大事なことなので、もう一度言います。メインヒロインはあちらにいるのでこっちに来ないでください!!

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「はい!レイヴィン・ガーナヴィです。未熟者ですがよろしくお願いします。」

さすが国の第一王子。その笑顔で何人の女の子を落としているのか。

ゲームでも、確かこんな王子だった。
強い魔力を持つ平民で、しかも自分に媚びない——そんなリリィに惹かれたはず。


「拍手!次はエリク・アウローラ」
「は、はい…」

大丈夫かな?結構人見知りな子だからな。

「エリク・アウローラです…」

エリクは上位魔法家の長男。
このクラスでも、魔力だけなら一、二を争うはずなのに。昔のトラウマから結構な人見知りになってしまった。今は幼馴染(攻略対象たち)たちとしかうまく話せなかった気がする。


……エリク、ずっと俯いたままだ。大丈夫かな。

「あの、えっと」

その時、ふいにエリクと目があった

「がんばって!」

緊張でふるえてるようにみえたので、口パクで声援を送る。

「よ、よろしくお願いします。」

「拍手、知らない人ばかりだと緊張するよね。無理はしないようにね。次、ヴァン・ノクスドール」
「はぁーい!ヴァン・ノクスドールで~す!みんなよろしくね~」

きたよ、このゲームの1番のチャラ男と言っていいだろうこの男。大公家の息子、ヴァン・ノクスドール。
王族と血縁があって、レイヴィンのいとこ——だったはず。
チャラいけどしっかりするところはしっかりしてるから憎めない。

「拍手!元気がいいね~その元気を分けてほしいですよ~次、マティアス・ルベルト」
「……マティアス・ルベルトだ、以上」
「えっと、他にない?」
「俺が他に話すことはない」

宰相の息子のマティアスは俺様ツンデレ系の人だと思う。マティアス、友達想いのいい子なのにツンツンしてるから話しづらいんだよな。
……仲良くなると、急に距離が近くなるタイプだ。

「は、はい!拍手 次テオドール・マキシミリアン」
「はい。テオドール・マキシミリアンだ、よろしく頼む」

おぉ、すごい。テオドールは護衛騎士団の跡取りで次期団長だと言われていた気がする
背筋もピシッとしている。無駄のない動きで、いかにも鍛えられているのが分かる。

魔力も強いし、剣術や格闘術にも秀でている。
日頃から鍛錬を欠かしていないのだろう。

「拍手!次リリィ・スカーレット」
「はい!リリィ・スカーレットです!初めてのことが多いですがよろしくお願いします!」

リリィはいつも変わらないな~そういうところにみんな惚れるわけだ。
私は昔から知ってたけどね!

「拍手!次は、えっと」

順番的に次は私かな?

「ロザリア・カルミア」

いや、私じゃないのかよ!

「はい!みなさんご、ごきげんよう、ロザリア・カルミアですわ。」

ロザリア?どこかで?あっ!!公爵令嬢ロザリア・カルミアだ!忘れてたー、ロザリアは悪役令嬢でリリィと攻略対象たちをいつも邪魔をする。
ゲームでは、ロザリアは“そういう役回り”だったはずだ。

「仲良くしてくださいね、よろしくお願いします、わ!」
「拍手!次」


次こそ私かな?何回もそんなことを思っていたら気づいたら最後の1人になっていた。
やっぱりこのゲームにいなかったから最後になったのかな?

「拍手!じゃあ最後かな?ニコ・セラフィムス」
「はい!」

うわー、緊張する
リリィより目立つのは良くないからね。普通に

「ニコ・セラフィムスです。よろしくおねがいしましゅ……よろしくお願いします。」

……一瞬、教室の空気が止まった気がした。

うん、噛んだ、恥ずかしすぎる!!
やめてリリィこっち見てニヤニヤしないで。

「はい、拍手!これから休み時間に入ります!終わり次第、学校案内などを行いますので、教室にいてください。」


「ニコ~噛んだでしょ~」
「何も聞こえない何も聞こえない」
「よろしくお願いしましゅって!」
「言ってないし……」
「リリィさん!ニコさん!」

あれ?ロザリアだ、どうしたんだろう?

「あの、次の学校案内一緒に回りませんか?!」
「えっ!ほんと!?いいよ!回ろう!」
「はぇ?え、えっと、どうして?」

驚きすぎて間抜けな声が出てしまった。
待て待てこんなイベントなくない?確かゲームではリリィ1人で回ってたよね?

「仲を深めていきたいな~と思って…」
「ほらニコ!いいでしょ?」
「う~ん、」

何か裏があるのか?でも、なにか考えてそうな感じはしないもんな~

「まぁ、ロザリア様はなんてお優しい方なんでしょ。あんな平民に声をかけるなんて」
「本当にね、平民も身の程をわきまえてほしいわ。」

——少なくとも、陰で囁くだけの人たちよりはずっとマシだ。

「まぁ、いっか!回ろうか」
「やったー!ありがとうニコ」
「ありがとうございます。ニコさん、リリィさん」

おかしいな悪役令嬢のロザリアってこんな感じだったかな?
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