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第六章 辺境の島に国を作る
52.王子、ルールを作る
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メアリーの魔法で一瞬にして消えた家や畑も数日後には元の姿に戻り、今では立派な村……いや、要塞都市のようになってきた。
みんなも村づくりが楽しくなってきたのか、メアリーの提案を受け入れたらこの有り様だ。
この島にまだどんな生物がいるかわからない状況で、簡単には壊れない村をつくるということから要塞都市のようになってきた。
確かに最強種が目の前にたくさんいるし、魔物の上位種も普通に生活している。
普通に考えたらここに住処を作るという発想がおかしいんだろうな。
「次はルールが必要になってくるか」
『ルール?』
コボスケ達はお互いに顔を見渡している。流石にこの島のルールまでは決まっていないようだ。
家ができたら今度は村としてのルールが必要になる。
「ルールは簡単に言えば決まり事を作っておくってことだな」
『それは作って意味があるのか?』
「ルールを作ることで、行動の基準にもなるし秩序を維持する役目にもなるんだ。争いごとが起きないようにルールを作ったり、間違ったことをしないように作っておくとかね」
『んー、ならアドル優先ってルールがいいな』
コボスケの言葉にみんな頷いている。妹のメアリーまでその提案に納得している。一応ちゃんとした貴族マナーや法律も勉強していたはずだ。
島に来て数日ですでに人は変わってしまうのだろうか。
「いやいや、それはさすがに僕が悪いことしたらどうするんだ?」
「お兄様はそんなことしません!」
この絶対的な信頼みたいなのはなんだ?
『アドルはそんなことができるやつじゃないしね』
うん、コボスケは一言多いようだ。
信用されているのかいまいちわからない。
ただ、実際に何かするわけでもないし、ルールはなくても良いのだろう。
それでもここが村として発展している中で決まり事があった方が良いのは確かだ。
「んー、じゃあまずは簡単な決まりごとを作ろうか。何か提案してくれ」
堅苦しい法律とかではなく、小さな決まり事から慣らしていくことにした。
『はいはい、拙者から一つ! 毎日一回はアドルと二人きりになる時間を作ること!』
『賛成!』
ん?
こいつらは何を言っているんだ?
『ワシからは、毎日一回は撫でることを入れてもらおうか』
『賛成!』
あれ?
いつもツンツンしているヒツジは毎日撫でて欲しかったのか。
確かに昨日もずっとこっちを見ていた。あの時は撫でて欲しかったのだろうか。
「私からもいいですか? 何があってもお兄様と一緒に寝――」
『それは反対だ!』
『弟子のくせに生意気だ! ワシ達は体が大きいから特にカマバックは無理だ』
『いやん♡ 私もアドルきゅんと一緒に寝たかったー!』
流石にカマバックと寝たら色んな意味で危ないだろう。押しつぶされる可能性もあるが、物理的に食べられそうな気がする。
メアリーの提案は拒否された。
その後も提案されるルールは全て僕が関わっている。
僕と一緒にご飯を食べること。
僕と一緒に遊ぶこと。
僕と一緒に空中歩行の練習をすること。
僕と一緒に昼寝をすること。
聞いていてすごく幸せな気分になってきた。空中歩行は流石に練習できないため断ると、コカスケは悲しそうにとぼとぼと空中歩行の練習に行った。
一緒にできなくても見守るだけでもした方が良さそうだな。
「じゃあ、最後に僕からの提案ね」
みんなは何を言われるのかドキドキしているのだろう。段々と近づいてくる。
「毎日お風呂に入りましょう」
『へっ?』
ドラゴニュートの家を作っている時に、メアリーが湧き出ている水が温泉だと気づいた。
元々湯浴みをする習慣のないコボスケ達には何を言っているのだろうという感覚のはずだ。ただ、少しずつ獣臭がしてくるのだ。
虫を食べるのは制限しているため、口臭ではない。
そうなると体から出ていることになる。
汚いやつは家の中には入れないからな。
