1 / 58
1.じいじ、元ゲーマーです
しおりを挟む
「はぁー、また今日も歩くのか……」
――トントン!
「松永さん、失礼します!」
悪魔の囁きが聞こえてくる。
部屋に入ってきたのは、わしの担当をしているリハビリの兄ちゃんだ。
脳卒中になったわしは、週に数回体が硬くならないようにリハビリをしている。
「今日はお孫さんが来る日ですよね?」
「ああ、久々に遊びに来てくれるからな」
わしは脳卒中の後遺症で、施設での生活を余儀なくされた。
共働きの娘に頼ることもできず、自らこの選択をした。
それが間違いかどうかはわからない。
ただ、麻痺で半身不随になると、こんなに助けてもらわないと生活ができないのかと驚いた。
今でも兄ちゃんが来ないと、体が硬くなって車椅子に移動するのもやっとだからな。
好きな時に歩けて、好きな時にトイレに行けたのが懐かしく感じる。
「じゃあ、タイミングよかったら頑張っている姿を見てもらえますね」
「ひょっとして――」
「ええ、もちろん今日も歩きますよ?」
若干無理やりではあるが、リハビリ中の兄ちゃんはいつもわしを歩かせようとしてくる。
一人で歩くのは無理なのはわしでも気づいている。
それでも兄ちゃんは諦めていないのだろうか。
以前、聞いた時も世の中、何が起こるかわからないし、やって損はないと言われた。
ただ、支えてもらってる時に兄ちゃんはいつも汗だくで申し訳なくなってしまう。
「ちょ、松永さん! よそ見していないで、足を出してくださいよ!」
「足が重いんじゃ!」
「そんな言い訳してる姿をお孫さんが見たら――」
「じいじ、頑張ってる?」
兄ちゃんに言い訳をしているタイミングで孫が遊びに来ていた。
「陽希――」
「ちょ、よそ見は危ないって行ったばかりですよ!」
わしは孫の陽希に気を取られて、足が出ていないのに歩こうとして、兄ちゃんに支えてもらった。
情けない姿を見られて恥ずかしいが、これがわしの本当の姿だ。
「僕が車椅子持ってくるね!」
陽希はわしの車椅子を持ってくると、ゆっくりと座る。
わしに会いに来てくれているはずなのに、ハルトはわしではなく、兄ちゃんにキラキラとした視線を向けていた。
祖父として少し嫉妬心が芽生えてしまう。
わしを支えて汗をかいている姿も、どこか爽やかでムカつくな。
「お父さん、またリハビリさんに迷惑かけてたでしょ?」
「うっ……」
そんなわしの考えを娘はお見通しのようだ。
さすが男手一つで育てたわしの娘だ。
娘が小さい時に嫁は亡くなったが、本当に良い子に育ったと思う。
「母ちゃん、リハビリ見てきていい?」
やはりハルトはわしではなく、兄ちゃんに会いに来たようだ。
祖父に会いに来ても楽しくないからな。
「息子がご迷惑おかけしてすみません」
「あっ、いえいえ! 陽希くん、あっちに行こうか!」
「うん!」
今日も兄ちゃんが爽やかに孫の心を奪っていく。
この施設で陽希は人気者だ。
他の利用者からも好かれているから、他の人のリハビリを見学していると、やる気も違うらしい。
「いつもあれだけ元気だといいんだけどね……」
「陽希に何かあったのか?」
娘はどこか浮かない顔をしていた。
しばらく施設に来ていない間に何かあったのだろうか。
「最近陽希が学校に行きたがらなくてね……。イジメに遭っているかと思ったけど、先生も確認は取れていないっていうし……」
「まぁ、無理に行かせても辛いのは陽希だけだからな」
陽希は今年小学校に通うようになったばかりの一年生だ。
入学してから一ヶ月程度しか経っていないが、馴染めていないのだろう。
「私も長いこと仕事を休むわけには行かないし、面倒を見るのも大変だからね」
「わしの体が動けばよかったな……」
こういう時に自分の体が動かないことに後悔を感じる。
施設に入っても、娘に迷惑かけてばかりだからな。
「あっ、お父さんに文句を言っているわけじゃないから、勘違いしないでね」
