もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです

もきち

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-城での話-

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 リアがまだ森に引き籠っていた頃、城では今後の事を陛下と囲んで、たくさんの貴族が集まり話し合いが行われていた。その中にはモロッコス王子や王都から連れ戻されたマオの姿もあった。そして公爵の息子であるガロもいた。

「独立宣言とはどういう事ですか?陛下」
 事情を知らない貴族達は陛下に説明を求めていた。
「モグリベルのユリウス王子がアンバーでひと騒動起こしてくれた」
「今の状況は?」
「罪人達をカネで買収して家来にしている。アンバーの東門と西門が閉鎖されていて、中にいるほとんどの住民も人質としている」
 モロッコス王子が説明をした。
「そして今交渉している」
「どこかの国と連携しているのでしょうか?」
「カネの出所が分からん」
「モグリベルに連絡した所、ユリウスとは縁を切っている、迷惑をかけるようだが好きにしてもらいたい、としています」
「そんな勝手な…」
「しかし、役職を与えアンバーにやったのはこちらだ。モグリベルはもう王族からも離籍させている。関係ないと言われればそうだな」
「くそっ!アンバーで何があったのだ!迷惑を掛けてくれる!!」
 王の間である広い部屋には大きなテーブルに陛下を中心とした貴族たちが白熱した議論を展開している。マオは自分がこの話し合いに呼ばれている意味が分かっていた。

「マオリエッタ王子、ガロエモから聞いています。ユリウス王子の元婚約者であるアリアナ嬢が王都で見つかったと…」
 ひとりの貴族がマオに向かって言った。
「…そうだが…今は平民として暮らしている」
 陛下の後ろに控えているガロを睨む。
「その元婚約者に説得させてはいかがでしょうか」
「何をだ…」
「可笑しな事を、それはもちろんアンバーの解放ですよ。それしかないでしょう。その元婚約者殿はユリウス王子がずいぶんとご熱心だった人のようですね?」
「婚約していた頃の話しだ。今は関係ないだろう」
「関係ない事はないんじゃないか?元とは言え婚約者だ。ユリウス王子は話を聞いてくれるかもしれん」
 モロッコス王子はマオに言う。
「その元婚約者はそのユリウス王子から魔の森に追放されたと聞く。そんな奴のために説得なんて行かないだろう」
「行く行かないかの話ではない」
 モロッコス王子は冷静にマオを窘めた。

「こちらの問題はこちらで片づけるべきだ」
「兎に角呼んできてくれ、話が聞きたい」
「今はどこにいるか知らない」
「コバック男爵を呼べ」

 陛下は静かに命令を下した。

 話し合いは中断し、コバック男爵が到着するのを待った。すでにコバック家には通達が行っているのだろう。コバック男爵はすでに城に向かっているようだった。この話し合い自体が無意味だった。呼び出したければさっさと呼べばいいのだ。周り口説いのは王室の得意とするものだった。
 コバック男爵が到着するまで陛下が退室し、他の者には各々部屋に待機命令が下された。

 そして、王の間のテーブルにはマオとガロが残っていた。
「私を睨まないでください。マオリエッタ王子」
「彼女は関係ないだろう。呼んでどうするんだ?」
「それは陛下のご判断では?我々家来は知った事を報告しているに過ぎません。マオリエッタ王子、私はあなたの友人ではございません」
「もちろんだ。お前が私の友人だと1度も思った事などない」
「それはよかった。では今回の件で私を睨むのは筋違いでしょう」
「私は彼女に同情している。これ以上関わらせたくないと考えている」
「しかし、アンバーは大事な資金元ですよ。失う訳にはいかな土地です。女ひとりにかまけていては国は成立しません」
「女ひとりに頼っていて国が成立するとも思えんが?」
「確かに。しかし、それもまた陛下のご判断です。陛下にそうおっしゃればよろしいでしょう」
「父上はお前たち貴族の言い成りじゃないか…」
「それもまた陛下のご判断ですよ、王子」

 結局の所、王など飾りなのだとマオは思った。


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今年もお世話になりました(^^♪
また来年もよろしくお願いいたします。

良いお年を♪
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