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第二章
第六十八話 後悔3(ゼラフ視点)
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「お祖父様……?」
祖父は、とっくの昔に隠居しており、俺自身も顔は知っているものの、ほとんど会うことのない人、くらいの認識だった。
そもそも、俺が住む屋敷からお祖父様が暮らす屋敷の間の距離は、かなり離れている。そのため、お祖父様が何でもない日であるにもかかわらずこの場に居るというのは、あまりにも不可解だった。
「わしが、子育てを間違ったことによって起こった悲劇は、すでに取り返しがつかない。じゃが、お前は、まだ違ったはずなのに……。やはり、血は争えんということか……」
俺を見ているはずなのに、俺を見ていないように見える祖父の姿に、言い知れない不安を感じた。
「ゼラフ・ドーマック。お前には、殺人未遂及び、器物破損、営業妨害の罪で捕縛命令が出ている」
「……は?」
厳しい表情の祖父の背後に居た騎士の一人が進み出て、何やらわけの分からないことを告げる。
「運命の番を見つければ、何をしても良いわけではない。それを、お前も、ゴウルも、分かっていなかったのじゃろうな」
「なっ、放せっ! お前ら、俺を誰だと思ってるっ!!」
そう、祖父が呟いたその言葉が届くことはなく、俺は犯罪者として騎士に捕らえられる。
俺は、そのまま何の弁明も許されることなく、牢に入れられ、そこで、全ての真相を聞くこととなる。
「……は? そんな馬鹿なこと、あり得ない、だろ?」
牢に入った俺の元に、面会を求める者が居る、とのことで、俺は枷をつけられたまま、そいつの目の前に引きずり出される。
「いいえ、これが真相ですよ。貴方の両親は、シエナ・レリアンを殺害し、その子供を幽閉、虐待しながら、運命の番だと一緒になりました。そして、彼女の親族は当然、レリアン嬢の死の真相を求めて必死に彼らを追い落とす証拠を集め、バルトリア家もそれに協力し、今日、ようやく、ドーマック家の爵位剥奪と、ドーマック家当主と夫妻の強制労働が決まりました」
そいつ……リコと一緒に居た魔族から聞かされる内容は、両親が話していた素敵な恋物語などではなく、ただただ、ドロドロとした愛憎劇で、両親自身が、殺人を犯した罪人だというもので、俺は、いつしか震える声で否定することしかできなくなっていた。
しかも、両親が犯した罪はそれだけではなく、密猟された獣の購入や、人身売買にまで手を染めていたとのことで、本来は処刑されてもおかしくないところを、死より辛い罰をと望まれ、行けば帰ってきた者は居ないとされる場所で強制労働させられるということだった。
「うそ、だ……うそだ……」
「あぁ、貴方はまだ未成年ということで、監視がつけられた状態で平民として放り出されますが……まぁ、あれだけ横柄に振る舞っていたツケは、しっかりと払うことになるでしょうね」
監視がついた状態での平民としての生活。監視は、ただの監視でしかなく、俺がどこで苦しんで野垂れ死のうと手を貸すことはない。
「それと、あなた曰く、運命の番と思われる方からの伝言です」
この先の未来を絶望していた俺は、その瞬間、時が止まったかのように感じた。
「一言一句、違わずに告げましょう。『――――――』」
「あ……あぁぁぁあぁあぁぁあぁああぁぁっ!!」
最後の最後に告げられたその言葉は、俺に、トドメを刺した。
祖父は、とっくの昔に隠居しており、俺自身も顔は知っているものの、ほとんど会うことのない人、くらいの認識だった。
そもそも、俺が住む屋敷からお祖父様が暮らす屋敷の間の距離は、かなり離れている。そのため、お祖父様が何でもない日であるにもかかわらずこの場に居るというのは、あまりにも不可解だった。
「わしが、子育てを間違ったことによって起こった悲劇は、すでに取り返しがつかない。じゃが、お前は、まだ違ったはずなのに……。やはり、血は争えんということか……」
俺を見ているはずなのに、俺を見ていないように見える祖父の姿に、言い知れない不安を感じた。
「ゼラフ・ドーマック。お前には、殺人未遂及び、器物破損、営業妨害の罪で捕縛命令が出ている」
「……は?」
厳しい表情の祖父の背後に居た騎士の一人が進み出て、何やらわけの分からないことを告げる。
「運命の番を見つければ、何をしても良いわけではない。それを、お前も、ゴウルも、分かっていなかったのじゃろうな」
「なっ、放せっ! お前ら、俺を誰だと思ってるっ!!」
そう、祖父が呟いたその言葉が届くことはなく、俺は犯罪者として騎士に捕らえられる。
俺は、そのまま何の弁明も許されることなく、牢に入れられ、そこで、全ての真相を聞くこととなる。
「……は? そんな馬鹿なこと、あり得ない、だろ?」
牢に入った俺の元に、面会を求める者が居る、とのことで、俺は枷をつけられたまま、そいつの目の前に引きずり出される。
「いいえ、これが真相ですよ。貴方の両親は、シエナ・レリアンを殺害し、その子供を幽閉、虐待しながら、運命の番だと一緒になりました。そして、彼女の親族は当然、レリアン嬢の死の真相を求めて必死に彼らを追い落とす証拠を集め、バルトリア家もそれに協力し、今日、ようやく、ドーマック家の爵位剥奪と、ドーマック家当主と夫妻の強制労働が決まりました」
そいつ……リコと一緒に居た魔族から聞かされる内容は、両親が話していた素敵な恋物語などではなく、ただただ、ドロドロとした愛憎劇で、両親自身が、殺人を犯した罪人だというもので、俺は、いつしか震える声で否定することしかできなくなっていた。
しかも、両親が犯した罪はそれだけではなく、密猟された獣の購入や、人身売買にまで手を染めていたとのことで、本来は処刑されてもおかしくないところを、死より辛い罰をと望まれ、行けば帰ってきた者は居ないとされる場所で強制労働させられるということだった。
「うそ、だ……うそだ……」
「あぁ、貴方はまだ未成年ということで、監視がつけられた状態で平民として放り出されますが……まぁ、あれだけ横柄に振る舞っていたツケは、しっかりと払うことになるでしょうね」
監視がついた状態での平民としての生活。監視は、ただの監視でしかなく、俺がどこで苦しんで野垂れ死のうと手を貸すことはない。
「それと、あなた曰く、運命の番と思われる方からの伝言です」
この先の未来を絶望していた俺は、その瞬間、時が止まったかのように感じた。
「一言一句、違わずに告げましょう。『――――――』」
「あ……あぁぁぁあぁあぁぁあぁああぁぁっ!!」
最後の最後に告げられたその言葉は、俺に、トドメを刺した。
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