娘はすぐに誤解を解こうとした。
実際に、わしが病気じゃなければ、旦那の実家近くに住むこともできたし、わしが面倒を見ることができたからな。
【君もVRの世界を楽しもう!】
静かな空間にテレビのCMが鳴り響く。
最近はVRってゲームが流行っているらしいな。
「ねぇ、お父さん?」
「なんだ?」
「ゲームをする気はない?」
「いや、今のゲームなんて若いもんの遊びだろ?」
昔はよくゲームが好きで大会にも出ていたが、娘が生まれてからはやっていない。
妻が亡くなってからは、尚更そんな時間はなかったからな。
「いや、陽希とゲームをやってくれたら、家にいても多少危なくはないかと思ってね」
きっとオンラインに繋いで、陽希の相手をしてほしいってことだろう。
だが、わしの左はカチカチになってピクリとも動かないぞ。
「そういえば最近、VRゲームをリハビリに活用する研究があって……」
「また来たか!」
「もうお父さん!」
陽希の心を奪った兄ちゃんが陽希を連れてきた。
陽希も楽しかったのかニコニコとしている。
「ゲームがリハビリに良いんですか?」
「最近の論文にVRゲームがリハビリに使われていることが多いんですよ」
「どういうことだ?」
「手を使わなくてもできるんですよ」
「はぁん!?」
本当にそれはゲームなのかと思ってしまった。
どうやらVRゲームを使って、手足を動かすとリハビリの効果があると論文で発表されているようだ。
「VRゲームは脳の微弱な電気信号を読み取っているから、操作だけできたら問題ないんですよね」
「それならわしでもできそうだな」
「お父さんが?」
「じいじが?」
娘と孫は驚いた顔をしていた。
まさかわしがゲームをやると思わなかったのだろうか。
まさか手を動かさなくても、ゲームができる時代になっているとは思いもしなかった。
「ただ、問題があってですね」
「問題ですか?」
「高齢者がVRゲームに適用しないんですよね……」
兄ちゃんが言うには、VRゲーム自体は効果があると言われているのに、リハビリに適応するゲームがないらしい。
元々ゲームをやったことない人や、新しい操作を高齢者が覚えられるかと言ったら難しいのだろう。
ゲームの操作やゲームについては、ゲーマーだったわしなら問題はないはずだ。
「これでも昔、チームでゲーム大会に出て優勝したんだからな!」
「「「うぇ!?」」」
驚いた表情を見て、わしはニヤリと笑う。
なぜか、兄ちゃんに勝てたような気がした。
遠い過去の栄光もあまり記憶には残っていない。
ただ、あるのは日本代表に選ばれたってことぐらい。
結局世界大会では優勝はできなかったけどな。
「んー、それなら陽希とやってみるのはどうかな?」
「えー、じいじと?」
少し不安そうな目で孫に見られると、わしの心は傷つくぞ?
元ゲーマーを舐めるなよ!
時間だってたっぷりあるんだからな!
「じいじ、本当にゲームできるの?」
「ほら、おじいちゃんを一人でゲームをさせると何をするかわからないでしょ?」
娘までわしを危ないやつ扱いをしてきたぞ?
「最悪、僕もゲームが好きなので教えますよ?」
「ならゲームする!」
なっ……!?
さっきまで文句を言っていたのに、兄ちゃんの一言であっさり陽希はゲームをすることになった。
「元ゲーマーを舐めるなよ!」
孫と遊べることが決まったのに、内心はモヤモヤなままゲームが届くのを待つことになった。
◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥
【あとがき】
ファンタジーカップに参戦する予定です!
ぜひ、お気に入り登録と感想をよろしくお願いいたします。
あとは……趣味に走った話になっております。
ええ、大好きなもふもふを共有したいんですwww
まずはホトランに載るぞー・:*+.\(( °ω° ))/.:+
◣__________________________◢
――トントン!
