大事なことなので、もう一度言います。メインヒロインはあちらにいるのでこっちに来ないでください!!

もち

文字の大きさ
19 / 19

19

しおりを挟む
「ふわぁ~~」

静まり返った教室に、私のあくびがやけに響いた。

「ほらそこ、授業中です。あくびをしない」
「すみません」

スピカ先生に注意されてしまった。
教室のあちこちから、くすくすと笑い声が漏れる。


仕方ないじゃん、昨日寮に戻ってすぐ図書室で借りた本を読んでいたら、気づけば深夜で、全然眠れなかったんだもん。

「時間になりましたので授業を終わります。ニコさんは、話があります。前に来てください」

えーなんでよ!私何もしてなくない?

「ニコさん。」

呼ばれた瞬間、教室の空気が少し静まる。

「は~い、今行きます!」
「なんですかその、“何もしてないのに呼び出された”という顔は」

ぎく。

「してません。」
「してますよ。寝不足なんですか?」
「たまたま今日は寝不足でした。」

「まったく、ちゃんと睡眠を取ってくださいね。」
「はい、わかりました。すみません」
「あと、これをどうぞ」

差し出された紙を受け取る。

「えっと…これは?」
「授業中にあくびをした罰ですね。明日までに問題を全て解いてきてください。では、」
「えっ、ちょっと!先生!」

行ってしまった。

問題、びっしり。
小さい文字がぎっしり。
終わる未来が見えない。

終わった。
完全に詰みだ。



そのまま机の上で問題用紙を睨み続ける
気づけば、放課後になっていた。




私はプリントを握りしめて席を立った。

「リリィ~ロザリア~!助けて~」
「やっぱり来ると思ったよ」
「だって~多いし、難しいし~」
「もう、仕方ないな~。でも、なんで放課後にきたの?」
「えっ?だって時間あるかなーって思って」



「私、これから学級委員の集まりがあるらしいんだよね」
「えー!!ロザリアは?」
「実は私も、、」
「係?」
「いえ、今日は家族でご飯を食べる日なので家に帰らないと行けないんです」


「うん、それは大事。仲がいいんだね~」
……いいなぁ、家族でご飯。
私も家に帰りたくなってきたな

「ごめんね。でも、途中までなら大丈夫だよ」
「ほんと、ありがとう!」
「とりあえずやろう、ニコ!」
「はーい!」



「ふぅ~まぁここまでかな」

時間を見ながらリリィがそう呟く

「ありがとうリリィ、ロザリア!」
「大丈夫だよ!でも後少し残ってるけど、どうするの?」
「うーん……あっ、図書室に行こうかな?」



「あれーなになにみんなで何してるの?」
「ヴァン様?ニコに勉強を教えてたんですよ」
「へぇーじゃあ、俺も手伝うよ!」

「ごめんなさい。私たちこれから予定があって、今ちょうど解散するところだったんです。」
「えー、、タイミング悪いな~」



「ニコこれからどうするの~?」
「うん、とりあえず図書室に行こうかな」
「わかった、無理しないように頑張ってね!何かあったら夜に私の部屋に来てくれたら教えるからさ!」
「さすがリリィ様!ありがとう!」
「ふふっ、じゃあまたね~ニコ」
「私もこれで、頑張ってね!ニコちゃん」
「うん!またね~」





図書室行こーっと。
どうしよう、もうちょっとで問題解き終わるけど、
この最後の問題が一番難しいんだよね~
はぁ~~本は読みたいけど勉強したくないなー



「ねぇ、あの~ニコさ~ん、」
「えっ!!はい!なんでしょう!って、ヴァン様じゃないですか、なにか?」

振り返ると、ヴァンがいた。

「図書室に行くんだよね?」
「そうですけど?」
「こっちじゃないよ?」
「あれ?」

うわー、考え事してて道間違えちゃった。

「すみません。教えてくださりありがとうございます。」

そう言って踵を返す。
私の後ろをヴァンがついてくる。

ん?どこかに用事があるのかな?
このまま真っ直ぐいったら図書室か、資料室しかないから、資料室に行くのかな?


資料室を通過してもヴァンは後ろにいた。

着いてきてる?いや、まさかね

「あの~ヴァン様」
「何ー?」
「ヴァン様どこに行くのですか?」
「図書室だけど」
「本を読みに行くのですか?」

「えっ?いや、君に着いてきただけだよ?」
「なんでですか?!」
「リリィから時間があるなら勉強見てほしいですって言われちゃってさ~俺、優しいから断れなくて~」

「へぇ~いつの間に、、大丈夫ですよ。気にしないでください。」

「えーーじゃあこの問題、1人で解けるの?」
「……」

言い返せない。

くそ~痛い事を突いてくるな。

「顔に、無理ですって書いてあるよ」

「書いてませんよ!解けますから!」
「強がらなくていいって、ほら着いたよ図書室
俺が勉強教えてあげる!」

そのまま、ぐいっと手を引かれる。

「ちょ、ちょっと!」


振りほどこうとしたのに、離してくれない。
抗議する間もなく、窓際の席に座らされた。

「よし、早く終わらせよ!」
「は、はい」

そして2人きりでの勉強会が始まった
勉強教えてくれるのは助かるけど…こういうのはリリィとしてくれよ~







しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

Achan
2026.02.11 Achan

ほのぼのします♡こうゆうお話、大好きです!!更新楽しみにしてます!

