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第二章 衣食住、住居を探します
18.王子、自分の才能の無さに落ち込む
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『申し訳ございません!』
僕の目の前には土下座をするコボスケと白虎がいる。あれから倒れている白虎をコボスケが引きずって戻ってきた。
引きずられた影響か、背中の白と黒の模様は茶色になっている。
「それで何が申し訳ないんだ?」
『ワシがアドル殿の友達であるコボスケを横取り――』
「はぁん? そんなことはどうでもいいんだよ!」
「ひぃ!?」
白虎は恐怖のあまりその場でおしっこを漏らしていた。このバカネコはさらに掃除を増やす気だろうか。
それにどうでも良いと言われたコボスケは落ち込んでいる。
落ち込むぐらいなら早くこのバカネコをどうにかすればよかっただけだ。
「俺が言いたいのはな。大事な家をどうするんだってことだよ」
崩れて何も残っていない家を指差す。あるのは世界樹と呼んでいた枝が立っているだけだ。
あれだけ丈夫だと、本当に世界樹かもしれないと思ってしまう。
『拙者がアドルを抱きかかえて寝れば――』
「お前は獣臭がするんだよ!」
『そんな……』
あれだけ言わないようにしようと思っていたことがついつい口から出てしまう。それだけ怒りが収まりきらないのだ。
『寝床ならそこら辺に寝れば良いじゃ――』
「だからクソネコのお前も臭いんだよ!」
『ワシも臭いのか!?』
必死に体を嗅いでいる。気にしていたのか、地面に体をつけて臭いを落とそうとしている。
しかも、それで臭いが落ちると思ったのかコボスケも同じような行動をしていた。
本当に似たもの同士だ。
「お前らがやることは決まっているよな」
『えっ? なんだ?』
僕は再びピシッと家があったところを指差す。正確に言えば、まだ完成していないため、家を作っていたところになる。
「再び家を建ててもらう」
『イエッサアアァァァ!』
コボスケはすでに理解したのか、木を薙ぎ倒して木材を回収している。
白虎は何をしたらいいのかわからないのだろう。
「お前は海岸で石を拾ってくる!」
『ハイッサアアァァァ!』
やはりあいつもフェンリルと同じ聖獣なのか、すぐに海岸に行って石をたくさん持ってきた。だが、手にしているのは石灰石ではない。
ただの石だ。
『おい、バカネコそれは違う石だ!』
『はぁん? どれも同じ――』
『アドルをまた怒らせる気か?』
二人……いや、二匹は僕の方をチラチラ見て、何か話しているようだ。
ここまで怒ったら怒りも収まっているが、念のために睨みつける。すると、体をブルブルさせて海岸に向かって走っていった。
僕のフィンガーフリックには躾に効果があるようだ。
しばらく観察をしていると、コボスケが指示を出して白虎と共にセメントから作っていた。思ったよりも白虎の手先が器用で、僕よりも上手そうだ。
やはり僕に大工の才能がないことを実感してしまう。落ち込みそうだ……。
そんな僕を心配してか、ささみが体を擦り付けている。もふもふして元気を出せと言っているのだろう。
『くっ、またアドルを独り占めしおって』
その様子をコボスケはチラチラと見ていた。
セメントを流し込むと、残りの工程は早かった。白虎は魔法を使えるのかどんどんと工程が進んでいく。もはや大工さんのようだ。
『アドル、完成したぞ!』
「おっ……おう」
気づいた時には目の前に大きな城ができていた。木をたくさん切った影響で、土地も広くなったからサイズを拡張したのだろう。
『ワシも申し訳ないことをしたな』
自分で作って大変だったことを思い知ったのだろう。白虎もそっぽを向いているが、謝ってきた。
結果、家が建ってしまえばどちらでも良い。むしろ僕が作るよりも立派な家になっているからな。
僕が近づくとコボスケは頭を突き出していた。それを見た白虎も恐る恐るマネをしている。きっと怒られると思っているのだろう。
「お前達よく頑張ったな! 僕も怒って悪かったよ。最高の家だ!」
ちゃんと反省した者には声をかけてあげる。それは王族として当たり前の行動だ。
コボスケは激しく尻尾を振り、白虎はピーンと尻尾を伸ばしていた。
お互いに全く違う反応に驚きだが、何か音を出しているのは変わらないようだ。
『アドル……アードール――』
だが、決して抱きつことを許したわけではない。
『ヌー!』
抱きつこうとしていたコボスケをデコピンのポーズで止める。