「松永さん、失礼します!」
悪魔の囁きが聞こえてくる。
部屋に入ってきたのは、わしの担当をしているリハビリの兄ちゃんだ。
脳卒中になったわしは、週に数回体が硬くならないようにリハビリをしている。
「今日はお孫さんが来る日ですよね?」
「ああ、久々に遊びに来てくれるからな」
わしは脳卒中の後遺症で、施設での生活を余儀なくされた。
共働きの娘に頼ることもできず、自らこの選択をした。
それが間違いかどうかはわからない。
ただ、麻痺で半身不随になると、こんなに助けてもらわないと生活ができないのかと驚いた。
今でも兄ちゃんが来ないと、体が硬くなって車椅子に移動するのもやっとだからな。
好きな時に歩けて、好きな時にトイレに行けたのが懐かしく感じる。
「じゃあ、タイミングよかったら頑張っている姿を見てもらえますね」
「ひょっとして――」
「ええ、もちろん今日も歩きますよ?」
若干無理やりではあるが、リハビリ中の兄ちゃんはいつもわしを歩かせようとしてくる。
一人で歩くのは無理なのはわしでも気づいている。
それでも兄ちゃんは諦めていないのだろうか。
以前、聞いた時も世の中、何が起こるかわからないし、やって損はないと言われた。
ただ、支えてもらってる時に兄ちゃんはいつも汗だくで申し訳なくなってしまう。
「ちょ、松永さん! よそ見していないで、足を出してくださいよ!」
「足が重いんじゃ!」
「そんな言い訳してる姿をお孫さんが見たら――」
「じいじ、頑張ってる?」
兄ちゃんに言い訳をしているタイミングで孫が遊びに来ていた。
「陽希――」
「ちょ、よそ見は危ないって行ったばかりですよ!」
わしは孫の陽希に気を取られて、足が出ていないのに歩こうとして、兄ちゃんに支えてもらった。
情けない姿を見られて恥ずかしいが、これがわしの本当の姿だ。
「僕が車椅子持ってくるね!」
陽希はわしの車椅子を持ってくると、ゆっくりと座る。
わしに会いに来てくれているはずなのに、ハルトはわしではなく、兄ちゃんにキラキラとした視線を向けていた。
祖父として少し嫉妬心が芽生えてしまう。
わしを支えて汗をかいている姿も、どこか爽やかでムカつくな。
「お父さん、またリハビリさんに迷惑かけてたでしょ?」
「うっ……」
そんなわしの考えを娘はお見通しのようだ。
さすが男手一つで育てたわしの娘だ。
娘が小さい時に嫁は亡くなったが、本当に良い子に育ったと思う。
「母ちゃん、リハビリ見てきていい?」
やはりハルトはわしではなく、兄ちゃんに会いに来たようだ。
祖父に会いに来ても楽しくないからな。
「息子がご迷惑おかけしてすみません」
「あっ、いえいえ! 陽希くん、あっちに行こうか!」
「うん!」
今日も兄ちゃんが爽やかに孫の心を奪っていく。
この施設で陽希は人気者だ。
他の利用者からも好かれているから、他の人のリハビリを見学していると、やる気も違うらしい。
「いつもあれだけ元気だといいんだけどね……」
「陽希に何かあったのか?」
娘はどこか浮かない顔をしていた。
しばらく施設に来ていない間に何かあったのだろうか。
「最近陽希が学校に行きたがらなくてね……。イジメに遭っているかと思ったけど、先生も確認は取れていないっていうし……」
「まぁ、無理に行かせても辛いのは陽希だけだからな」
陽希は今年小学校に通うようになったばかりの一年生だ。
入学してから一ヶ月程度しか経っていないが、馴染めていないのだろう。
「私も長いこと仕事を休むわけには行かないし、面倒を見るのも大変だからね」
「わしの体が動けばよかったな……」
こういう時に自分の体が動かないことに後悔を感じる。
施設に入っても、娘に迷惑かけてばかりだからな。
「あっ、お父さんに文句を言っているわけじゃないから、勘違いしないでね」
娘はすぐに誤解を解こうとした。
実際に、わしが病気じゃなければ、旦那の実家近くに住むこともできたし、わしが面倒を見ることができたからな。
【君もVRの世界を楽しもう!】
静かな空間にテレビのCMが鳴り響く。
最近はVRってゲームが流行っているらしいな。
「ねぇ、お父さん?」
「なんだ?」
「ゲームをする気はない?」
「いや、今のゲームなんて若いもんの遊びだろ?」
昔はよくゲームが好きで大会にも出ていたが、娘が生まれてからはやっていない。
妻が亡くなってからは、尚更そんな時間はなかったからな。
「いや、陽希とゲームをやってくれたら、家にいても多少危なくはないかと思ってね」
