同期の御曹司様は浮気がお嫌い

秋葉なな

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同居の御曹司は浮気を許さない

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「俺のいない間にいつも下田と会ってたの? 波瑠に夢中な俺を二人でバカにしてた?」

「ちがっ……聞い、てっ」

息ができない。言わなきゃいけないのに。ちゃんと優磨くんに助けを求めたい。

「ごめ……ごめんなさいっ……」

不安にさせてごめんなさい。傷つけてごめんなさい。

「波瑠はいつも俺に謝る……そんなに悪いと思うことをしてるの?」

「っ……はっ……」

苦しい。過呼吸で言葉が出ない。
違う、と首を左右に振る。声が出ないから必死で訴える。
そうじゃない。優磨くんの嫌がることなんて絶対にしない。

「それなのにいつまでも俺の部屋にいて……結局波瑠も他の女と一緒……俺の金目当てで利用するんだ……」

めまいがするほど首を振る。
足に力が入らなくなり床に座り込んだ。

「好きじゃないなら俺のそばに居ないでいいから」

「っ……はぁっ……」

必死で息をする。どうか声が出てと願う。

「付き合ってた子に二股かけられてたのは初めてじゃないし……俺には金以外の価値はないって知ってるから」

「そんなっ……こと……」

「でも……波瑠だけは真っ白で……純粋なまま……俺の全部を愛してくれると思ったのに……」

急に優磨くんが玄関に向かってしまう。咄嗟に動けず、少し遅れて立ち上がると優磨くんを追う。

「っ……」

苦しい。足がもつれる。うまく歩けない。

「まっ……待って!!」

叫んだ先にはもう優磨くんはいなかった。カチャリと玄関のドアが閉まり、私は壁に寄りかかる。

「はぁ……うっ……」

必死に息をする。早く呼吸を整えて誤解を解かないと。優磨くんは今傷ついている。本当のことを言うんだ。

足に力を込めて部屋を飛び出した。
マンションの下には優磨くんの姿はなくて、駐車スペースに行くと車がなかった。
彼は私の前からいなくなってしまった。










一晩たっても優磨くんは帰ってこなかった。
何度電話してみても出てくれないしLINEも既読にならない。

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