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第二章 衣食住、住居を探します
12.王子、自分が無才能だと実感する
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フェニックスに名前がないと区別がつかないためどうしようか迷っていると、さっき呟いた時に出た"焼き鳥"が良いと言っていた。
少し抵抗はあったが、本人がいいならそれでいいだろう。
ちなみにフェニックスが育てる雛は"もも"、僕の育てる雛が"ささみ"という名前になった。これも焼き鳥から親と近しい名前が良いという提案だ。
決して僕が決めたわけではない。
そんなおかしいやつみたいな名前の付け方は決してしない。
僕がつけようとした名前は"サンシャイン・レッドルビー・クリムゾン・ファイアーバード"だ。だが、焼き鳥には絶対にそれだけは嫌だと言われてしまった。
少し長いけどカッコいいと思ったのに……。
ちなみにコボスケにも聞いたら、親が"コウモリ"で子は"コウ"と"モリ"でどうかと言っていた。
流石にどこから見てもコウモリではないからな。
僕達はささみを預かると元の寝床に戻ることにした。最終的には小屋を建てた方が早いのではないかという話になった。
結局どこに行ってもこんな感じになるのであれば、コボスケが慣れた土地の方がいいだろう。
材料を集めて少しずつ家を作ることにした。
ささみも育てないといけないし、環境は重要になる。
ちなみに服の中でスヤスヤ寝ているささみは一羽になると火を吐かなくなった。
やはり生存本能で火を吐くのだろう。
問題の家だが木で作る小屋か粘土で作るか迷っている。
ささみが火を吐くため粘土の家の方が良いが、難易度でいえば木の方が簡単だろう。
そもそも粘土を見つけてくるのに時間がかかりそうだ。
「コボスって木材を集めて来れるか?」
『それは拙者の得意分野だぞ!』
コボスケは近くにある木の前に立つと、体を斜めにして構える。
『フニャー!』
ひょっとしたらフェンリルじゃなくて猫だったりしないか?
まさか出てくる言葉が"ニャー"だとは思わない。
声と同時に拳を木に当てると、次々と木を薙ぎ倒していく。
牙や爪以外にも危険要素が隠れていた。一緒に寝ていた時に潰されていたら、一瞬にして粉々になっていただろう。
なるべくなら寝床を離して小屋を作ろう。
木を運んできたコボスケは褒めて欲しいのか、頭を下げて待機している。後ろに見える尻尾はゆらゆらと揺れていた。
僕はその様子をただ見ていると、少しずつ詰め寄ってきた。
そして、頭でドンドンと突いてくる。
おいおい、その頭は地面を簡単に割る頭だろ。
急いで撫でてやるとコボスケは唸り声をあげていた。それと同時に尻尾が暴走する。
これだけを見ていていたら、完全に嫌がっているようにしか見えないだろう。
尻尾はさらに木を倒すと、周辺は何もない広い土地になった。ここでならそのまま小屋を建てても問題ないだろう。
「ウィンドカッター!」
風属性魔法を使って木の形を合わせて整えていく。魔法は剣術に比べて得意分野だ。
魔法省に勤めている兄や魔神の申し子と言われている妹に比べると使えないが、一般人レベルでは使える。
魔力が多いわけではないため、時間をかけながらゆっくり調整する。
『アドル、拙者もうできたぞ?』
作業に集中していてコボスケのことを忘れていた。隣を見ると綺麗に山積みされた木が置いてある。
僕の今までの努力は意味があったのだろうか。
「それはどうやってやったんだ?」
『これは爪でシャーってやれば一瞬だぞ?』
近くにあった木を投げると、大きく飛び上がる。あまりにも素早い手の動きで何も見えなかった。
見えたのはチラチラとこっちを見る目だけだ。
落ちてくる木は一瞬で形を変えた。
ああ、この島ではコボスケに全て頼んだ方が良さそう。
僕ってやっぱり何もできない無才能だ。
少し抵抗はあったが、本人がいいならそれでいいだろう。
ちなみにフェニックスが育てる雛は"もも"、僕の育てる雛が"ささみ"という名前になった。これも焼き鳥から親と近しい名前が良いという提案だ。
決して僕が決めたわけではない。
そんなおかしいやつみたいな名前の付け方は決してしない。
僕がつけようとした名前は"サンシャイン・レッドルビー・クリムゾン・ファイアーバード"だ。だが、焼き鳥には絶対にそれだけは嫌だと言われてしまった。
少し長いけどカッコいいと思ったのに……。
ちなみにコボスケにも聞いたら、親が"コウモリ"で子は"コウ"と"モリ"でどうかと言っていた。
流石にどこから見てもコウモリではないからな。
僕達はささみを預かると元の寝床に戻ることにした。最終的には小屋を建てた方が早いのではないかという話になった。
結局どこに行ってもこんな感じになるのであれば、コボスケが慣れた土地の方がいいだろう。
材料を集めて少しずつ家を作ることにした。
ささみも育てないといけないし、環境は重要になる。
ちなみに服の中でスヤスヤ寝ているささみは一羽になると火を吐かなくなった。
やはり生存本能で火を吐くのだろう。
問題の家だが木で作る小屋か粘土で作るか迷っている。
ささみが火を吐くため粘土の家の方が良いが、難易度でいえば木の方が簡単だろう。
そもそも粘土を見つけてくるのに時間がかかりそうだ。
「コボスって木材を集めて来れるか?」
『それは拙者の得意分野だぞ!』
コボスケは近くにある木の前に立つと、体を斜めにして構える。
『フニャー!』
ひょっとしたらフェンリルじゃなくて猫だったりしないか?
まさか出てくる言葉が"ニャー"だとは思わない。
声と同時に拳を木に当てると、次々と木を薙ぎ倒していく。
牙や爪以外にも危険要素が隠れていた。一緒に寝ていた時に潰されていたら、一瞬にして粉々になっていただろう。
なるべくなら寝床を離して小屋を作ろう。
木を運んできたコボスケは褒めて欲しいのか、頭を下げて待機している。後ろに見える尻尾はゆらゆらと揺れていた。
僕はその様子をただ見ていると、少しずつ詰め寄ってきた。
そして、頭でドンドンと突いてくる。
おいおい、その頭は地面を簡単に割る頭だろ。
急いで撫でてやるとコボスケは唸り声をあげていた。それと同時に尻尾が暴走する。
これだけを見ていていたら、完全に嫌がっているようにしか見えないだろう。
尻尾はさらに木を倒すと、周辺は何もない広い土地になった。ここでならそのまま小屋を建てても問題ないだろう。
「ウィンドカッター!」
風属性魔法を使って木の形を合わせて整えていく。魔法は剣術に比べて得意分野だ。
魔法省に勤めている兄や魔神の申し子と言われている妹に比べると使えないが、一般人レベルでは使える。
魔力が多いわけではないため、時間をかけながらゆっくり調整する。
『アドル、拙者もうできたぞ?』
作業に集中していてコボスケのことを忘れていた。隣を見ると綺麗に山積みされた木が置いてある。
僕の今までの努力は意味があったのだろうか。
「それはどうやってやったんだ?」
『これは爪でシャーってやれば一瞬だぞ?』
近くにあった木を投げると、大きく飛び上がる。あまりにも素早い手の動きで何も見えなかった。
見えたのはチラチラとこっちを見る目だけだ。
落ちてくる木は一瞬で形を変えた。
ああ、この島ではコボスケに全て頼んだ方が良さそう。
僕ってやっぱり何もできない無才能だ。
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