それに温泉って他の国では観光地になるほどのものだ。
せっかくだから温泉を堪能するべきだろう。
どこかみんな不服そうだが、湯浴みをするのがルールとして追加された。
みんなも村づくりが楽しくなってきたのか、メアリーの提案を受け入れたらこの有り様だ。
この島にまだどんな生物がいるかわからない状況で、簡単には壊れない村をつくるということから要塞都市のようになってきた。
確かに最強種が目の前にたくさんいるし、魔物の上位種も普通に生活している。
普通に考えたらここに住処を作るという発想がおかしいんだろうな。
「次はルールが必要になってくるか」
『ルール?』
コボスケ達はお互いに顔を見渡している。流石にこの島のルールまでは決まっていないようだ。
家ができたら今度は村としてのルールが必要になる。
「ルールは簡単に言えば決まり事を作っておくってことだな」
『それは作って意味があるのか?』
「ルールを作ることで、行動の基準にもなるし秩序を維持する役目にもなるんだ。争いごとが起きないようにルールを作ったり、間違ったことをしないように作っておくとかね」
『んー、ならアドル優先ってルールがいいな』
コボスケの言葉にみんな頷いている。妹のメアリーまでその提案に納得している。一応ちゃんとした貴族マナーや法律も勉強していたはずだ。
島に来て数日ですでに人は変わってしまうのだろうか。
「いやいや、それはさすがに僕が悪いことしたらどうするんだ?」
「お兄様はそんなことしません!」
この絶対的な信頼みたいなのはなんだ?
『アドルはそんなことができるやつじゃないしね』
うん、コボスケは一言多いようだ。
信用されているのかいまいちわからない。
ただ、実際に何かするわけでもないし、ルールはなくても良いのだろう。
それでもここが村として発展している中で決まり事があった方が良いのは確かだ。
「んー、じゃあまずは簡単な決まりごとを作ろうか。何か提案してくれ」
堅苦しい法律とかではなく、小さな決まり事から慣らしていくことにした。
『はいはい、拙者から一つ! 毎日一回はアドルと二人きりになる時間を作ること!』
『賛成!』
ん?
こいつらは何を言っているんだ?
『ワシからは、毎日一回は撫でることを入れてもらおうか』
『賛成!』
あれ?
いつもツンツンしているヒツジは毎日撫でて欲しかったのか。
確かに昨日もずっとこっちを見ていた。あの時は撫でて欲しかったのだろうか。
「私からもいいですか? 何があってもお兄様と一緒に寝――」
『それは反対だ!』
『弟子のくせに生意気だ! ワシ達は体が大きいから特にカマバックは無理だ』
『いやん♡ 私もアドルきゅんと一緒に寝たかったー!』
流石にカマバックと寝たら色んな意味で危ないだろう。押しつぶされる可能性もあるが、物理的に食べられそうな気がする。
メアリーの提案は拒否された。
その後も提案されるルールは全て僕が関わっている。
僕と一緒にご飯を食べること。
僕と一緒に遊ぶこと。
僕と一緒に空中歩行の練習をすること。
僕と一緒に昼寝をすること。
聞いていてすごく幸せな気分になってきた。空中歩行は流石に練習できないため断ると、コカスケは悲しそうにとぼとぼと空中歩行の練習に行った。
一緒にできなくても見守るだけでもした方が良さそうだな。
「じゃあ、最後に僕からの提案ね」
みんなは何を言われるのかドキドキしているのだろう。段々と近づいてくる。
「毎日お風呂に入りましょう」
『へっ?』
ドラゴニュートの家を作っている時に、メアリーが湧き出ている水が温泉だと気づいた。
元々湯浴みをする習慣のないコボスケ達には何を言っているのだろうという感覚のはずだ。ただ、少しずつ獣臭がしてくるのだ。
虫を食べるのは制限しているため、口臭ではない。
そうなると体から出ていることになる。
汚いやつは家の中には入れないからな。
それに温泉って他の国では観光地になるほどのものだ。
せっかくだから温泉を堪能するべきだろう。
どこかみんな不服そうだが、湯浴みをするのがルールとして追加された。
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