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今世は『私の理想』の容姿らしいけど‥到底認められないんです!
彼女の名前はハヅキ(side オズワルド)
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この少女がハヅキだろうか?
俺を助けてくれた治療師、ハヅキ。
内臓の損傷を治してくれて、その上昨日は一晩中俺の手を握って、ずっと魔力を送ってくれた。
中級治療師のハヅキ。
もしそうだとしたらお礼を言わないといけない。でも‥
俺は醜いから。
‥彼女に怖がられて、(それどころか)蔑すんだ目で見られたら‥俺はきっと立ち直れない‥。
彼女が眠っている間に逃げようか?
そう思って起き上がろうとしたが身体に力が入らない。
そんなことをぼんやり考えていると「う‥」と彼女が動いた気配がした。
マズい。
俺は思わず寝たふりをした。
彼女は起きてすぐ俺の脈や顔色を確認して、体温を見るのだろうか? 俺のおでこに手を置いた。
‥近い。彼女のしっとりと冷たい手が心地良い。
男の手とは違う、優しい‥柔らかい手だ。
‥マズい、絶対顔が赤くなった。
「熱が上がってる。どうしたんだろう? 血行が良くなったのは良かったけど‥少し冷やした方がいいかな? 濡れタオル持ってこよう‥」
ハヅキは立ち上が‥ろうとしたが、座って寝たのと、きっと昨日無茶をしたからだろう。ふらっとバランスを崩し、俺の掛布に手をついた。
ふわりと彼女の体重が俺のほんの近くに感じられる。でも、軽い。ベッドがきしみさせしなかったぞ。
彼女は慌ててベッドから立ち上がると(俺が起きたか確認する為だろうか? )俺の顔を見た。
その気配を感じながら、俺はやっぱり狸寝入りだ。
「‥すみません」
彼女は、ほっとしたのか、小さく息を吐いて小声で謝る。
そして、黙ってもう一度俺の顔を覗き込んだ。
さっきよりもう少し近くで、もう少し‥じーと俺を覗き込むと
「う~。ホントに‥カッコイイ‥」
ボソリと‥うっとりしたような声で呟いた。
え?
何言ったのこの人‥。
カッコイイ? 俺が?
「今までこんなにカッコイイ人見たことない。ホント‥カッコイイ。
患者様にこんな気持ち抱いちゃいけないって分かってるけど‥でも、この顔は‥ダメだ。
凄く好き‥」
うっとりしたような声。侮蔑や嫌悪の感情はちっとも交ってない‥ホント純粋に好意的な口調。
「早く目覚めて‥。貴方の瞳が見たい」
‥っダメだ!
寝たフリ‥限界っ!
俺が目を開けようとした、丁度その時
「オズ~。起きた? 」
いつも通りの、鼻声の‥ランドルフの声が扉の向こうで聞こえる。ハヅキがばっとローブを被る。それだけで、『認識阻害機能でもあるの? 』って思う位、地味になる。
がらりとハヅキが扉を開け、ランドルフたちを部屋に呼び入れる。
「おはようございます。ええと‥? 」
二人が頷いて
「ごめんなさい。名前を名乗ってなかったですね、僕はランドルフです」
「俺はカイトです」
と短く自己紹介した。
カイトは‥いつも通り女性にそっけない。
いつも「用事もないのにつきまとわれてうっとおしい」って言ってる。カイトは、モテるから。黙ってても女性の方から寄ってくるんだ。それをランドルフは「いいな~」って言うけど、俺は‥俺もカイトのいうように「うっとおしい」って思うなあ。(まあ、俺は女性に付きまとわれたりしないんだけどね。それどころか、って奴だ)
男前じゃないけど、愛嬌のある顔をしたランドルフは、今もきっとへらっと人好きのする笑顔を浮かべているのだろう。‥見なくてもわかる。