きっとオンラインに繋いで、陽希の相手をしてほしいってことだろう。
だが、わしの左はカチカチになってピクリとも動かないぞ。
「そういえば最近、VRゲームをリハビリに活用する研究があって……」
「また来たか!」
「もうお父さん!」
陽希の心を奪った兄ちゃんが陽希を連れてきた。
陽希も楽しかったのかニコニコとしている。
「ゲームがリハビリに良いんですか?」
「最近の論文にVRゲームがリハビリに使われていることが多いんですよ」
「どういうことだ?」
「手を使わなくてもできるんですよ」
「はぁん!?」
本当にそれはゲームなのかと思ってしまった。
どうやらVRゲームを使って、手足を動かすとリハビリの効果があると論文で発表されているようだ。
「VRゲームは脳の微弱な電気信号を読み取っているから、操作だけできたら問題ないんですよね」
「それならわしでもできそうだな」
「お父さんが?」
「じいじが?」
娘と孫は驚いた顔をしていた。
まさかわしがゲームをやると思わなかったのだろうか。
まさか手を動かさなくても、ゲームができる時代になっているとは思いもしなかった。
「ただ、問題があってですね」
「問題ですか?」
「高齢者がVRゲームに適用しないんですよね……」
兄ちゃんが言うには、VRゲーム自体は効果があると言われているのに、リハビリに適応するゲームがないらしい。
元々ゲームをやったことない人や、新しい操作を高齢者が覚えられるかと言ったら難しいのだろう。
ゲームの操作やゲームについては、ゲーマーだったわしなら問題はないはずだ。
「これでも昔、チームでゲーム大会に出て優勝したんだからな!」
「「「うぇ!?」」」
驚いた表情を見て、わしはニヤリと笑う。
なぜか、兄ちゃんに勝てたような気がした。
遠い過去の栄光もあまり記憶には残っていない。
ただ、あるのは日本代表に選ばれたってことぐらい。
結局世界大会では優勝はできなかったけどな。
「んー、それなら陽希とやってみるのはどうかな?」
「えー、じいじと?」
少し不安そうな目で孫に見られると、わしの心は傷つくぞ?
元ゲーマーを舐めるなよ!
時間だってたっぷりあるんだからな!
「じいじ、本当にゲームできるの?」
「ほら、おじいちゃんを一人でゲームをさせると何をするかわからないでしょ?」
娘までわしを危ないやつ扱いをしてきたぞ?
「最悪、僕もゲームが好きなので教えますよ?」
「ならゲームする!」
なっ……!?
さっきまで文句を言っていたのに、兄ちゃんの一言であっさり陽希はゲームをすることになった。
「元ゲーマーを舐めるなよ!」
孫と遊べることが決まったのに、内心はモヤモヤなままゲームが届くのを待つことになった。
◤ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◥
【あとがき】
ファンタジーカップに参戦する予定です!
ぜひ、お気に入り登録と感想をよろしくお願いいたします。
あとは……趣味に走った話になっております。
ええ、大好きなもふもふを共有したいんですwww
まずはホトランに載るぞー・:*+.\(( °ω° ))/.:+
◣__________________________◢
132
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari@七柚カリン
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
七億円当たったので異世界買ってみた!
コンビニ
ファンタジー
三十四歳、独身、家電量販店勤務の平凡な俺。
ある日、スポーツくじで7億円を当てた──と思ったら、突如現れた“自称・神様”に言われた。
「異世界を買ってみないか?」
そんなわけで購入した異世界は、荒れ果てて疫病まみれ、赤字経営まっしぐら。
でも天使の助けを借りて、街づくり・人材スカウト・ダンジョン建設に挑む日々が始まった。
一方、現実世界でもスローライフと東北の田舎に引っ越してみたが、近所の小学生に絡まれたり、ドタバタに巻き込まれていく。
異世界と現実を往復しながら、癒やされて、ときどき婚活。
チートはないけど、地に足つけたスローライフ(たまに労働)を始めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる