AFTER DEAD「最後の帰路」

ハンドアイランド

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合わさるピースと、欠けるピース

救世主?

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銃声は、止まらなかった。

十人近くいた男たちは、みるみる減っていく。
あっという間に、立っているのは三人だけ。


――パァンッ。

一人の男の額に、小さな穴が空いた。

力が抜けたように、後ろに倒れる。


続けざまに、

――パァンッ。

リーダー格の男の右手が弾け飛ぶ。

「くぁっ……!!」

銃を落とし、撃ち抜かれた手を押さえながら膝をつく。

そこで、銃声が止んだ。


後方から、足音が近づいてくる。

全員が振り向く。

ゆっくりと現れる人影。

その瞬間、目を見開いた。


あの、自衛隊の男だった。


眉間に深いシワを寄せたまま、ゆっくりと歩いてくる。

少女の表情が強張る。
あの時の恐怖を思い出し、俺の袖をぎゅっと握る。

担架に乗せられていた男が、震える指で指差した。

「あ、あの男だ……! あいつにやられたんだ……!!」

ガタガタと身体を震わせながら叫ぶ。

リーダー格の男が、残った腕で銃を拾い上げ、構えようとする。

――パァンッ。

その腕も撃ち抜かれた。
悲鳴を上げ、銃を落とす。


「馬鹿が。大人しくしてろ」

自衛隊の男が低い声で威圧する。


谷風が目を見開く。

「小野川、、、??」

男の視線が、ゆっくりと谷風に移る。


「谷風か。こんな素人相手に、何をしているんだ」


知り合いなのか??

「いやーー! 助かった!!」

谷風はそう言いながら、自衛隊の男へ駆け寄ろうとする。

スッ、と銃口が谷風に向けられる。
近づくな、と無言で告げるように。

「相変わらずだな、、、」

この男を昔から知っているようだった。


谷風は皆に向き直る。

「この男は小野川といいます! 自衛隊の同期です!」


谷風の同期。

だがそんなことは、どうでもいい。

俺の中では、この男は“危険な存在”でしかなかった。
身体が強張る。

小野川の視線が、ゆっくりと俺と少女に向く。

鋭く睨むような目。

だがそれだけ、すぐに視線を外した。


ーー忘れているのか??

もう、少女は狙われていないのか。


「お前らは、ここでこいつらと何をしているんだ?」

小野川が問う。


谷風が、先ほどまでの状況を簡単に説明する。

小野川は黙って聞いていた。

そして、短く答える。

「そうか。こいつらは俺の客だ」

そう言って、男たちの方へ歩いていく。


小野川は、リーダー各の男の胸ぐらを乱暴に掴み上げた。

「お前らの本拠点はどこだ?」

「こ、答えると思いますか?」

その瞬間、鈍い音が響いた。

小野川の拳が、男の顔面を横から打ち抜いていた。

男の身体がぐらりと揺れる。

小野川の表情は一切変わらない。

「お前らの本拠点はどこだ?」

全く同じ問い。
感情がない。


「おい、小野川! お前も状況を説明しろ!」

谷風が、小野川の肩を掴む。

小野川が鋭い目で谷風を睨む。
だが、谷風はまったく怯まない。

視線がぶつかり合う。

小野川は、掴んでいた男を無造作に放り投げ、谷風に向き合う。


「この世界を地獄に変えたのは、こいつらの仕業だ」

結論から話しすぎている。


その場にいた全員の思考が、止まる。

意味が、理解できない。


谷風が、眉をひそめる。

「な、どういうことだ??」

小野川は一切表情を変えずに続ける。

「それ以上でも、それ以下でもない。
  この世界がこうなったのは人為的なものだ。その黒幕がこいつらだ」


人為的ーー?

誰かが、意図的に?

この地獄を、作った?

理解が追いつかない。


信じられないが、仮に事実だとして。

誰が何のために?

俺は言葉を失い、ただ小野川を見ていた。


谷風が問う。

「信じられん、、、。そもそも、なんのためにこんなことをするんだ??」

小野川は短く息を吐いた。

「そこまでは知らん」

「だから、残りの情報を吐かせる必要がある」

まっすぐ男たちを見る小野川。
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