今世は『私の理想』の容姿らしいけど‥到底認められないんです! 

文月

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特別な魂と未だ分からないあたしの罪

あたしはこの顔しか‥ないみたいです。

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 失敗してんじゃね~!!
 期待して‥損したわ!! 
 
 鏡をついバンッて置いたらメイドさんが慌てて飛んできた。
 何度か扉をノックしてから
「お嬢様!? どうされたんですか!? 」
 って慌ててあたしの枕元まで吹っ飛んできた。
 凄く心配って顔している。
 嬉しい。
「大丈夫。ゴメンね」
 って言ってニコって微笑んだら、メイドさんが固まった。
 ‥コケシ顔が笑うなってね、わかる。でも、愛想悪いコケシとか最悪だからね? 不美人はせめて愛想よく。そして、手に職をつけて、高望みせず‥表舞台を夢見ず「分相応」
 今までの9回の人生で学んだことだ。 
 でも、最後なんだよ。
 あたしは、‥最後なんだよ。
 泣いても笑っても、泣かされても、笑われても、最後なんだよ。
 人に遠慮なんてしてられんのよ!!

 今回のプロフィール。
 ハヅキ・レオンバートル
 伯爵令嬢。
 魔力持ち。光魔法属性。

 おお、今回は魔力持ちか。しかも、光魔法。これは「治癒の力をもってます。治療院で働きます」って感じかな。
 騎士さんやなんかも治癒できるといいな! あたしはキラキラ王子様タイプよりガッチリ騎士様タイプが好きらしいってことが分かったんだよ。分かったってか‥「認めた」ってか‥。まあ‥どうでもいいや。兎に角‥騎士様最高ってことで‥。あ‥兵士もイイかも。「イイ筋肉してるね」て感じで‥ごにょごにょ‥。
 その中にあたし好みのカッコイイ人とかもいるだろう。皆に人気とかどうでもいい。あたし的にカッコイイ人だ。人の好みってのはそれぞれだからね。‥そういうイケメンだって怪我をすることもあるだろう。怪我してる時ってちょっと弱気になったりするじゃない? (じゃない? )そんな時治療してもらったら‥この顔でもちょっとはプラスになんない?? 
 弱ってる時補正、いいんじゃない? 
 ‥よし、その路線で。
 愛想よく(必須)、手に職(治療)、プラスアルファは「助けてくれた‥命の恩人」補正。
 あたしは、あたしの顔で頑張って生きていきます!! 
 でも、「そんな顔‥」とか言われるのは嫌だから、「ここぞ」って人以外には「あたしは恋愛感情持ってませんよ~」「安心してください、勘違いしませんよ~」アピール。アプローチするのは、あくまでも「この人! 」ってただ一人だけ。
 この顔でも、助けてくれた恩義があるので断れない。(美人は3日で飽きるけど)こいつは‥3日見ても慣れないな。でも‥それを我慢して見てたら、そこそこ情が湧いて来たぞ? 別に顔で人の価値が決まるわけじゃない(ここ重要)「使えない美人より使える不美人」→ それでいうと、コイツは使えるな。「‥もういっか」大作戦☆ 
 皆にいい顔するのは止める。皆の評価に振り回されない。「あたしはあたしだ文句あるか! 」
 そういう人生計画でいきます。
 今回ばかりは最後なんだもん「人に誇れる人生」とかどうでもいい。恋愛を第一に頑張ります☆
 でも、まだ学園に行ってないから魔法は使えない。
 まずは、学校だな! 貴族だから学園だな‥そこで勉強しながら教会で治療魔法のボランティア。治療魔法のボランティアは別に光属性じゃなくてもいいんよ。水魔法で「浄化」とか、火魔法で「消毒」とか‥魔法が使える人なら何でもwelcomeなんだよ。光属性は覚醒するまで気がつかれないことが多い魔法らしいから‥とにかくきっとわずかにはあるであろう(火や水の属性は一般的で魔法を使える人ならどちらかを少しくらいは持っていることが多い)火か水の属性でお手伝いして‥魔法のレベルを上げて‥そのうちに光属性が覚醒したら「私、治癒も習いたいです! 」って教会に頼み込んで、そのまま治療師になっちゃう。
 治癒魔法は多分、学校では教えてくんないんよ。珍しいから多分先生とかもいない。でも、珍しいから「大神殿で聖女の試験を受けたらどうだろう!? 」って大騒ぎになって → 試験を受けて「あ~聖女にはなれるけど、末席だね」って扱い。で、聖女見習いとして聖女のお付きの人から始めて‥ぱっとしない聖女として一生を終える。(勿論結婚できない)‥そういうのじゃない。そういうのは困る。
 だから、光属性覚醒は治療のボランティア中。㋩「あたし、治療師になります! 教会の人以下(教)「貴族なのに!? 」㋩「貴族とか‥関係ないです。あたしは傷ついてる人を救いたいんです! 」(教)「なんて素晴しい心がまえだ! ホントの美しさって、見た目じゃないね! 」って風にするぞ! 
 で、
㋩「騎士様! あたしが治療します! 」
騎士さん(あたし好み)「なんて優しい人なんだ‥結婚してください! 私は貴族ではないですが、貴女のことを一生守ります! 」
 ‥完璧プラン。
 
 えへへ。
 ニヤニヤしてただろうあたしの顔は絶対「不気味‥」だったと思うけど、そんなこと気にしない。 
 ‥メイドさんそれとなく目を背けないで‥。でも、苦笑いされなかっただけよかった。


 でも、ハヅキは気付いていなかった。このメイドさんが目を合わせなかったのは「ニコニコしてる‥お嬢様‥お可愛いぃ‥っ! 」って悶絶していたからだってことを‥。
 そう、神様はハヅキの「憧れ‥誰もが憧れ、遠巻きに眺めるだけの高嶺の花的存在の美人になりたい」という望みをかなえていたんだ。
 ハヅキは間違いなく「この世界」では、超絶美人だったのだ‥っ!
 そのことにハヅキは気付いていないが気付いたらきっと
「そんなもん、意味ないわ! あたしは「あたし好みの美人」になりたいんだ!! 」 
 って言うだろう。
 だけど、それは今じゃない。

 ハヅキがこのセリフを言うのは、まだもっと先の話なのだ。
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