「せめて体を洗ってくれ!」
『洗ったら良いんだな! 洗ったら!』
コボスケはどこかに走って行った。あいつは本当に忙しいやつだ。
僕の目の前には土下座をするコボスケと白虎がいる。あれから倒れている白虎をコボスケが引きずって戻ってきた。
引きずられた影響か、背中の白と黒の模様は茶色になっている。
「それで何が申し訳ないんだ?」
『ワシがアドル殿の友達であるコボスケを横取り――』
「はぁん? そんなことはどうでもいいんだよ!」
「ひぃ!?」
白虎は恐怖のあまりその場でおしっこを漏らしていた。このバカネコはさらに掃除を増やす気だろうか。
それにどうでも良いと言われたコボスケは落ち込んでいる。
落ち込むぐらいなら早くこのバカネコをどうにかすればよかっただけだ。
「俺が言いたいのはな。大事な家をどうするんだってことだよ」
崩れて何も残っていない家を指差す。あるのは世界樹と呼んでいた枝が立っているだけだ。
あれだけ丈夫だと、本当に世界樹かもしれないと思ってしまう。
『拙者がアドルを抱きかかえて寝れば――』
「お前は獣臭がするんだよ!」
『そんな……』
あれだけ言わないようにしようと思っていたことがついつい口から出てしまう。それだけ怒りが収まりきらないのだ。
『寝床ならそこら辺に寝れば良いじゃ――』
「だからクソネコのお前も臭いんだよ!」
『ワシも臭いのか!?』
必死に体を嗅いでいる。気にしていたのか、地面に体をつけて臭いを落とそうとしている。
しかも、それで臭いが落ちると思ったのかコボスケも同じような行動をしていた。
本当に似たもの同士だ。
「お前らがやることは決まっているよな」
『えっ? なんだ?』
僕は再びピシッと家があったところを指差す。正確に言えば、まだ完成していないため、家を作っていたところになる。
「再び家を建ててもらう」
『イエッサアアァァァ!』
コボスケはすでに理解したのか、木を薙ぎ倒して木材を回収している。
白虎は何をしたらいいのかわからないのだろう。
「お前は海岸で石を拾ってくる!」
『ハイッサアアァァァ!』
やはりあいつもフェンリルと同じ聖獣なのか、すぐに海岸に行って石をたくさん持ってきた。だが、手にしているのは石灰石ではない。
ただの石だ。
『おい、バカネコそれは違う石だ!』
『はぁん? どれも同じ――』
『アドルをまた怒らせる気か?』
二人……いや、二匹は僕の方をチラチラ見て、何か話しているようだ。
ここまで怒ったら怒りも収まっているが、念のために睨みつける。すると、体をブルブルさせて海岸に向かって走っていった。
僕のフィンガーフリックには躾に効果があるようだ。
しばらく観察をしていると、コボスケが指示を出して白虎と共にセメントから作っていた。思ったよりも白虎の手先が器用で、僕よりも上手そうだ。
やはり僕に大工の才能がないことを実感してしまう。落ち込みそうだ……。
そんな僕を心配してか、ささみが体を擦り付けている。もふもふして元気を出せと言っているのだろう。
『くっ、またアドルを独り占めしおって』
その様子をコボスケはチラチラと見ていた。
セメントを流し込むと、残りの工程は早かった。白虎は魔法を使えるのかどんどんと工程が進んでいく。もはや大工さんのようだ。
『アドル、完成したぞ!』
「おっ……おう」
気づいた時には目の前に大きな城ができていた。木をたくさん切った影響で、土地も広くなったからサイズを拡張したのだろう。
『ワシも申し訳ないことをしたな』
自分で作って大変だったことを思い知ったのだろう。白虎もそっぽを向いているが、謝ってきた。
結果、家が建ってしまえばどちらでも良い。むしろ僕が作るよりも立派な家になっているからな。
僕が近づくとコボスケは頭を突き出していた。それを見た白虎も恐る恐るマネをしている。きっと怒られると思っているのだろう。
「お前達よく頑張ったな! 僕も怒って悪かったよ。最高の家だ!」
ちゃんと反省した者には声をかけてあげる。それは王族として当たり前の行動だ。
コボスケは激しく尻尾を振り、白虎はピーンと尻尾を伸ばしていた。
お互いに全く違う反応に驚きだが、何か音を出しているのは変わらないようだ。
『アドル……アードール――』
だが、決して抱きつことを許したわけではない。
『ヌー!』
抱きつこうとしていたコボスケをデコピンのポーズで止める。
「せめて体を洗ってくれ!」
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