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第三章 衣食住、たらふくご飯を食べます
20.王子、子育てに翻弄される
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家が出来てからは快適な生活が送れる。そう思っていたが、現実は甘くない。
『おい、拙者のアドルを独り占めするなよ!』
ささみの相手をしているとコボスケはいつも怒り、なぜか僕の取り合いになる。
ヒツジは特に参加する気もないのか、チラチラと見ているだけだ。
大きかった家もコボスケとヒツジがいると、狭く感じてしまう。
そして、すごい勢いでささみも大きくなっているのだ。
フェニックスってスッキリした体で優雅に飛ぶ存在だと思うよな?
だが、ささみはどんどん丸くなっていく。飛ぶというよりは、コロコロ転がって跳ぶに近い。
洞窟の中で会ったささみの親である焼き鳥も確かに大きくもふもふとしていた。それは羽で大きいのかと思ったが、ささみは体自体が大きい。
これがフェニックスとしての当たり前なのか、焼き鳥に聞いてみないとわからないだろう。
「やっぱり果物の食べ過ぎかな?」
ついつい可愛がりすぎて果物を与え過ぎてしまったのか。
僕の中でも全く心当たりがない。
このままだとレオン兄さんから婚約破棄されたポッチャーリー公爵家令嬢のようになってしまう。
彼女もささみのような色の赤いドレスを普段から着ていた。
『ここはあの川にいる――』
「絶対虫だけは食わせないぞ!」
コボスケは虫を食わせれば、便秘が治って痩せると思っているのだろう。流石にあの気持ち悪い動きをする虫を我が子には食べさせたくない。
そういえば、レオン兄様を探しに行った時に令嬢達はお茶会で気になる話をしていた。
それはポッチャーリー公爵家の令嬢が、果物を食べれば健康になれると言っていた。
それをレオン兄さんに言った時は、すごい果物を食べていたな。
そこまで健康になりたかったのだろう。
ただ、令嬢が健康になっていたら、あの体型にはなっていないはずだ。
「よし、野菜か肉を探しにいくか!」
『野菜?』
『肉?』
コボスケとヒツジは野菜と肉を知らないのだろう。
そもそもヒツジは何を食べていたのか聞いたことがない。
「ヒツジは何を食べていたんだ?」
自分に話を振られると思っていなかったのだろう。驚きながらも喉を鳴らしながら近づいてきた。
『ムシィー!』
やっぱり似た物同士だった!
ひょっとしたら獣臭はあの虫が原因なのかもしれない。沼で生活していたリザードマンが全く臭いを感じなかったのは、あの沼にいたからだろう。
あのまま虫を食べていたら、今頃僕も臭かったかもしれない。
ささみの親としてみんなに好かれる人ではありたい。
むしろ、この島に人がいないため、人間代表として良い香りで生活したい。
『それで野菜と肉ってなんだ?』
「あー、肉は動物のことで、野菜は地面に生えている葉だったりするかな?」
コボスケとヒツジは思い当たる部分があるのだろう。考えた後に僕を外に引っ張り出した。
『アドルこっちだ!』
『ワシについて来い!』
「痛たたたた!」
急にお互いが反対方向に引っ張るため、体が裂けそうになる。
僕の声を聞くとすぐに手を離した。地面に頭を擦り付けるように頭を下げている。
どれだけフィンガーフリックを恐れているのだろうか。さすがにあの時は僕もやり過ぎたと思っている。
「そんなに急がなくても肉も野菜も逃げていかないからゆっくりでいいぞ」
両手で友達の頭を優しく撫でる。
いや、肉である動物は逃げるか。
撫でられて嬉しいのか、僕にスリスリと寄ってきた。
本当に似た物同士だ。
「よし、気を取り直して探しに行くぞ!」
僕は歩き出そうとしたがそうはいかなかった。
『アドル、拙者が先だぞ?』
『ここはワシの方だろ?』
そこからどっちが先に行くのか、コボスケとヒツジは歪みあっていた。
仲が良いのか悪いのかさっぱり分からないな。
『おい、拙者のアドルを独り占めするなよ!』
ささみの相手をしているとコボスケはいつも怒り、なぜか僕の取り合いになる。
ヒツジは特に参加する気もないのか、チラチラと見ているだけだ。
大きかった家もコボスケとヒツジがいると、狭く感じてしまう。
そして、すごい勢いでささみも大きくなっているのだ。
フェニックスってスッキリした体で優雅に飛ぶ存在だと思うよな?
