間にとっては災いとされているのじゃが…』
今の子はそんな事も知らぬのかと言うような顔でリアを見る。
「え?そうなの?じゃあ今のなし、いない方がいいね」
リアは慌てて訂正した。
『キングは風と火の属性を持つ魔獣なのじゃ。あの温かい風はキングが来た証拠じゃ、覚えておくといい』
「確かに温かい風に包まれた」
『怒らせると厄介だ。無視するに限る』
「モジャでも厄介なのね」
『今ではこの結界があるからイイが昔は面倒しゃったわいな。よく囲われたりもした。キライじゃ』
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