もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです

もきち

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ふたりの王子 ー参上

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 ショーンとリアが冒険者ギルドのギルド長に話をしたその夜、王都の宿に二人のイケメンがベッドになだれ込んだ。

「やっと王都だな。毎日ほぼ移動だよ。死ぬよぉ」
 コルクスが宿の部屋でぐったりしている。まるでデジャヴだ。

「もう少しだ。あの水色の少女を探し出して訳を聞く。そうしたらアリアナ嬢の居所がわかるだろう。コルクスだって早く解決して、家族の元に帰りたいだろう?」
「…その水色の少女がアリアナ嬢だったりしてな」
 ベッドでぐったりしているコルクスは疲れ知らずのベルナルを見ながら言った。

「え?」
「カツラ被って地味になるように変装とかしていたりね。ほら、黒のショール。あれ、おばあ様の残した物なんだろう?なんかあるんじゃないのか」
「確かに…もっと早く助言してくれよ」
「どうせ、水色の少女を捕まえないとわからんのだから早く言おうと今言おうと一緒だろう」
「そうだが…」
「それに陛下にはもう見つかっても望まなければ連れて帰る事はしないと伝えているんだろう?」
「ああ、でもまだばあちゃんの占いではって言ってる。そんな信者だったなんて知らなかったよ、まったく。まぁでもここまで探したんだから、あれからどうやって過ごしたのか知りたくないか?ばあちゃんの家も気になるし」
「ああ、気になる。残された魔術のメモ!気になる」
「明日は商人ギルドに行くぞ」
「早いって!一週間前にはまだ俺達はシリリーにいたんだぞ。その水色の子だってやっと今頃シシリーを出て王都に出発したぐらいじゃないのか?」
「商人ギルドに似た子が来たら知らせて貰う。その後でコバック家にも向かう」
「ちょっと休もうぜ~」

 翌朝、コルクスがだだをこねるのでゆっくりと過ごしてから商人ギルドに向かった。当然リアという水色の髪をした少女はまだ現れていなかった。ヴァナを見せ貴族である事を明かし連絡するようにお願いした。

 そしてお昼過ぎにはコバック男爵家に向かった。しかし、門前払いだった。

「なんだか、感じ悪いなぁ」
 コバック家の執事は主人はいないといい、それ以上の情報をくれなかった。
「留守なんだから仕方がない」
「待たせて貰うって訳には行かないのかな?」
「主人のいない家に敵は入れないだろうな」
「俺達は敵なのか?」
「わからん」
「仕方ない。明日にでもまた来よう」
「ベルナル、貴族なんだからきちんと相手にお伺いを立てないと。そんなんだからあんな扱い受けるんだよ…」
「面倒で…今度は貴族らしく予定を入れてから伺うとしよう」
 
 収穫なしで宿に戻る二人であった。
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