だが、ささみはどんどん丸くなっていく。飛ぶというよりは、コロコロ転がって跳ぶに近い。
洞窟の中で会ったささみの親である焼き鳥も確かに大きくもふもふとしていた。それは羽で大きいのかと思ったが、ささみは体自体が大きい。
これがフェニックスとしての当たり前なのか、焼き鳥に聞いてみないとわからないだろう。
「やっぱり果物の食べ過ぎかな?」
ついつい可愛がりすぎて果物を与え過ぎてしまったのか。
僕の中でも全く心当たりがない。
このままだとレオン兄さんから婚約破棄されたポッチャーリー公爵家令嬢のようになってしまう。
彼女もささみのような色の赤いドレスを普段から着ていた。
『ここはあの川にいる――』
「絶対虫だけは食わせないぞ!」
コボスケは虫を食わせれば、便秘が治って痩せると思っているのだろう。流石にあの気持ち悪い動きをする虫を我が子には食べさせたくない。
そういえば、レオン兄様を探しに行った時に令嬢達はお茶会で気になる話をしていた。
それはポッチャーリー公爵家の令嬢が、果物を食べれば健康になれると言っていた。
それをレオン兄さんに言った時は、すごい果物を食べていたな。
そこまで健康になりたかったのだろう。
ただ、令嬢が健康になっていたら、あの体型にはなっていないはずだ。
「よし、野菜か肉を探しにいくか!」
『野菜?』
『肉?』
コボスケとヒツジは野菜と肉を知らないのだろう。
そもそもヒツジは何を食べていたのか聞いたことがない。
「ヒツジは何を食べていたんだ?」
自分に話を振られると思っていなかったのだろう。驚きながらも喉を鳴らしながら近づいてきた。
『ムシィー!』
やっぱり似た物同士だった!
ひょっとしたら獣臭はあの虫が原因なのかもしれない。沼で生活していたリザードマンが全く臭いを感じなかったのは、あの沼にいたからだろう。
あのまま虫を食べていたら、今頃僕も臭かったかもしれない。
ささみの親としてみんなに好かれる人ではありたい。
むしろ、この島に人がいないため、人間代表として良い香りで生活したい。
『それで野菜と肉ってなんだ?』
「あー、肉は動物のことで、野菜は地面に生えている葉だったりするかな?」
コボスケとヒツジは思い当たる部分があるのだろう。考えた後に僕を外に引っ張り出した。
『アドルこっちだ!』
『ワシについて来い!』
「痛たたたた!」
急にお互いが反対方向に引っ張るため、体が裂けそうになる。
僕の声を聞くとすぐに手を離した。地面に頭を擦り付けるように頭を下げている。
どれだけフィンガーフリックを恐れているのだろうか。さすがにあの時は僕もやり過ぎたと思っている。
「そんなに急がなくても肉も野菜も逃げていかないからゆっくりでいいぞ」
両手で友達の頭を優しく撫でる。
いや、肉である動物は逃げるか。
撫でられて嬉しいのか、僕にスリスリと寄ってきた。
本当に似た物同士だ。
「よし、気を取り直して探しに行くぞ!」
僕は歩き出そうとしたがそうはいかなかった。
『アドル、拙者が先だぞ?』
『ここはワシの方だろ?』
そこからどっちが先に行くのか、コボスケとヒツジは歪みあっていた。
仲が良いのか悪いのかさっぱり分からないな。
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