ああ‥早く二人の顔が見たいな。
ハヅキはランドルフではなく、年上のカイトに俺の症状を説明し始めた。その声は、他の女性みたいにカイトに媚びを売るような口調じゃなくって、あくまで事務的で、聞いてて嫌悪感を感じない。カイトも「成程」と真剣に聞いている様だ。
ハヅキさんの声は聞きやすい。
金属的な高さがなくって耳につかない。でも、男の声とは全く違う、少し高い‥柔らかい声だ。(可愛いって感じでは全然ないんだけどね)
カイトに興味がなくって媚びを売る気がないからで、ホントに好きな人に対してはその声を変えたりするのかな? ‥その声を聞きたいなって、ふと思った。
女性に対してそんな気持ちを持つのは初めてだ‥。
さて、気になる俺の症状なんだけど‥
「内臓及び足の怪我は完治しています。それは昨日言ったとおりです。
昨日オズワルドさんの意識が戻らなかったのは、魔力不足が原因だったので、昨日一日様子を見て魔力の回復を見守りました(← 実は自然に回復するには魔力が減り過ぎていたので、ハヅキが魔力譲渡したのだが、それは内緒)顔色もこの通り回復しているようですので、もうすぐ意識は回復すると思いますよ」
らしい。
あ~昨日の夜、ハヅキさんが魔力譲渡してくれたのはカイトたちには内緒なのか。何故か分からないけど(※ 治療師の仕事ではなく聖女の仕事だから。本来、聖女の登録をしていない者は出来るからといってしてははいけない。出来るからといって医療行為を医師免許を持っていない人がやってはダメなのと同じ。普通、高給取りで待遇もいい聖女の登録をしない人などいないから、こういう例はそうない)ハヅキさんが隠したいなら俺も話すことはないな。
「よかった! 」
嬉しそうな声を出したのはランドルフだ。
ああ、ホント二人の顔が早く見たいけど‥
‥目を覚ますタイミングっていつだろ。
今目を覚ますのってちょっと‥アレじゃない?
そんなことを考えていたら、いつの間にか眠ってしまっていた。
「オズ! 起きたの? 」
おかげで、超自然に目覚めることが出来た。
俺を見て大泣きするランドルフ、「ったく、早く起きろよな」って苦笑いする(でも、その眼がやさしいんだ)カイト。俺の大事な仲間だ。
ハヅキさんはこの場所には居なかった。そりゃね、治療師は忙しいから。
でも‥昨日からずっとここに泊まり込んでいるのに‥。身体には気を付けて欲しいなと思った。
それにしても‥
あの時のアレ‥俺のことカッコイイって言ってたの‥本気だろうか?
うっとりしたような声。
誰も聞いてないのに嘘なんていう必要はない‥だから、アレは本心?
だけど‥
すぐに、だから何だって思った。
カッコイイって言ってくれたから何。「この人しかいない」って思う? そんなに俺は単純じゃない。俺はね、世間じゃ「醜い」だのなんだの散々言われているが、母さんからは俺のことを「かっこいい! 」「あの人(父さん)似にて男前」って本心(そりゃあもう、態度でわかる)からそりゃあ‥鬱陶しいって程言われてる。あの、「国で一番の美女」って有名な母さんから、だ。
そういうと、ハヅキさんはどこか母さんと似ているな。
似てるから「美人! 」って思ったわけじゃないぞ? 俺はマザコンじゃない。
そういう話じゃなく‥
たまたま美人と名高い母さんと、ハヅキさんが何故か似てたってことなんだ。
偶然なんだろう。でも、「あんな美人二人と居ない」って美人が二人いて、そしてその二人がどこか似ている。
‥なんか、世間って‥
時々信じられない様なことが起こるものなんだなあ‥。
「オズ、とにかく決まったことだけ聞いて欲しいんだけど、オズの身体が回復し次第、ここから出ていくことに決まった」
