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今世は『私の理想』の容姿らしいけど‥到底認められないんです!
夢への一歩をやっと踏み出した。
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「ハヅキ! 卒業おめでとう! 」
卒業して地元の高等教育学校(大概の人たちは一般教養を学ぶ初等科を卒業した後は就職する)に入学が決まっていたあたしを暖かく迎えてくれたのは、一年上級生であるワトソンとトーマスだった。そこにエミールはいない。
リタもいない。
リタは卒業後
「実家に帰って、母さんの仕事を手伝うわ」
って言っていた。いつかは彼女たちの店に行けたらいいなと思う。
三歳年上のエミールは小学校卒業後花嫁専門学校の別名を持つ女学院に進学して、卒業し、今では城で上級メイド(※ 花嫁修業の一環)として働いているらしく、来年成人したら婚約者と結婚する‥という情報を聞いたのは両親からだった。
‥婚約者が出来たことすら知らなかった。結婚式には素敵なお祝いを送ろうと思う。
忙しいエミールに会うことはなかなかできなかったが、エミールは卒業祝いと丁寧な手紙を送ってくれた。
優しい‥懐かしいエミールの字にあたしは思わず泣いてしまった。
「ハヅキ、あの後俺たちがいなかったけど、大丈夫だったか? 」
ワトソンがあたしに聞いた。
ぶっきらぼうだけど、実は優しいってあたしは知っている。皆も誤解してなきゃいいけど‥って思ったら周りのワトソンを見る瞳は熱い。
恋してるって顔だ。
ワトソンはあたしにとっては相変わらずの丸顔で冴えない子供体形なんだけど、この世界的には凄い美少年らしく、男女問わず大人気のようだ。
しみじみとワトソンを見る。
身長は去年別れた(※一年年上だから、先に卒業していった)時と変わらない身長。少年らしい細く長い脚‥と無縁な筋肉もあんまりついてない子供っぽい真っ直ぐな脚。相変わらず日焼け知らずの真っ白な肌。ふわっふわのライトブラウンの髪。ふっくら丸顔に柳眉。ちょっとたれ目がちな線目。おちょぼ口。ざ、この国のイケメンって感じのワトソンは高等科では人気者でファンクラブなるものも出来ているらしいが、相変わらず彼はそんなことには無頓着って感じだ。(なんか安心するね)
トーマスは、ぐんぐん背が伸びて、大人びた顔つきになっている。少年らしい細く長い脚はカモシカのようにすらりとしてて魅力的なんだけど、この世界のお姉さま方にはどうも受け入れられないらしい。あたし的には「アリ」なんだけどね。
ダークブラウンの剛毛に、高めの鼻。彫の深い顔に、凛々しい眉。理想ならここに精悍な眼差しの切れ長の目‥といいたいんだけど、トーマスは(ちょっと吊り目なのに)目が大きくてクリっとした可愛い目をしている。卵型の顔も悪くはないんだけど、贅沢言わせてもらえるなら、もうちょっとシャープなフェースラインの方があたし的にはお好み。うっすらと筋肉のついた腕も悪くはないけど、物足りない。
残念だな~あたしはもちっと筋肉があるタイプが好みなのだよ。(※ トーマス、別に告白したわけでもないのにフラれる)
今日はあたしたち新入生の入学式で、上級生のワトソンとトーマスは会場のお手伝いに駆り出されている様だ。
新入生の女の子たちのワトソンに向ける熱視線が凄い。そして、勿論横に居るトーマスと(ローブの)あたしに対する冷たい視線も‥。
このタイミング(高等学校入学)でとりたかったんだけどな‥ローブ。
ワトソンとトーマスが同じ学校って地点ですっかりタイミングを逃したハヅキだった。
入学試験は学力試験と書類審査で、学科の選択は入学式後だ。
親から言われてではなく、自分の意思で考えるというのがその狙いだ。
全部の学科を見学した後、生徒が希望を出して、担当の学科の先生たちが生徒の初等科の成績と書類、魔法学科だったら魔力だとか属性だとかを考慮して、最後に生徒と担当教員が面談して、最終的に学科を決定する。(その際、「自分の意思で」選んだかどうかを聞かれるらしい)
普通はそんな感じで生徒と担当教員の話し合いで決まるんだけど、他の学科の先生が「この生徒は自分のところで欲しい」って希望を出すこともある(才能豊かな人なんだろうね)。その際は担当教員(複数)と生徒の面談になる‥らしい。
この学校の学科は「魔法学科」、「騎士科」、「商業科」、「神官、聖女科」だ。この学校には「法学科」や「政治科」はない。だからこの学校を選んだってのもある。政治科とか絶対鼻持ちならん大貴族のボンボンとかがいっぱい来てるだろ。絶対嫌だ。(余談だね)