解除

あなたにおすすめの小説

私を裏切った夫が、後悔しているようですが知りません

藤原遊
恋愛
政略結婚として、公爵家に嫁いだ私は 愛のない夫婦関係を「仕事」だと思い、正妻の役目を果たしてきた。 夫が愛人を持つことも、 その子を屋敷に迎え入れることも、黙って受け入れてきた。 けれど―― 跡取りを、正妻の子ではなく愛人の子にする。 その言葉を、人前で軽く口にした瞬間。 私は悟ったのだ。 この家では、息子を守れないと。 元々、実家との間には 「嫡子以外の子は実家の跡取りにする」という取り決めがあった。 ならば話は簡単だ。 役目を終えた私は、離縁を選ぶ。 息子と共に、この家を去るだけ。 後悔しているようですが―― もう、私の知るところではありません。

婚約者チェンジ? 義理の妹は公爵令嬢の地位もチェンジされました』 ~三日で破談、家ごと褫奪の末路です~

ふわふわ
恋愛
「お姉様の婚約者、私がいただきますわ。だって“公爵令嬢”ですもの」 義理の妹コンキュはそう言って、王太子との婚約を奪いました。 父はそれを容認し、私は静かに受け入れます。 けれど―― 公爵令嬢とは“地位”ではなく、“責任”の継承者。 王宮で礼儀も実務も拒み、「未来の王太子妃」を名乗った義妹は、わずか三日で婚約破棄。 さらに王家への不敬と統治能力の欠如が問題視され、父の監督責任が問われます。 そして下されたのは――家ごとの褫奪。 一方で私は、領地を守り、帳簿を整え、静かに家を支え続ける。 欲しがったのは肩書。 継いだのは責任。 正統は叫びません。 ただ、残るだけ。 これは、婚約を奪われた公爵令嬢が “本当に継がれるべきもの”を証明する物語。

本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います

こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。 ※「小説家になろう」にも投稿しています

お妃候補に興味はないのですが…なぜか辞退する事が出来ません

Karamimi
恋愛
13歳の侯爵令嬢、ヴィクトリアは体が弱く、空気の綺麗な領地で静かに暮らしていた…というのは表向きの顔。実は彼女、領地の自由な生活がすっかり気に入り、両親を騙してずっと体の弱いふりをしていたのだ。 乗馬や剣の腕は一流、体も鍛えている為今では風邪一つひかない。その上非常に頭の回転が速くずる賢いヴィクトリア。 そんな彼女の元に、両親がお妃候補内定の話を持ってきたのだ。聞けば今年13歳になられたディーノ王太子殿下のお妃候補者として、ヴィクトリアが選ばれたとの事。どのお妃候補者が最も殿下の妃にふさわしいかを見極めるため、半年間王宮で生活をしなければいけないことが告げられた。 最初は抵抗していたヴィクトリアだったが、来年入学予定の面倒な貴族学院に通わなくてもいいという条件で、お妃候補者の話を受け入れたのだった。 “既にお妃には公爵令嬢のマーリン様が決まっているし、王宮では好き勝手しよう” そう決め、軽い気持ちで王宮へと向かったのだが、なぜかディーノ殿下に気に入られてしまい… 何でもありのご都合主義の、ラブコメディです。 よろしくお願いいたします。

突然決められた婚約者は人気者だそうです。押し付けられたに違いないので断ってもらおうと思います。

橘ハルシ
恋愛
 ごくごく普通の伯爵令嬢リーディアに、突然、降って湧いた婚約話。相手は、騎士団長の叔父の部下。侍女に聞くと、どうやら社交界で超人気の男性らしい。こんな釣り合わない相手、絶対に叔父が権力を使って、無理強いしたに違いない!  リーディアは相手に遠慮なく断ってくれるよう頼みに騎士団へ乗り込むが、両親も叔父も相手のことを教えてくれなかったため、全く知らない相手を一人で探す羽目になる。  怪しい変装をして、騎士団内をうろついていたリーディアは一人の青年と出会い、そのまま一緒に婚約者候補を探すことに。  しかしその青年といるうちに、リーディアは彼に好意を抱いてしまう。 全21話(本編20話+番外編1話)です。

政略結婚した旦那様に「貴女を愛することはない」と言われたけど、猫がいるから全然平気

ハルイロ
恋愛
皇帝陛下の命令で、唐突に決まった私の結婚。しかし、それは、幸せとは程遠いものだった。 夫には顧みられず、使用人からも邪険に扱われた私は、与えられた粗末な家に引きこもって泣き暮らしていた。そんな時、出会ったのは、1匹の猫。その猫との出会いが私の運命を変えた。 猫達とより良い暮らしを送るために、夫なんて邪魔なだけ。それに気付いた私は、さっさと婚家を脱出。それから数年、私は、猫と好きなことをして幸せに過ごしていた。 それなのに、なぜか態度を急変させた夫が、私にグイグイ迫ってきた。 「イヤイヤ、私には猫がいればいいので、旦那様は今まで通り不要なんです!」 勘違いで妻を遠ざけていた夫と猫をこよなく愛する妻のちょっとずれた愛溢れるお話

余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした

ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。 しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義! そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。 「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」

【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。

猫屋敷むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で―― 私の願いは一瞬にして踏みにじられました。 母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、 婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。 「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」 まさか――あの優しい彼が? そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。 子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。 でも、私には、味方など誰もいませんでした。 ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。 白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。 「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」 やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。 それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、 冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。 没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。 これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。 ※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ ※わんこが繋ぐ恋物語です ※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。