俺のベッドの横に立つランドルフが俺に身体を拭く用のタオルを渡しながら説明してくれた。
俺はまず顔を拭き、続いて首、腕を拭きながら頷く。
背中は届かなかったから諦めようとしたら、ランドフルが拭いてくれた。下半身は‥ちょっと人前では拭きたくないかな。しかも、借り物の「人のタオル」で下半身を拭くのは‥ねえ。洗濯も含めて色々考えるよ。
「それまでに、リハビリを受けろとダンテさんに言われてたから、その説明を後で受けろ」
カイトが「もう少し動けるようになったら風呂に入れ」と言った。俺の気持ちが伝わったんだろう。‥まあ、皆考えることは同じってことだと思うけど‥匂ってるんだったらどうしよう‥。
俺は腕をふんふん匂ってみたが、腕はさっき拭いたばかりだ。
‥気になる。ハヅキさんに「匂うな」って思われてないかな‥。
こんなこと考えたの初めてだ。
俺が俯いてちょっと(こっそり)赤くなっていると、
「‥あ、そうだ。オズの家族にはこのこと(大怪我のこと)は? 」
ランドルフがカイトに言った。俺も顔を上げて、カイトを見る。
ここではカイトが一番年長者で、一番所属年数が長い。何か上から指示があるとしたらカイトにだろう。
カイトが首を振る。
「まだ知らせてないと思う。団長(国境騎士団の)は今頃青くなってると思うぜ? なんせ、自分のとこの団員があんな大怪我負って‥しかもそれが団長(王立騎士団長、つまりオズワルドの父親)の御子息ってんだから。
でも‥まあ、団長(国境騎士団長)は被害者だよな。上のもんに厄介者を押し付けられるような感覚でオズワルドを押し付けられただけなんだもんな。それは、俺もランドルフも同じだ。
国境騎士団の下っ端なんて皆皆そんな「訳アリ」な奴らばっかりだ」
カイトが苦笑いする。
俺は‥きっと、父さんのことよく思っていないお偉いさんに飛ばされたって分かるけど‥ランドルフやカイトはどんな「訳アリ」なんだろう。
いつか‥そんな話が出来ればいいな。
そう思った。
俺を助けてくれた治療師、ハヅキ。
内臓の損傷を治してくれて、その上昨日は一晩中俺の手を握って、ずっと魔力を送ってくれた。
中級治療師のハヅキ。
もしそうだとしたらお礼を言わないといけない。でも‥
俺は醜いから。
‥彼女に怖がられて、(それどころか)蔑すんだ目で見られたら‥俺はきっと立ち直れない‥。
彼女が眠っている間に逃げようか?
そう思って起き上がろうとしたが身体に力が入らない。
そんなことをぼんやり考えていると「う‥」と彼女が動いた気配がした。
マズい。
俺は思わず寝たふりをした。
彼女は起きてすぐ俺の脈や顔色を確認して、体温を見るのだろうか? 俺のおでこに手を置いた。
‥近い。彼女のしっとりと冷たい手が心地良い。
男の手とは違う、優しい‥柔らかい手だ。
‥マズい、絶対顔が赤くなった。
「熱が上がってる。どうしたんだろう? 血行が良くなったのは良かったけど‥少し冷やした方がいいかな? 濡れタオル持ってこよう‥」
ハヅキは立ち上が‥ろうとしたが、座って寝たのと、きっと昨日無茶をしたからだろう。ふらっとバランスを崩し、俺の掛布に手をついた。
ふわりと彼女の体重が俺のほんの近くに感じられる。でも、軽い。ベッドがきしみさせしなかったぞ。
彼女は慌ててベッドから立ち上がると(俺が起きたか確認する為だろうか? )俺の顔を見た。
その気配を感じながら、俺はやっぱり狸寝入りだ。
「‥すみません」
彼女は、ほっとしたのか、小さく息を吐いて小声で謝る。
そして、黙ってもう一度俺の顔を覗き込んだ。
さっきよりもう少し近くで、もう少し‥じーと俺を覗き込むと
「う~。ホントに‥カッコイイ‥」
ボソリと‥うっとりしたような声で呟いた。
え?