とにかく。
SS級上級治療師を目指すあたしは「魔法学科」一択だ。
だけど、入学式の地点で「神官、聖女科」の先生方から猛烈アタックを受けている。
‥というのも、あたしの属性が「聖属性」だからだ。
治療師は「水魔法(+光魔法)」、「風魔法(+光魔法)」でもなれる。だけど、聖女は「聖属性」しかなれない。
「君は聖属性でしかも、魔力が凄く高い。絶対聖女になるべきだ。君なら国内二人目の大聖女にだってなれるかもしれない」
センシティブな属性の話をするから別室‥更に防音の結界迄張られた‥に呼ばれ説得されたんだが、答えはNOだ。
あたしの夢は「SS級上級治療師」。絶対に「魔法学科」一択だ。
聖女→ 聖属性の治療(痛くないらしい)高価だから、貴族や大商人が希望することが多い。緊急性が高い現場に呼ばれることは稀。遠征について行く際でも、戦場で患者を治療するというより、診療所で患者を待つというスタイル。危険な遠征について行くことも稀。貴族や王族と結婚することが多い。給料も高く労働条件も悪くない。
大聖女は世界に一人しか生まれない‥わけではないらしいが、今現在一人しかいないらし。(そして、彼女はご高齢で後継者を切望しているらしい)
治療師→その他の属性での治療。痛い。安価だから、平民や下級騎士が希望することが多い。緊急性が高い現場に呼ばれることが多い。遠征について行けば、戦場で患者を治療することが多い。危険な遠征について行くことが多い。初級、中級、上級とランクがあり、上のランク程給料、労働状況がいいが、昇給する為には試験が必要。
色々厳しいけど、ランクアップの可能性がある、やりがいある仕事☆
‥こう聞いたら、治療師って結構ブラックな仕事だなあ‥。
まあ‥いいけど。
目指せ、ランクアップ☆
その為には、実戦あるのみでしょう。
あたしは今まで(小学校時代)以上に教会のボランティア活動に力を入れるようになった。
それこそ、放課後は家に帰らず直接教会。休日は終日当たり前。長期休暇は遠征について行く程だった。
もちろんのことながら、そんなあたしに婚約者なんて出来ない。そもそも、いつもローブを被っているあたしをお嫁さんにしたいなんて思う人なんていない。貴族的には「どう」なんだろうけど、あたしを溺愛してくれている家族は「ハヅキはいつまでも家に居たらいいんだからね~♡」なのだ。有難い。
が
あたし、好きなイケメンが出来たら結婚しますよ?
卒業して地元の高等教育学校(大概の人たちは一般教養を学ぶ初等科を卒業した後は就職する)に入学が決まっていたあたしを暖かく迎えてくれたのは、一年上級生であるワトソンとトーマスだった。そこにエミールはいない。
リタもいない。
リタは卒業後
「実家に帰って、母さんの仕事を手伝うわ」
って言っていた。いつかは彼女たちの店に行けたらいいなと思う。
三歳年上のエミールは小学校卒業後花嫁専門学校の別名を持つ女学院に進学して、卒業し、今では城で上級メイド(※ 花嫁修業の一環)として働いているらしく、来年成人したら婚約者と結婚する‥という情報を聞いたのは両親からだった。
‥婚約者が出来たことすら知らなかった。結婚式には素敵なお祝いを送ろうと思う。
忙しいエミールに会うことはなかなかできなかったが、エミールは卒業祝いと丁寧な手紙を送ってくれた。
優しい‥懐かしいエミールの字にあたしは思わず泣いてしまった。
「ハヅキ、あの後俺たちがいなかったけど、大丈夫だったか? 」
ワトソンがあたしに聞いた。
ぶっきらぼうだけど、実は優しいってあたしは知っている。皆も誤解してなきゃいいけど‥って思ったら周りのワトソンを見る瞳は熱い。
恋してるって顔だ。
ワトソンはあたしにとっては相変わらずの丸顔で冴えない子供体形なんだけど、この世界的には凄い美少年らしく、男女問わず大人気のようだ。
しみじみとワトソンを見る。
身長は去年別れた(※一年年上だから、先に卒業していった)時と変わらない身長。少年らしい細く長い脚‥と無縁な筋肉もあんまりついてない子供っぽい真っ直ぐな脚。相変わらず日焼け知らずの真っ白な肌。ふわっふわのライトブラウンの髪。ふっくら丸顔に柳眉。ちょっとたれ目がちな線目。おちょぼ口。ざ、この国のイケメンって感じのワトソンは高等科では人気者でファンクラブなるものも出来ているらしいが、相変わらず彼はそんなことには無頓着って感じだ。(なんか安心するね)
トーマスは、ぐんぐん背が伸びて、大人びた顔つきになっている。少年らしい細く長い脚はカモシカのようにすらりとしてて魅力的なんだけど、この世界のお姉さま方にはどうも受け入れられないらしい。あたし的には「アリ」なんだけどね。
