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第一章 帰還と波乱
第二十一話 三年の月日(ミーシャ視点)
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お姉様達が居なくなってからは、色々なことがあった。
まずは、お姉様を信仰していた狂信者達が、発狂……もとい、精力的に布教した結果、お姉様の名前が世界的に知られるようになって、本来のユミリアがとても困っていたこととか、イルト殿下の安否が分からず、王家は常にどんよりとしていたとか、王妃様の母国であるティアルーンで天使を名乗る少女が現れたとか、ティアルーン国を攻撃していた呪術の国、メイリーン国が奇妙な沈黙を貫いていることとか……。
「そういえば、本来のユミリアは今、どこに?」
「確か、メイリーン国へ潜入調査をしてくるとか言っていたな」
お姉様の問いに、遠い目をして、魂を飛ばしかけているガイアス様。現在、本来のユミリアであった彼女は、自らを愛してくれる人を捜して、旅に出ている。そのついでに、国外調査に勤しんでいるわけで……何度も何度もバッドエンドを迎えて魂が傷ついていたはずなのに、随分と精力的だと思うのは私だけではないはず。
「へぇ、色々あったんだね」
感心したようにうなずくお姉様には、何の衝撃もない。それが少しばかり悔しい気もしたが、お姉様が驚くほどのことが起こっていても困る。
「じゃあ、あの不審者達は、そのどちらかの国の者ってことかな?」
「一応、ティアルーン国を疑ってはいるんだが、その証明となるものは、まだ何もあがってない状態だな」
お姉様の問いに答えるのは、調査を担当しているローラン。
「お母様、怪しいと思うのであれば、なぜ、さっさと乗り込んで真実を吐かせようとしないのですか? そちらの方が、遥かに簡単でしょう?」
「そうだね。でも、ここは人間界だから、色々とルールがあって、すぐにそれをしたら、他のところから悪者扱いされて、攻撃されちゃうんだよ。だから、今は無理かな?」
「「「今じゃなくても無理だからっ(ですからっ)」」」
娘に道理を教える母親の図、であるはずが、あまりにも恐ろしい含みを持った発言に、一斉に様々な人達がツッコミを入れる。もちろん、私もその一人だ。
「フィーがやりたいなら止めないが?」
「イリアス、あんまりフィーを甘やかしちゃダメよ?」
「そう?」
しかし、ツッコミの甲斐もなく、恐ろしい会話は続行してしまう。
「フィーがやったら、ティアルーン国なんて跡形も残らないでしょう?」
「それもそうか」
そう納得してしまうイリアス様を見て、頭痛やら胃痛やらを覚えたのは私だけではないはずだ。
「なら、お母様かお父様と一緒なら良いですか?」
「それなら、まぁ……」
「ダメですからねっ、お姉様!?」
堪らず叫んだ私は、きっと悪くないはずだ。
まずは、お姉様を信仰していた狂信者達が、発狂……もとい、精力的に布教した結果、お姉様の名前が世界的に知られるようになって、本来のユミリアがとても困っていたこととか、イルト殿下の安否が分からず、王家は常にどんよりとしていたとか、王妃様の母国であるティアルーンで天使を名乗る少女が現れたとか、ティアルーン国を攻撃していた呪術の国、メイリーン国が奇妙な沈黙を貫いていることとか……。
「そういえば、本来のユミリアは今、どこに?」
「確か、メイリーン国へ潜入調査をしてくるとか言っていたな」
お姉様の問いに、遠い目をして、魂を飛ばしかけているガイアス様。現在、本来のユミリアであった彼女は、自らを愛してくれる人を捜して、旅に出ている。そのついでに、国外調査に勤しんでいるわけで……何度も何度もバッドエンドを迎えて魂が傷ついていたはずなのに、随分と精力的だと思うのは私だけではないはず。
「へぇ、色々あったんだね」
感心したようにうなずくお姉様には、何の衝撃もない。それが少しばかり悔しい気もしたが、お姉様が驚くほどのことが起こっていても困る。
「じゃあ、あの不審者達は、そのどちらかの国の者ってことかな?」
「一応、ティアルーン国を疑ってはいるんだが、その証明となるものは、まだ何もあがってない状態だな」
お姉様の問いに答えるのは、調査を担当しているローラン。
「お母様、怪しいと思うのであれば、なぜ、さっさと乗り込んで真実を吐かせようとしないのですか? そちらの方が、遥かに簡単でしょう?」
「そうだね。でも、ここは人間界だから、色々とルールがあって、すぐにそれをしたら、他のところから悪者扱いされて、攻撃されちゃうんだよ。だから、今は無理かな?」
「「「今じゃなくても無理だからっ(ですからっ)」」」
娘に道理を教える母親の図、であるはずが、あまりにも恐ろしい含みを持った発言に、一斉に様々な人達がツッコミを入れる。もちろん、私もその一人だ。
「フィーがやりたいなら止めないが?」
「イリアス、あんまりフィーを甘やかしちゃダメよ?」
「そう?」
しかし、ツッコミの甲斐もなく、恐ろしい会話は続行してしまう。
「フィーがやったら、ティアルーン国なんて跡形も残らないでしょう?」
「それもそうか」
そう納得してしまうイリアス様を見て、頭痛やら胃痛やらを覚えたのは私だけではないはずだ。
「なら、お母様かお父様と一緒なら良いですか?」
「それなら、まぁ……」
「ダメですからねっ、お姉様!?」
堪らず叫んだ私は、きっと悪くないはずだ。
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