何言ったのこの人‥。
カッコイイ? 俺が?
「今までこんなにカッコイイ人見たことない。ホント‥カッコイイ。
患者様にこんな気持ち抱いちゃいけないって分かってるけど‥でも、この顔は‥ダメだ。
凄く好き‥」
うっとりしたような声。侮蔑や嫌悪の感情はちっとも交ってない‥ホント純粋に好意的な口調。
「早く目覚めて‥。貴方の瞳が見たい」
‥っダメだ!
寝たフリ‥限界っ!
俺が目を開けようとした、丁度その時
「オズ~。起きた? 」
いつも通りの、鼻声の‥ランドルフの声が扉の向こうで聞こえる。ハヅキがばっとローブを被る。それだけで、『認識阻害機能でもあるの? 』って思う位、地味になる。
がらりとハヅキが扉を開け、ランドルフたちを部屋に呼び入れる。
「おはようございます。ええと‥? 」
二人が頷いて
「ごめんなさい。名前を名乗ってなかったですね、僕はランドルフです」
「俺はカイトです」
と短く自己紹介した。
カイトは‥いつも通り女性にそっけない。
いつも「用事もないのにつきまとわれてうっとおしい」って言ってる。カイトは、モテるから。黙ってても女性の方から寄ってくるんだ。それをランドルフは「いいな~」って言うけど、俺は‥俺もカイトのいうように「うっとおしい」って思うなあ。(まあ、俺は女性に付きまとわれたりしないんだけどね。それどころか、って奴だ)
男前じゃないけど、愛嬌のある顔をしたランドルフは、今もきっとへらっと人好きのする笑顔を浮かべているのだろう。‥見なくてもわかる。
ああ‥早く二人の顔が見たいな。
ハヅキはランドルフではなく、年上のカイトに俺の症状を説明し始めた。その声は、他の女性みたいにカイトに媚びを売るような口調じゃなくって、あくまで事務的で、聞いてて嫌悪感を感じない。カイトも「成程」と真剣に聞いている様だ。
ハヅキさんの声は聞きやすい。
金属的な高さがなくって耳につかない。でも、男の声とは全く違う、少し高い‥柔らかい声だ。(可愛いって感じでは全然ないんだけどね)
カイトに興味がなくって媚びを売る気がないからで、ホントに好きな人に対してはその声を変えたりするのかな? ‥その声を聞きたいなって、ふと思った。
女性に対してそんな気持ちを持つのは初めてだ‥。
さて、気になる俺の症状なんだけど‥
「内臓及び足の怪我は完治しています。それは昨日言ったとおりです。
昨日オズワルドさんの意識が戻らなかったのは、魔力不足が原因だったので、昨日一日様子を見て魔力の回復を見守りました(← 実は自然に回復するには魔力が減り過ぎていたので、ハヅキが魔力譲渡したのだが、それは内緒)顔色もこの通り回復しているようですので、もうすぐ意識は回復すると思いますよ」
らしい。
あ~昨日の夜、ハヅキさんが魔力譲渡してくれたのはカイトたちには内緒なのか。何故か分からないけど(※ 治療師の仕事ではなく聖女の仕事だから。本来、聖女の登録をしていない者は出来るからといってしてははいけない。出来るからといって医療行為を医師免許を持っていない人がやってはダメなのと同じ。普通、高給取りで待遇もいい聖女の登録をしない人などいないから、こういう例はそうない)ハヅキさんが隠したいなら俺も話すことはないな。
「よかった! 」
嬉しそうな声を出したのはランドルフだ。
ああ、ホント二人の顔が早く見たいけど‥
‥目を覚ますタイミングっていつだろ。
今目を覚ますのってちょっと‥アレじゃない?