ダークブラウンの剛毛に、高めの鼻。彫の深い顔に、凛々しい眉。理想ならここに精悍な眼差しの切れ長の目‥といいたいんだけど、トーマスは(ちょっと吊り目なのに)目が大きくてクリっとした可愛い目をしている。卵型の顔も悪くはないんだけど、贅沢言わせてもらえるなら、もうちょっとシャープなフェースラインの方があたし的にはお好み。うっすらと筋肉のついた腕も悪くはないけど、物足りない。
残念だな~あたしはもちっと筋肉があるタイプが好みなのだよ。(※ トーマス、別に告白したわけでもないのにフラれる)
今日はあたしたち新入生の入学式で、上級生のワトソンとトーマスは会場のお手伝いに駆り出されている様だ。
新入生の女の子たちのワトソンに向ける熱視線が凄い。そして、勿論横に居るトーマスと(ローブの)あたしに対する冷たい視線も‥。
このタイミング(高等学校入学)でとりたかったんだけどな‥ローブ。
ワトソンとトーマスが同じ学校って地点ですっかりタイミングを逃したハヅキだった。
入学試験は学力試験と書類審査で、学科の選択は入学式後だ。
親から言われてではなく、自分の意思で考えるというのがその狙いだ。
全部の学科を見学した後、生徒が希望を出して、担当の学科の先生たちが生徒の初等科の成績と書類、魔法学科だったら魔力だとか属性だとかを考慮して、最後に生徒と担当教員が面談して、最終的に学科を決定する。(その際、「自分の意思で」選んだかどうかを聞かれるらしい)
普通はそんな感じで生徒と担当教員の話し合いで決まるんだけど、他の学科の先生が「この生徒は自分のところで欲しい」って希望を出すこともある(才能豊かな人なんだろうね)。その際は担当教員(複数)と生徒の面談になる‥らしい。
この学校の学科は「魔法学科」、「騎士科」、「商業科」、「神官、聖女科」だ。この学校には「法学科」や「政治科」はない。だからこの学校を選んだってのもある。政治科とか絶対鼻持ちならん大貴族のボンボンとかがいっぱい来てるだろ。絶対嫌だ。(余談だね)
とにかく。
SS級上級治療師を目指すあたしは「魔法学科」一択だ。
だけど、入学式の地点で「神官、聖女科」の先生方から猛烈アタックを受けている。
‥というのも、あたしの属性が「聖属性」だからだ。
治療師は「水魔法(+光魔法)」、「風魔法(+光魔法)」でもなれる。だけど、聖女は「聖属性」しかなれない。
「君は聖属性でしかも、魔力が凄く高い。絶対聖女になるべきだ。君なら国内二人目の大聖女にだってなれるかもしれない」
センシティブな属性の話をするから別室‥更に防音の結界迄張られた‥に呼ばれ説得されたんだが、答えはNOだ。
あたしの夢は「SS級上級治療師」。絶対に「魔法学科」一択だ。
聖女→ 聖属性の治療(痛くないらしい)高価だから、貴族や大商人が希望することが多い。緊急性が高い現場に呼ばれることは稀。遠征について行く際でも、戦場で患者を治療するというより、診療所で患者を待つというスタイル。危険な遠征について行くことも稀。貴族や王族と結婚することが多い。給料も高く労働条件も悪くない。
大聖女は世界に一人しか生まれない‥わけではないらしいが、今現在一人しかいないらし。(そして、彼女はご高齢で後継者を切望しているらしい)
治療師→その他の属性での治療。痛い。安価だから、平民や下級騎士が希望することが多い。緊急性が高い現場に呼ばれることが多い。遠征について行けば、戦場で患者を治療することが多い。危険な遠征について行くことが多い。初級、中級、上級とランクがあり、上のランク程給料、労働状況がいいが、昇給する為には試験が必要。
色々厳しいけど、ランクアップの可能性がある、やりがいある仕事☆
‥こう聞いたら、治療師って結構ブラックな仕事だなあ‥。
まあ‥いいけど。
目指せ、ランクアップ☆
その為には、実戦あるのみでしょう。
あたしは今まで(小学校時代)以上に教会のボランティア活動に力を入れるようになった。
それこそ、放課後は家に帰らず直接教会。休日は終日当たり前。長期休暇は遠征について行く程だった。
もちろんのことながら、そんなあたしに婚約者なんて出来ない。そもそも、いつもローブを被っているあたしをお嫁さんにしたいなんて思う人なんていない。貴族的には「どう」なんだろうけど、あたしを溺愛してくれている家族は「ハヅキはいつまでも家に居たらいいんだからね~♡」なのだ。有難い。
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