そんなことを考えていたら、いつの間にか眠ってしまっていた。
「オズ! 起きたの? 」
おかげで、超自然に目覚めることが出来た。
俺を見て大泣きするランドルフ、「ったく、早く起きろよな」って苦笑いする(でも、その眼がやさしいんだ)カイト。俺の大事な仲間だ。
ハヅキさんはこの場所には居なかった。そりゃね、治療師は忙しいから。
でも‥昨日からずっとここに泊まり込んでいるのに‥。身体には気を付けて欲しいなと思った。
それにしても‥
あの時のアレ‥俺のことカッコイイって言ってたの‥本気だろうか?
うっとりしたような声。
誰も聞いてないのに嘘なんていう必要はない‥だから、アレは本心?
だけど‥
すぐに、だから何だって思った。
カッコイイって言ってくれたから何。「この人しかいない」って思う? そんなに俺は単純じゃない。俺はね、世間じゃ「醜い」だのなんだの散々言われているが、母さんからは俺のことを「かっこいい! 」「あの人(父さん)似にて男前」って本心(そりゃあもう、態度でわかる)からそりゃあ‥鬱陶しいって程言われてる。あの、「国で一番の美女」って有名な母さんから、だ。
そういうと、ハヅキさんはどこか母さんと似ているな。
似てるから「美人! 」って思ったわけじゃないぞ? 俺はマザコンじゃない。
そういう話じゃなく‥
たまたま美人と名高い母さんと、ハヅキさんが何故か似てたってことなんだ。
偶然なんだろう。でも、「あんな美人二人と居ない」って美人が二人いて、そしてその二人がどこか似ている。
‥なんか、世間って‥
時々信じられない様なことが起こるものなんだなあ‥。
「オズ、とにかく決まったことだけ聞いて欲しいんだけど、オズの身体が回復し次第、ここから出ていくことに決まった」
俺のベッドの横に立つランドルフが俺に身体を拭く用のタオルを渡しながら説明してくれた。
俺はまず顔を拭き、続いて首、腕を拭きながら頷く。
背中は届かなかったから諦めようとしたら、ランドフルが拭いてくれた。下半身は‥ちょっと人前では拭きたくないかな。しかも、借り物の「人のタオル」で下半身を拭くのは‥ねえ。洗濯も含めて色々考えるよ。
「それまでに、リハビリを受けろとダンテさんに言われてたから、その説明を後で受けろ」
カイトが「もう少し動けるようになったら風呂に入れ」と言った。俺の気持ちが伝わったんだろう。‥まあ、皆考えることは同じってことだと思うけど‥匂ってるんだったらどうしよう‥。
俺は腕をふんふん匂ってみたが、腕はさっき拭いたばかりだ。
‥気になる。ハヅキさんに「匂うな」って思われてないかな‥。
こんなこと考えたの初めてだ。
俺が俯いてちょっと(こっそり)赤くなっていると、
「‥あ、そうだ。オズの家族にはこのこと(大怪我のこと)は? 」
ランドルフがカイトに言った。俺も顔を上げて、カイトを見る。
ここではカイトが一番年長者で、一番所属年数が長い。何か上から指示があるとしたらカイトにだろう。
カイトが首を振る。
「まだ知らせてないと思う。団長(国境騎士団の)は今頃青くなってると思うぜ? なんせ、自分のとこの団員があんな大怪我負って‥しかもそれが団長(王立騎士団長、つまりオズワルドの父親)の御子息ってんだから。
でも‥まあ、団長(国境騎士団長)は被害者だよな。上のもんに厄介者を押し付けられるような感覚でオズワルドを押し付けられただけなんだもんな。それは、俺もランドルフも同じだ。
国境騎士団の下っ端なんて皆皆そんな「訳アリ」な奴らばっかりだ」
カイトが苦笑いする。
俺は‥きっと、父さんのことよく思っていないお偉いさんに飛ばされたって分かるけど‥ランドルフやカイトはどんな「訳アリ」なんだろう。
いつか‥そんな話が出来ればいいな。
そう思った。
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